
こんにちは。薬剤師・認定不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
婦人科の漢方相談では「活血化瘀(かっけつかお)」という考え方を大切にしています。
子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣嚢腫、卵管癒着、不妊症などのご相談でも重要な考え方の一つです。
だいぶ間が空いて、月日は流れましたが、婦人科の漢方や頭痛や肩こり、神経痛においても、活血化瘀(かっけつかお)の重要性は変わらず、日増しに私の漢方相談の中で重要な位置を占めるようになっています。
最近、医療関係の専門職の先生から、
「私の子宮腺筋症は手術も検討されていましたが、漢方を続けながら現在まで経過していることに驚いています」
というお話をいただきまして、やはり活血化瘀(かっけつかお)の考え方はとても大切だと再認識しているところです。
さて、「周期療法における活血化瘀の応用」を進めていきます。
機能性不妊における活血化瘀の基本原則
機能性不妊は周期療法をベースに活血化瘀を、おもに月経期と排卵期に使います。
月経期 → 去瘀生新(きょおせいしん)
生理は排泄だから、排泄を促進して新しいものが生まれるようにします。
子宮内膜をスッキリと排出して、次のステージの排卵に備えていきます。
卵胞期 → 補腎養血(ほじんようけつ)
補腎(ほじん)と補血養血(ほけつようけつ)で卵胞を育てていきます。
畑に種を蒔くような時期で、睡眠も大切です。
夜は11時ごろにはお休みになって、質の良い卵が育つようにします。
中医学では、夜更かしを避けて十分な睡眠をとることも身体づくりに大切だと考えます。
排卵期 → 補腎活血(ほじんかっけつ)・去瘀生新(きょおせいしん)
スムーズに排卵すれば、瘀血(おけつ)がとれると考えます。
排卵をスムーズにするには、気の巡りを良くしたり、血液の巡りがスムーズになるように整えていきます。
妊娠しやすい身体づくりのための方法です。
黄体期 → 補腎温陽(ほじんおんよう)
補腎(ほじん)して、高温期を保つ陽気のエネルギーを補っていきます。
器質性不妊における活血化瘀の基本原則
器質性不妊は活血化瘀を中心に、周期の変化を考慮して加減することが多くあります。
たとえば、
・子宮筋腫
・卵巣嚢腫
・PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)
・子宮内膜症
・子宮腺筋症
・子宮内膜が薄い
・卵管癒着
・卵子のピックアップ障害
・抗リン脂質抗体陽性
・月経痛
・慢性腹痛
・周期性頭痛
などです。
瘀血(おけつ)の病理特徴によって、
・理気活血(りきかっけつ)
・温経散寒(うんけいさんかん)
・活血(かっけつ)
・化濁(痰湿)去瘀通絡
・温陽理気活血(うんようりきかっけつ)
・化瘀消腫散結(かおしょうしゅさんけつ)
などの方法を選択します。
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原因不明不妊と活血化瘀
原因不明の難治性不妊、またはホルモン療法中・治療後の方は、器質性不妊に準じて活血化瘀(かっけつかお)を使うことがあります。
活血化瘀を使う際の注意点
活血化瘀は瀉(しゃ)の方法であるため、年齢、周期、体質、体調などを考慮して方剤や使用量を加減し、補腎益気養血(ほじんえっきようけつ)などと併用することが重要です。
例えば、
・年齢が40歳を超えている
・35歳前後だが、不妊治療を5年しても妊娠に至らない
このように治療歴が長い場合には、瘀血(おけつ)の存在を考慮することがあります。
また活血剤は、消耗にも配慮しながら使うことが大切です。
まとめ
活血化瘀(かっけつかお)は、子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣嚢腫、不妊症などの漢方相談で今でも大切にしている考え方の一つです。
もちろん体質や病態によって考え方は異なりますが、中医学では「血液の巡り」を整えることを重視する場面があります。
今後も日々の漢方相談の中で学びを深めながら、お客様のお役に立てれば幸いです。
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この記事を書いた人
薬剤師・認定不妊カウンセラー・国際中医専門員A級の土屋幸太郎です。(私たちの経歴は、こちらです)

神町小学校、東根一中、山形南高校を経て、東京の品川区の星薬科大学を卒業後、東京大学医学部附属病院薬剤部での勤務や、中医学を学ぶイスクラ高円寺中医学研修塾を経て、現在は山形県東根市神町の土屋薬局で漢方相談に携わっています。
山形県は、東北地方に存在し、冬は雪が降り寒く、夏は蒸し暑いという厳しい自然風土があります。農作業に従事している人が多いので、「痛み、しびれ」を訴える人が多いのが実情です。そのような地域のニーズに応じて、土屋薬局では「痛み、しびれ」の漢方相談を得意としています。
2人目のお子様が授からない、流産を繰り返すなどの不妊のお悩み、不育症、体外受精でなかなか授からない、多嚢胞性卵巣症候群、排卵障害、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣嚢腫(チョコレート嚢胞)、高プロラクチン血症によるホルモンバランスの乱れなど、さまざまなご相談を承っています。
そのほか、にきび、アトピー、湿疹、肌荒れ、掌蹠膿疱症、乾燥肌、喘息、精神疲労、抑うつ感、漢方ダイエット、耳鳴り、耳のつまり、聴力低下、メニエル、めまい、ストレス、不眠、高血圧、高血糖、糖尿病、痛風、高脂血症、腎臓病、肝臓病、がん、冷え、生理痛、男女更年期障害、免疫力の低下、起立性調節障害、発達障害などのご相談もお気軽にどうぞ。
私自身も夫婦で10年間の不妊を経験し、52歳で父になりました。その経験と、約30年にわたる中医学の学び、認定不妊カウンセラーとしての知識を生かしながら、妊活中の方のお気持ちに寄り添う相談を大切にしています。
土屋薬局の妊活相談を支える専門性について、以下で詳しくご紹介します。イスクラ中医不妊症専門講座エキスパートコースも修了していますので、どうぞ安心して子宝相談をご利用ください。
妊活相談を支える二つの専門性
土屋薬局の妊活・子宝漢方相談は、「中医不妊症を約30年学び続けてきた専門性」と「認定不妊カウンセラーとしての学び」の二つを大きな柱としています。私たち夫婦自身が10年間の不妊を経験したからこそ、専門的な知識だけでなく、妊活中の不安や迷いにも寄り添う相談を大切にしています。
①中医不妊症を学び続けて約30年

2017年、イスクラ中医不妊症専門講座エキスパートコースを修了しました。
私は、中医学と中医不妊症について約30年にわたり学びを続けてきました。
その学びの一つとして、漢方メーカーのイスクラ産業が主催する「イスクラ中医不妊症専門講座エキスパートコース」において、10年以上にわたる研究課程を修了しています。
修了証書には、「中医不妊症エキスパートとしての十分な知識を習得したことを証します」と記されています。
長年積み重ねてきた中医学の知識と、土屋薬局での漢方相談の経験を生かし、現在も妊活中の方や不妊治療に取り組んでいる方のご相談に携わっています。
妊活の漢方相談では、月経周期に合わせて身体の状態を考える「月経周期療法」について継続して学び、日々の相談に取り入れています。
ご相談は、年代や治療の段階に応じて承っています。
- 20代・30代・40代の妊活
- 自然妊娠を希望されている方
- 病院でタイミング療法を受けている方
- 人工授精(AIH)に取り組んでいる方
- 体外受精・顕微授精(IVF・ICSI)に取り組んでいる方
- 採卵や胚移植に向けて身体を整えたい方
- 流産を繰り返す不育症にお悩みの方
- 二人目をご希望の方
- ご主人さまの男性不妊について相談したい方
中医学には、その方の年齢や体質、月経周期、不妊治療の経過などに応じて考える、さまざまな漢方があります。
「まだ治療を始めたばかり」「病院での治療と漢方を併用してよいか分からない」「夫婦で一緒に相談したい」といった段階でも大丈夫です。
これまでの経過や現在のお気持ちを丁寧に伺い、ご予算やご希望も確認しながら、その方に合った方法を一緒に考えていきます。
②認定不妊カウンセラーとして

日本不妊カウンセリング学会認定の不妊カウンセラーとして、妊活・不妊治療中の方のご相談に携わっています。
不妊治療に関する医学的な知識を学ぶだけでなく、治療中に生じる不安や迷い、ご夫婦のお気持ちにも寄り添うことを大切にしています。私自身も、結婚してから子どもを授かるまで、夫婦で10年間の不妊を経験しました。そして52歳で、ようやく父になることができました。
不妊治療は「終わりの見えないマラソン」にたとえられることがあります。
期待して、結果を待ち、喜んだり、落ち込んだり、不安になったりする。その繰り返しは、気持ちのジェットコースターのようでもあります。周囲からの何気ない言葉に傷ついたり、ほかの人と自分の人生を比べてしまったりすることもあります。私たち夫婦も、同じような経験をしてきました。
だからこそ、土屋薬局の妊活相談では、検査の数値や治療の予定だけでなく、これまで歩んできた経過や現在のお気持ちも丁寧に伺うことを大切にしています。
中医学を約30年学び続けてきた専門知識、認定不妊カウンセラーとしての学び、そして私たち夫婦自身の10年間の不妊経験。この三つを生かしながら、お一人おひとりの妊活を応援しています。
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病名だけで判断せず、これまでの経過や現在のお気持ちを丁寧に伺い、ご予算やご希望に合わせて一緒に考えていきます。ご本人だけでなく、ご夫婦やお子さま、ご両親など、ご家族全体の健康についてもお気軽にご相談ください。
お客様の立場に立った親切で丁寧な漢方相談を心がけ、東北に根を張る薬局として、土屋薬局は従業員一同、もちの木のように粘り強く努力してまいります。

2026年7月18日 土屋薬局にて
薬剤師の妻と息子です。夫婦で土屋薬局に立ちながら、子育てにも奮闘しています。家族で過ごす時間も、日々の相談に向き合う大切な力になっています😊
女性薬剤師へのご相談も承っています
土屋薬局には、女性薬剤師の土屋幸もおります。男性薬剤師・女性薬剤師から、ご希望の相談担当者をお選びいただけます。
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