【子宮腺筋症・子宮内膜症】周期療法における活血化瘀の応用|卵巣嚢腫・卵管癒着と中医学

子宮腺筋症

2026年6月15日

子宮腺筋症・子宮内膜症における周期療法と活血化瘀の考え方を解説するイメージ画像

こんにちは。薬剤師・認定不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。

婦人科の漢方相談では「活血化瘀(かっけつかお)」という考え方を大切にしています。

子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣嚢腫、卵管癒着、不妊症などのご相談でも重要な考え方の一つです。

だいぶ間が空いて、月日は流れましたが、婦人科の漢方や頭痛や肩こり、神経痛においても、活血化瘀(かっけつかお)の重要性は変わらず、日増しに私の漢方相談の中で重要な位置を占めるようになっています。

最近、医療関係の専門職の先生から、

「私の子宮腺筋症は手術も検討されていましたが、漢方を続けながら現在まで経過していることに驚いています」

というお話をいただきまして、やはり活血化瘀(かっけつかお)の考え方はとても大切だと再認識しているところです。

さて、「周期療法における活血化瘀の応用」を進めていきます。


機能性不妊における活血化瘀の基本原則

機能性不妊は周期療法をベースに活血化瘀を、おもに月経期と排卵期に使います。

月経期 → 去瘀生新(きょおせいしん)

生理は排泄だから、排泄を促進して新しいものが生まれるようにします。

子宮内膜をスッキリと排出して、次のステージの排卵に備えていきます。

卵胞期 → 補腎養血(ほじんようけつ)

補腎(ほじん)と補血養血(ほけつようけつ)で卵胞を育てていきます。

畑に種を蒔くような時期で、睡眠も大切です。

夜は11時ごろにはお休みになって、質の良い卵が育つようにします。

中医学では、夜更かしを避けて十分な睡眠をとることも身体づくりに大切だと考えます。

排卵期 → 補腎活血(ほじんかっけつ)・去瘀生新(きょおせいしん)

スムーズに排卵すれば、瘀血(おけつ)がとれると考えます。

排卵をスムーズにするには、気の巡りを良くしたり、血液の巡りがスムーズになるように整えていきます。

妊娠しやすい身体づくりのための方法です。

黄体期 → 補腎温陽(ほじんおんよう)

補腎(ほじん)して、高温期を保つ陽気のエネルギーを補っていきます。


器質性不妊における活血化瘀の基本原則

器質性不妊は活血化瘀を中心に、周期の変化を考慮して加減することが多くあります。

たとえば、

・子宮筋腫

・卵巣嚢腫

・PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)

・子宮内膜症

・子宮腺筋症

・子宮内膜が薄い

・卵管癒着

・卵子のピックアップ障害

・抗リン脂質抗体陽性

・月経痛

・慢性腹痛

・周期性頭痛

などです。

瘀血(おけつ)の病理特徴によって、

・理気活血(りきかっけつ)

・温経散寒(うんけいさんかん)

・活血(かっけつ)

・化濁(痰湿)去瘀通絡

・温陽理気活血(うんようりきかっけつ)

・化瘀消腫散結(かおしょうしゅさんけつ)

などの方法を選択します。

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原因不明不妊と活血化瘀

原因不明の難治性不妊、またはホルモン療法中・治療後の方は、器質性不妊に準じて活血化瘀(かっけつかお)を使うことがあります。

活血化瘀を使う際の注意点

活血化瘀は瀉(しゃ)の方法であるため、年齢、周期、体質、体調などを考慮して方剤や使用量を加減し、補腎益気養血(ほじんえっきようけつ)などと併用することが重要です。

例えば、

・年齢が40歳を超えている

・35歳前後だが、不妊治療を5年しても妊娠に至らない

このように治療歴が長い場合には、瘀血(おけつ)の存在を考慮することがあります。

また活血剤は、消耗にも配慮しながら使うことが大切です。

まとめ

活血化瘀(かっけつかお)は、子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣嚢腫、不妊症などの漢方相談で今でも大切にしている考え方の一つです。

もちろん体質や病態によって考え方は異なりますが、中医学では「血液の巡り」を整えることを重視する場面があります。

今後も日々の漢方相談の中で学びを深めながら、お客様のお役に立てれば幸いです。


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