慢性化したカンジダ腟炎のご相談|漢方的な考え方と体質改善の一例【東根市・土屋薬局】

カンジダ膣炎

2026年6月3日

こんにちは!
薬剤師の土屋です。

台風6号の被害や大雨が心配ですね。この季節は湿度もあがり、蒸し暑くなってきますので、膀胱炎やカンジダ膣炎などの陰部のトラブルが増える季節です。


長年続いていたカンジダ腟炎のご相談

さて、長年カンジダ腟炎が良くならなかったお客様がいらっしゃいます。

30代の方で、20代の頃から、カンジダ腟炎が長年続いていました。
ここ3~4年は、普段ずっとカンジダ腟炎にかかっているか、生理になっているかのどちらかでした。慢性化してしまっています。

生理は順調でトラブルはありません。
食欲もあり、胃もたれや胸焼けはなし。
お通じやお小水なども問題ありません。

舌ベロは全体的に白っぽく、特に奥に白い苔が溜まりやすい状態です。


漢方で考えるカンジダ腟炎と「湿熱」

<当店の漢方の考え方>
「気・血・水」理論で体を考えると、長年のカンジダ腟炎が治らないのは、体の下半身、つまり「下焦(かしょう)」に「湿熱(しつねつ)」という邪気(じゃき)が存在する可能性が考えられます。

湿邪(しつじゃ)の特徴として、粘着質のストーカーのようなしつこさで体に浸入することが第一です。
そのため慢性化して治りにくいのです。

第二の特徴は、容易に痒みや炎症、菌などの元凶になる「熱(ねつ)」と合体し、「湿熱(しつねつ)」という、よりやっかいな状態になることです。

「湿邪」「湿熱」は下方性があり、人体の下に降りてきます。
おりものが多いことにも共通のことですが、カンジダ腟炎も人体の下部の病気、「湿熱の病気」と言えます。


漢方での対応(例)

この湿熱を解消する漢方として、以下の3点をお勧めしました。

  1. 火の炎症を消して湿気をサッパリさせる漢方薬
    • 主方剤となるメインの漢方です。
    • カンジダ腟炎の痒みの落ち着きに寄与します。
  2. からだのバリア力をサポートする漢方薬
    • 免疫のサポートを意識した処方で、粘膜が丈夫になることを目指します。
  3. 下半身の熱を解消し、舌ベロも改善する漢方薬
    • 1の漢方と似た効果がありますが、下焦の臓腑「腎(じん)」に焦点を絞った処方です。

1か月後の変化について

以上の3点を服用されたところ、1ヶ月ほどで、長年悩んでいたカンジダ腟炎の症状が落ち着き、この1ヶ月間は症状が現れていないとのご報告をいただきました。

アトピー体質もあり、体の痒みがどこかにありましたが、それも以前より気になりにくくなったとのことです。

舌ベロの苔もきれいになり、夜も陰部の痒みが気にならず眠れるようになったとのご感想をいただきました。

※漢方相談の一例です。体質や症状には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。


カンジダ腟炎の漢方的な考察

経過が長いお客様ですが、症状の落ち着きが早く分かりましたので、私もビックリしながら喜んでいます。

攻守のバランスが良い漢方をお勧めしたことが、良い方向に働いたのではないかと考えています。

今後も再発などないか、経過観察を続けてもらう予定です。

台風6号の雨の朝、土屋薬局の駐車場にあるモチノキのそばで、傘をさした5歳の息子が幼稚園バスを待っている様子

2026年6月3日 台風6号です。土屋薬局駐車場のモチノキも雨に濡れて、5歳の息子は傘をさして幼稚園バスを待ちます。がんばれー