最近、この1週間で2名のお客さまの妊娠報告がございます。2名とも県外のお客様で北東北と南東北のかたです。メール相談をしていました。メール相談でも的確に相談できれば、良い結果につながることを再認識です。とても嬉しいです。
1名のかたは第一子希望。子宮内膜症で癒着あり。チョコレート嚢胞2センチほど。子宮卵管造影検査は異常なし。自然妊娠できるとお医者様に言われました。「自分の体質を改善するために生活習慣の見直しと体質に合った漢方をのんでみたい」というご相談でした。昨年の令和6年11月にご相談されて、2ヶ月分を購入されて、結果的にその漢方で妊娠継続10週目も過ぎました。経過良好です。
漢方は婦宝当帰膠と弓帰調血飲第一加減の2種類でした。
よく子宮内膜症のかたで若いかたのご相談の場合には、当店の場合には、婦宝当帰膠にプラスアルファという感じでお勧めしていますが、ほかにも結果がでやすい組み合わせは、婦宝当帰膠+冠元顆粒。このような方法もあります。
弓帰調血飲第一加減は漢方薬局・薬店の薬局専売品となっているので、漢方薬局で処方されることが多いものですが、著効でしたので再度よい漢方薬ということを実感しています。
婦宝当帰膠も妊活にいいアイテムですね。
上記の婦宝当帰膠のコラムもご覧になっていただければ幸いです。わたしも男性ながらに愛用しています。女性のかたは血(けつ)を補うことが、潤いや血行改善にもよい方法になります。
よく養血調経(ようけつちょうけい)という言葉を使いますが、生理を整え生理を順調にすることが妊娠への身体作りの第一歩です。
子宮内膜症の話に戻ります。
子宮内膜症は、子宮内膜が異所で増殖する疾患で、月経血のように流れず、異所で増殖するので、たとえば卵巣でしたらチョコレート嚢胞のように、月経血の逆流などによって悪化してきやすいのです。
中医学では子宮内膜症の場合には、血虚(けっきょ)という血の不足のほかに、瘀血(おけつ)の存在があると考えます。瘀血のサインは、痛み・しこり・黒ずみですから、なんとなく子宮内膜症やチョコレート嚢胞では瘀血と関連性があることがおわかりになりやすいですよね。
20代や30代という比較的に若い年代のかたでは、婦宝当帰膠+体質にあった活血剤。このような方法で自然妊娠されるかた、いままで何人か土屋薬局でも体験しています。
不妊症には隠れ子宮内膜症のように、子宮内膜性が原因となっていることも多いので、子宮内膜症やチョコレート嚢胞があるかたの妊活には、漢方薬の併用、体質にあったものを併用することなどもお勧めだと思います。もう1名のかたの妊娠の話はまた次回に。
薬剤師、認定不妊カウンセラー 土屋幸太郎
