
チョコレート嚢胞や子宮内膜症の方から、妊活や体外受精、採卵についてご相談を受けることがあります。今回も卵巣をしばらく休ませることになったお客様の症例を通して、中医学における「活血化瘀」と「清熱解毒」という漢方の考え方についてご紹介いたします。
こんにちは。
山形県東根市・土屋薬局の薬剤師、認定不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
今回は、チョコレート嚢胞(卵巣子宮内膜症)と漢方の「清熱解毒(せいねつげどく)」という考え方についてご紹介します。
チョコレート嚢胞で採卵に苦戦されているお客様
現在、チョコレート嚢胞をお持ちで、不妊治療に取り組まれているお客様がいらっしゃいます。
とても熱心な方で、これまでの治療経過や検査結果を分かりやすくまとめたレポートを作成し、毎回ご相談くださっています。
先日の体外受精では採卵後に卵巣が腫れてしまい、しばらく卵巣を休ませるためにホルモン療法で生理を止めることになりました。
次回の採卵は今年の11月〜12月頃の予定とのことです。
その間も、
「少しでも良い状態で次の採卵に臨みたい」
というお気持ちから、漢方による体質改善を続けることになりました。
子宮内膜症やチョコレート嚢胞は「瘀血」だけではない
これまでの漢方治療では、「活血化瘀(かっけつかお)」を中心に考えていました。
活血化瘀とは、血流を改善して滞りを取り除く方法です。
子宮内膜症やチョコレート嚢胞、子宮腺筋症では、中医学的に「瘀血(おけつ)」が関係すると考えられているためです。
しかし近年は、それだけではなく、
「炎症」という視点
も大切ではないかと考えています。
炎症があるなら「清熱解毒」
中医学では、炎症を「熱毒(ねつどく)」として捉えることがあります。
そのため、
炎症がある → 清熱解毒を行う
という考え方になります。
実際に私はこれまで子宮腺筋症や子宮内膜症のご相談で、「清熱解毒」を取り入れた方法をご提案することがありました。
すると、
・生理痛が軽くなった
・月経時の不快感が減った
・体調が整いやすくなった
などの変化を感じられる方もいらっしゃいました。
もちろん個人差はありますが、活血化瘀だけではない選択肢として、清熱解毒を組み合わせる価値があると感じています。
中国の中医婦人科でも、このような「清熱解毒・活血化瘀」を組み合わせた治療法は広く用いられています。
漢方の味はやっぱり苦い
今回ご紹介した漢方は、お湯に溶かすとかなり苦味があります。
実際に試していただいたところ、
「苦ーい!」
という率直な感想をいただきました。
そのため、お湯に溶かさずに、そのまま口に入れて水で服用していただくことにしました。
漢方は味も大切な情報ですが、まずは続けられることが一番大切です。
良い準備期間になりますように
採卵まで数か月の期間がありますが、この時間を前向きな体質改善の期間として活用できればと思っています。
子宮内膜症やチョコレート嚢胞の方は、
「病院での治療を続けながら、自分にできることもしたい」
と考える方が少なくありません。
漢方にもさまざまな考え方がありますが、その一つとして「清熱解毒」という視点が参考になれば幸いです。
今後の良い結果を私も心から願っています。
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