
子宮内膜症による生理痛は、「痛い」というだけでなく、日常生活の質(QOL)そのものを大きく下げてしまうことがあります。
痛み止めが手放せなかったり、月経のたびに下痢や軟便になったり、休日が寝て終わってしまったり…。
「私だけこんなにつらいのかな」
と感じてしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし、安心してください。
同じようにつらさを抱えている方は本当にたくさんいます。
そして漢方の視点から見ると、子宮内膜症による生理痛や不正出血の背景には、“気虚(ききょ)=体のエネルギー不足”が隠れているケースがとても多いのです。

■ 気虚とは?──体のガソリンが不足している状態
「気虚」とは、体のエネルギーが不足し、ガソリンがスカスカの状態のようなものです。
気虚タイプに多いサイン
- 朝から疲れている
- 夕方にヘトヘト
- 気力がわかない
- 食後すぐ眠くなる
- 胃腸が弱い・お腹を壊しやすい
こうした状態が重なると、体は「血」をつくる力も弱っていきます。
その結果、子宮や卵巣に十分な血が届かず——
- 生理痛が強くなる
- 不正出血が増える
- 高温期が安定しない
- 内膜が薄くなりやすい
- 妊娠しづらい状態になる
といったトラブルが起きやすくなります。

■ 子宮内膜症と“気虚”が関係する理由
子宮内膜症は、血流低下や炎症、ホルモンバランスの乱れが関係しますが、気虚の体質では以下の問題が起きやすくなります。
● ① 子宮の血流が弱くなり、痛みが強くなる
気が不足すると「血を巡らせる力」が低下し、内膜症による痛みや張り感が増します。
● ② 不正出血が起きやすい
本来は留まるべき血を“とどめておく力”が弱くなるため、茶おりや排卵期の少量出血が増える。
● ③ 妊娠する力(妊娠力)が落ちる
「気」は子宮・卵巣を支える土台。
エネルギー不足の状態では、卵の発育・排卵・内膜の育ちが不安定になります。
● ④ 胃腸が弱りやすく、さらに気虚が悪化
気虚の9割は“胃腸の弱り”が原因。
胃腸が疲れていると、食べても気と血が作れません。
この悪循環が
生理痛 → 不正出血 → 妊娠力低下
につながっていきます。
■ 気虚タイプに多い「細かい不正出血」
子宮内膜症の方の多くが悩むのが、細かい出血。
- 排卵日の少量出血
- 高温期の終わりの茶おり
- 生理が始まる前のサッとした出血
これらは
“気が足りず、血を留める力が弱っている”
典型的なサインです。
気虚が改善すると、多くの方が自然とこうした出血が落ち着いていきます。

■ 食事で整える「胃腸と気」──今日からできる養生法
気虚の改善で最も重要なのは、胃腸を温め、負担をかけないこと。
◎ 気虚が喜ぶ食べ物
- 味噌汁・スープ
- 雑炊・おじや
- 白米・うどん・おかゆ
- 豚汁
- さつまいも・かぼちゃ・大根
- 生姜・ねぎ・鶏肉
× 避けたい食べ物
- 冷たい飲み物
- アイス
- 生野菜サラダ
- 菓子パン
- 冷たいデザート
のど越しが良くても、冷たいものは胃腸を弱らせ、生理痛・内膜症・妊娠力低下を悪化させます。

■ 気虚体質は「舌」を見るとわかりやすい
舌は体質を映す鏡。
◎ 気虚の特徴的な舌
- 舌が大きい(むくみ)
- 周りに歯形(歯痕)がつく
- 色が淡い
- 白い舌苔が多い
「これ、私だ…」
と気づく方は本当に多いです。

■ 生理痛も妊娠力も、土台は“気(エネルギー)”
漢方で子宮内膜症や生理痛を整えるとき、まず大切なのは 体の土台=気の量 を回復させること。
- 夜は22〜23時に寝る
- 無理をしない
- 温かい食事をとる
この3つを守るだけでも、生理痛・不正出血・高温期の安定など、体の変化を感じる方は本当に多いです。

■ 子宮内膜症・生理痛でお悩みの方へ(ご相談案内)
つらい生理痛、子宮内膜症、妊娠しづらさ…。
一人で抱え込まず、どうかご相談ください。
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