💡 今回のブログの面白いポイント
産婦人科医の別府先生から直接学んだ漢方周期療法の知識をもとに、基礎体温や卵胞の成熟タイミングなど、妊活に役立つ情報を分かりやすくまとめています。西洋医学と漢方の両方の視点から学べるのが魅力です。
前回の第1話に続き、今回は 「基礎体温」「卵胞の成熟」「ストレスとホルモンの関係」 について、
産婦人科医・別府先生のご講演から学んだ大切な内容をまとめました。
今回は「基礎体温」「卵胞の成熟」「ストレスとホルモンの関係」を中心にご紹介します。
第一話はこちらです。
基礎体温と排卵のタイミング
- LHサージが起こると、36時間後に排卵します。
- HCG注射をすると、1日半ほどで排卵が起こります。
- 精子は3〜4日間、卵子は24時間ほど生きられるため、排卵2〜3日前から排卵翌日までが妊娠可能な時期です。
卵胞の発育と治療のタイミング
- 卵胞は65日前(約3周期前)から育ち始めます。
- 本格的な成長は生理の5日前から。
- 卵胞がない場合、FSHの投与も無効となるため、もっと前からの体質改善や治療が必要です。
子宮頚管粘液の役割
- 普段は雑菌が入らないように「フタ」の役割をします。
- 排卵が近づくと、エストロゲンの働きでおりものが伸びやすくなり、精子が通りやすくなります。
- つまり、頚管粘液の変化も妊娠の大切なサインです。
基礎体温と黄体ホルモン
- 高温期がしっかり上がらない場合、黄体ホルモン不足が考えられます。
- 高温期は36.7度以上を維持できるのが理想です。
- 特別に高温期が16〜17日続く方もいますが、安定していることが大切です。
卵胞の成熟と妊娠力
- 卵胞は時間をかけて成熟した方が良いとされています。
- 成熟が早すぎると、妊娠しにくいこともあります。
ストレスとプロラクチン
- 基礎体温がガタガタしている場合、高プロラクチン血症の可能性があります。
- プロラクチンは「抗ストレスホルモン」とも呼ばれ、ストレスがかかると数値が上昇します。
- 無排卵のときは基礎体温が一層性になりやすく、理気活血+補腎養血の漢方が効果的です。
生理と周期の見方
- 生理が3日間より多ければ、4日目から卵胞期と考えて良いです。
- 高温期には補腎薬の補陽の漢方薬が有効とされます。
- 不妊症の方は腎虚(体のエネルギー不足)が多く見られます。
- 代表的な処方に「参茸補血丸(さんじょうほけつがん)」があり、黄体期のサポートに有効です。

不妊症と漢方周期療法を解説する産婦人科医の別府先生
講演会で別府先生が詳しくご説明されたように、黄体期の漢方サポートは妊娠力を整えるうえでとても重要です。
周期療法と体質改善の両立
- 漢方の「周期療法」だけでも効果がありますが、さらに体質を弁証して合わせることで有効率が上がると報告されています。
- 従来の漢方弁証のみ → 有効率40〜50%
- 周期療法+体質弁証 → 有効率60〜70%
つまり、「周期療法」と「体質改善」を組み合わせることが妊娠力アップの近道といえます。
まとめ
基礎体温の変化や黄体期の安定、ストレスによるホルモンバランスの乱れなど、妊娠には多くの要素が関わっています。
漢方周期療法は、これらを自然に整える力があり、体質改善と組み合わせることでより高い効果が期待できます。
次回も、学びを整理してお届けします。
「漢方薬局で相談を受ける婦人病について」▶ 第一話の記事はこちら
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