起立性調節障害で朝起きられない|胃腸の不調と食生活も見直したい理由
ストレス・自律神経子どもの体質改善胃腸・消化器
2026年8月13日

こんにちは。
山形県東根市・土屋薬局の薬剤師、認定不妊カウンセラー、国際中医専門員A級の土屋幸太郎です。
先週の土曜日、山形市から12歳のお子さまの起立性調節障害(OD)の漢方相談がありました。
朝起きることが難しく、最近は体重も少し減ってきているとのことでした。
よくお話を伺うと、夕食を食べすぎたときに吐いてしまうことがあり、翌朝も気持ちが悪くて起きられない。
朝食も食べられず、さらに元気が出ないという悪循環がありました。
「朝起きられない」というと、自律神経の問題だけを考えがちですが、胃腸の状態や睡眠、心身の緊張なども一緒にみていくことが大切だと思います。
※個人が特定されないよう、一部の内容を調整して掲載しています。
朝起きられないのは、怠けではありません
起立性調節障害のお子さまを持つ親御さんから、
「何度起こしても起きられません」
「学校へ行く時間が迫ってきて、毎朝焦ってしまいます」
「どう接すればよいのか分かりません」
というお話をよくお聞きします。
本人もつらいですが、毎朝そばで見守るご家族も大変だと思います。
起こしたほうがよいのか、休ませたほうがよいのか。励ますべきなのか、そっと見守るべきなのか。
迷ってしまうこともありますよね。
でも、朝起きられないのは、怠けや本人の努力不足とは限りません。
お子さま自身も「起きたいのに起きられない」「学校へ行きたいのに身体が動かない」と悩んでいることがあります。
まずは、ご本人もご家族も、自分を責めすぎないことが大切です。
起立性調節障害とは
起立性調節障害は、自律神経による身体の調節がうまくいかず、朝起きられない、立ちくらみ、めまい、頭痛、動悸、倦怠感などが現れる病気です。
思春期のお子さまにみられることが多く、午前中は調子が悪いものの、午後になると少し元気になることもあります。
そのため、周囲からは「夜は元気なのに、なぜ朝だけ起きられないのだろう」と思われることもあります。
しかし、気持ちだけで解決できるものではありません。
ご本人を責めず、医療機関や学校とも相談しながら、焦らず見守っていくことが大切です。
胃腸の不調が、翌朝まで残っていませんか?
今回のご相談では、
- 夕食を食べすぎる
- 胃もたれや吐き気が残る
- 翌朝、気持ちが悪くて起きられない
- 朝食を食べられず、元気が出ない
という流れがありました。
胃腸の不調が、起立性調節障害そのものの原因とは限りません。
ただ、夕食後の胃もたれや吐き気が翌朝まで残っていれば、ますます起きるのがつらくなります。
朝食を食べられない状態が続けば、午前中に必要なエネルギーも補いにくくなります。
とくに成長期のお子さまですから、体重が減っていないか、食べられる量が少なくなっていないかも気になるところです。
夕食に何を食べたかだけでなく、
- どのくらい食べたか
- 何時ごろ食べたか
- 食後に気持ち悪くならなかったか
- 翌朝に食欲があるか
なども一緒にみていくと、身体の状態が分かりやすくなります。

夕食の食べすぎから、翌朝起きられない悪循環につながることも
中医学で考える「消導」とは
中医学には「消導(しょうどう)」という考え方があります。
食べすぎなどで胃腸に残った飲食物の消化を助け、胃腸の負担を軽くしていく方法です。
夕食後の胃もたれが翌朝まで残る場合は、
- 夕食の量を少し控える
- 夕食の時間を少し早める
- 脂っこい料理や甘いものを続けて食べない
- よく噛んで食べる
- 寝る直前まで食べ続けない
といったことから始めてみるのもよいと思います。
そのうえで、そのお子さまの体質や状態に応じて、漢方や消導の考え方を取り入れた胃腸ケアを検討していきます。
寝る前の胃腸ケアが役立つ場合もありますが、すべてのお子さまに同じ方法が合うわけではありません。
年齢や体格、症状、服用中のお薬なども確認しながら考えることが大切です。

翌朝を少し楽に迎えるために、まずは胃腸から整えていきます
「朝起きられない」だけで漢方を決めません
土屋薬局では、「起立性調節障害だから、この漢方」と最初から決めることはありません。
食欲や体重、便通、睡眠、めまい、立ちくらみ、冷え、のぼせ、疲れやすさ、心の緊張などを伺います。
舌の色や形、苔の状態も参考にします。
同じ「朝起きられない」という症状でも、胃腸が弱っているお子さま、エネルギーが不足しているお子さま、緊張や熱がこもっているお子さまなど、体質は一人ひとり異なります。
今回のお子さまは、舌先の約3分の1に赤みがあり、舌質はやや痩せた印象でした。
思春期ならではの心身の緊張や焦りも重なっているように感じられ、中医学では「陰虚内熱(いんきょないねつ)」「心火旺(しんかおう)」の状態も考えました。
胃腸だけでなく、睡眠や心身の緊張も含めて、身体全体をみていくことが大切だと思います。
まずは、食べられること、眠れることから
お子さまが朝起きられない日が続くと、
「早く元に戻さなければ」
「明日こそ学校へ行かせなければ」
と焦ってしまうこともあると思います。
でも、一度に全部を変えなくても大丈夫です。
まずは、食べられること。
眠れること。
そして、朝を少し楽に迎えられることから始めていけばよいと思います。
夕食の量を少し減らしてみる。食べる時間を少し早めてみる。朝に食べられそうなものを用意しておく。
そのくらいの小さなことからで十分です。
昨日より少し食べられた。
今日は自分から起き上がれた。
午後から学校へ行けた。
そのような変化も、立派な一歩だと思います。
焦らず、その子のペースを大切にしながら見守っていきましょう。
嘔吐や体重減少が続く場合は、医療機関へ
嘔吐を繰り返す、体重減少が続く、水分も取れない、強い腹痛がある、意識がぼんやりするといった場合は、漢方相談だけで様子をみず、早めに小児科などの医療機関を受診してください。
起立性調節障害が疑われる場合も、まず医療機関で診断を受け、ほかの病気が隠れていないか確認することが大切です。
漢方は医療機関での診療と併用しながら、体質や日常生活を整える方法のひとつとして考えていきます。
お子さまも、ご家族も、頑張りすぎないでください
朝起きられない日が続いても、お子さまの将来が決まってしまうわけではありません。
学校へ行けない日があっても、これまで頑張ってきたことがなくなるわけでもありません。
親御さんの接し方が悪かったからでも、お子さまの意志が弱いからでもないと思います。
毎朝、お子さまを起こし、食事を用意し、学校へ連絡しながら見守っているご家族も、十分に頑張っています。
どうぞ、ご家族だけで抱え込まないでください。
この文章を読んで「うちだけではないんだ」と、少しでも気持ちが楽になっていただけたら幸いです。
山形・仙台で起立性調節障害にお悩みの方へ
土屋薬局では、ご本人とご家族のお話をじっくり伺い、食欲、体重、睡眠、胃腸の状態、舌の様子などを確認しながら、その方に合った漢方や養生法をご提案しています。
朝起きられない、立ちくらみやめまいがある、学校へ行きづらい、食欲が落ちているなど、お子さまの体調でお悩みの方はご相談ください。
山形県内はもちろん、仙台など遠方の方は、お電話やメールでも漢方相談を承っています。
「このようなことを相談してもよいのかな」ということでも大丈夫です。
焦らず、今できることから一緒に考えていければと思います。
薬剤師
土屋幸太郎
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この記事を書いた人
薬剤師・認定不妊カウンセラー・国際中医専門員A級の土屋幸太郎です。
私たちの詳しい経歴は、土屋薬局スタッフ紹介をご覧ください。
42歳で結婚し、52歳で父親になるまで、夫婦で10年間の不妊を経験しました。中医学・中医不妊症を約30年学び、妊活、不妊治療、子宮内膜症、子宮腺筋症、PCOS、40代妊活などの漢方相談に携わっています。

神町小学校、東根一中、山形南高校を経て、東京の品川区の星薬科大学を卒業後、東京大学医学部附属病院薬剤部での勤務や、中医学を学ぶイスクラ高円寺中医学研修塾を経て、現在は山形県東根市神町の土屋薬局で漢方相談に携わっています。
山形県は、東北地方に存在し、冬は雪が降り寒く、夏は蒸し暑いという厳しい自然風土があります。農作業に従事している人が多いので、「痛み、しびれ」を訴える人が多いのが実情です。そのような地域のニーズに応じて、土屋薬局では「痛み、しびれ」の漢方相談を得意としています。
2人目のお子様が授からない、流産を繰り返すなどの不妊のお悩み、不育症、体外受精でなかなか授からない、多嚢胞性卵巣症候群、排卵障害、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣嚢腫(チョコレート嚢胞)、高プロラクチン血症によるホルモンバランスの乱れなど、さまざまなご相談を承っています。
そのほか、にきび、アトピー、湿疹、肌荒れ、掌蹠膿疱症、乾燥肌、喘息、精神疲労、抑うつ感、漢方ダイエット、耳鳴り、耳のつまり、聴力低下、メニエル、めまい、ストレス、不眠、高血圧、高血糖、糖尿病、痛風、高脂血症、腎臓病、肝臓病、がん、冷え、生理痛、男女更年期障害、免疫力の低下、起立性調節障害、発達障害などのご相談もお気軽にどうぞ。
私自身も夫婦で10年間の不妊を経験し、52歳で父になりました。その経験と、約30年にわたる中医学の学び、認定不妊カウンセラーとしての知識を生かしながら、妊活中の方のお気持ちに寄り添う相談を大切にしています。
土屋薬局の妊活漢方相談は、「中医不妊症を約30年学び続けてきた専門性」と「認定不妊カウンセラーとしての学び」を二つの柱としています。私たち夫婦自身の10年間の不妊経験も含め、相談に対する思いをこちらの記事で詳しくご紹介しています。
▶ 中医不妊症を学び続けて約30年|土屋薬局の妊活漢方相談を支える2つの柱
妊活相談を支える二つの専門性
土屋薬局の妊活・子宝漢方相談は、「中医不妊症を約30年学び続けてきた専門性」と「認定不妊カウンセラーとしての学び」の二つを大きな柱としています。私たち夫婦自身が10年間の不妊を経験したからこそ、専門的な知識だけでなく、妊活中の不安や迷いにも寄り添う相談を大切にしています。
①中医不妊症を学び続けて約30年

2017年、イスクラ中医不妊症専門講座エキスパートコースを修了しました。
私は、中医学と中医不妊症について約30年にわたり学びを続けてきました。
その学びの一つとして、漢方メーカーのイスクラ産業が主催する「イスクラ中医不妊症専門講座エキスパートコース」において、10年以上にわたる研究課程を修了しています。
修了証書には、「中医不妊症エキスパートとしての十分な知識を習得したことを証します」と記されています。
長年積み重ねてきた中医学の知識と、土屋薬局での漢方相談の経験を生かし、現在も妊活中の方や不妊治療に取り組んでいる方のご相談に携わっています。
妊活の漢方相談では、月経周期に合わせて身体の状態を考える「月経周期療法」について継続して学び、日々の相談に取り入れています。
ご相談は、年代や治療の段階に応じて承っています。
- 20代・30代・40代の妊活
- 自然妊娠を希望されている方
- 病院でタイミング療法を受けている方
- 人工授精(AIH)に取り組んでいる方
- 体外受精・顕微授精(IVF・ICSI)に取り組んでいる方
- 採卵や胚移植に向けて身体を整えたい方
- 流産を繰り返す不育症にお悩みの方
- 二人目をご希望の方
- ご主人さまの男性不妊について相談したい方
中医学には、その方の年齢や体質、月経周期、不妊治療の経過などに応じて考える、さまざまな漢方があります。
「まだ治療を始めたばかり」「病院での治療と漢方を併用してよいか分からない」「夫婦で一緒に相談したい」といった段階でも大丈夫です。
これまでの経過や現在のお気持ちを丁寧に伺い、ご予算やご希望も確認しながら、その方に合った方法を一緒に考えていきます。
②認定不妊カウンセラーとして

日本不妊カウンセリング学会認定の不妊カウンセラーとして、妊活・不妊治療中の方のご相談に携わっています。
不妊治療に関する医学的な知識を学ぶだけでなく、治療中に生じる不安や迷い、ご夫婦のお気持ちにも寄り添うことを大切にしています。私自身も、結婚してから子どもを授かるまで、夫婦で10年間の不妊を経験しました。そして52歳で、ようやく父になることができました。
不妊治療は「終わりの見えないマラソン」にたとえられることがあります。
期待して、結果を待ち、喜んだり、落ち込んだり、不安になったりする。その繰り返しは、気持ちのジェットコースターのようでもあります。周囲からの何気ない言葉に傷ついたり、ほかの人と自分の人生を比べてしまったりすることもあります。私たち夫婦も、同じような経験をしてきました。
だからこそ、土屋薬局の妊活相談では、検査の数値や治療の予定だけでなく、これまで歩んできた経過や現在のお気持ちも丁寧に伺うことを大切にしています。
中医学を約30年学び続けてきた専門知識、認定不妊カウンセラーとしての学び、そして私たち夫婦自身の10年間の不妊経験。この三つを生かしながら、お一人おひとりの妊活を応援しています。

子宝相談をご利用くださったお客様が、赤ちゃんと一緒にご来店くださいました。健やかなご成長を、一緒に喜ばせていただきました。令和8年10月17日
これまでに、妊娠・出産に関する1,028件の嬉しいご報告をいただきました。
中国漢方では、目の前の症状だけでなく、その方の体質や心身全体の状態を見ながら、身体が本来持っている力を支えていくことを大切にします。
病名だけで判断せず、月経の状態、冷え、胃腸、睡眠、疲れ、ストレス、これまでの治療経過などを確認しながら、その方に合った漢方を一緒に考えていきます。
ご本人だけでなく、ご夫婦での相談や、ご主人さまの男性不妊についてのご相談も承っています。
無理に漢方をおすすめすることはありません。ご予算やご希望を伺いながら、ご紹介した漢方の中から、取り入れたいものをご自身で自由に選んでいただけます。相談したからといって、必ず購入する必要もありません。
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病名だけで判断せず、これまでの経過や現在のお気持ちを丁寧に伺い、ご予算やご希望に合わせて一緒に考えていきます。ご本人だけでなく、ご夫婦やお子さま、ご両親など、ご家族全体の健康についてもお気軽にご相談ください。
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2026年7月18日 土屋薬局にて
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