子宮腺筋症と漢方|生理痛を和らげ、妊娠・出産を目指す妊活相談|土屋薬局

妊娠・出産の喜び子宝漢方子宮腺筋症生理痛(月経痛)

2026年10月9日

子宮腺筋症の生理痛と妊活に寄り添うご夫婦のイラスト。東根のさくらんぼを背景に、土屋薬局の漢方相談を紹介

「子宮腺筋症があり、毎月の生理痛がとてもつらい」

「できれば子宮を温存して、赤ちゃんを授かりたい」

「不妊治療と並行して、身体のことも相談したい」

このようなお悩みはありませんか?

こんにちは。山形県東根市神町の土屋薬局、薬剤師・認定不妊カウンセラー・国際中医専門員A級の土屋幸太郎です。

子宮腺筋症の漢方相談では、「激しい生理痛を何とかしたい」「できれば子宮を温存したい」というお声をよく伺います。

そのつらさやご希望を大切にしながら、妊娠を望む方の相談で私が見据えているのは、妊娠の陽性反応だけでなく、無事に出産を迎えることです。

まずは、毎月の激しい生理痛や出血による負担を少しでも和らげること。そして、婦人科・不妊治療と並行しながら、妊娠・出産を目指す日々を漢方相談で支えること。

痛みへの対応と妊活を一緒に考え、治療の段階や体調に合わせて、その歩みに「併走」したいと思っています。

今回は、子宮腺筋症と漢方の考え方、妊活中に大切にしたいこと、そして土屋薬局に寄せられた出産エピソードをご紹介します。


子宮腺筋症とは? 生理痛・過多月経を起こす病気

子宮腺筋症は、子宮内膜に似た組織が、子宮の筋肉の層である「子宮筋層」の中に存在する病気です。

子宮の壁が厚くなったり、子宮全体が大きくなったりすることがあります。

主な症状には、次のようなものがあります。

  • 強い生理痛
  • 経血量が多い「過多月経」
  • 月経が長引く
  • 月経時以外の下腹部痛
  • 出血による貧血や疲れやすさ

一方で、症状が軽い方や、検査で初めて見つかる方もいます。

診断には、婦人科での超音波検査やMRIなどが用いられます。

子宮内膜症・チョコレート嚢胞・子宮筋腫との違い

病気主な特徴
子宮腺筋症子宮内膜に似た組織が子宮筋層の中に存在する
子宮内膜症子宮内膜に似た組織が、主に子宮の外で病変をつくる
チョコレート嚢胞卵巣にできる子宮内膜症性の嚢胞
子宮筋腫子宮の筋肉に由来する良性の腫瘍

これらが併存する場合もあります。

土屋薬局の相談でも、子宮腺筋症に加え、子宮内膜症やチョコレート嚢胞をお持ちの方がいらっしゃいます。妊活では、それぞれの病変や治療歴を確認することが大切です。


子宮腺筋症があっても妊娠・出産はできますか?

子宮腺筋症があるからといって、必ず妊娠できないわけではありません。

実際に、土屋薬局でも妊娠・出産のご報告をいただいています。ただし、子宮腺筋症は不妊や流産・早産との関連が報告されており、妊娠の見通しはお一人おひとり異なります。

妊活では、次のような点を総合的に確認します。

  • 年齢
  • 子宮腺筋症の範囲や子宮の状態
  • 子宮内膜症などの併存疾患
  • 卵巣機能
  • 卵管や精液の状態
  • これまでの妊娠歴・治療歴

「子宮腺筋症だけを何とかすれば妊娠できる」と考えるのではなく、ご夫婦全体の状況を見ながら進めることが大切です。妊娠後も、産婦人科で経過を見てもらいましょう。


激しい生理痛への対応と、妊娠・出産を目指す身体づくり

生理のたびに激しい痛みが続くと、仕事や家事が難しくなったり、次の月経が来ること自体が怖くなったりします。妊活を続けたい気持ちがあっても、痛みや出血で身体が消耗してしまうことがあります。だからこそ、相談では、妊娠のことと一緒に、「今のつらさをどう減らしていくか」を大切にしています。

痛みの程度、鎮痛薬を使う回数、経血量、貧血、冷え、睡眠、胃腸の状態などを伺い、婦人科での治療内容も確認します。

痛みを我慢し続ける必要はありません。必要な鎮痛薬や貧血の治療も活用しながら、妊活を続けられる身体と生活を支えていきましょう。


子宮を温存したい方の漢方相談

「できれば子宮を残したい」というお気持ちも、相談でよく伺います。

子宮腺筋症の治療では、症状の強さ、病変の範囲、年齢、妊娠希望などによって、薬物療法や手術を検討します。子宮を温存する治療が可能か、手術が必要かについては、婦人科の主治医と十分に相談することが大切です。漢方を使えば必ず手術を避けられる、というものではありません。

土屋薬局では、ご本人の希望を伺いながら、治療中の体調や生活の負担について相談を重ねていきます。


中医学では、子宮腺筋症をどう考えますか?

中医学では、生理痛や経血の塊などを、「瘀血(おけつ)」という、血の巡りの滞りに関する考え方から捉えることがあります。

ただし、瘀血は中医学独自の概念です。血栓や血液の粘度、子宮腺筋症の病変そのものと同じ意味ではありません。

また、同じ生理痛でも、冷えが強い方、月経前の張りが強い方、出血による疲労が目立つ方など、身体の状態は異なります。

冷えが強く、温めると楽になる方

中医学では、冷えが痛みや血の巡りの滞りに関わると考えることがあります。

下腹部や手足の冷え、寒がり、温めたときの痛みの変化などを確認し、身体を温める「温経散寒」という方向から考えます。

生理痛や経血の塊が気になる方

痛む場所や痛み方、経血の様子などを伺い、血の巡りを整える「活血化瘀」という考え方を用いることがあります。ただし、出血が多い方や妊娠の可能性がある方では、使用する漢方薬を慎重に検討します。

月経前の張りや気分の変動がある方

月経前の下腹部や乳房の張り、イライラ、気持ちの落ち込みなども確認します。
中医学では、気の巡りを整える「理気」という方向から考えることがあります。

疲れやすく、出血による消耗がある方

出血が多く、疲れやすい、顔色が気になる、めまいがするという方では、まず貧血の検査や治療が大切です。

中医学では、身体の消耗を支える「補気・養血」という考え方も用います。

妊活では「補腎」の考え方も

中医学では、生殖や成長・老化などに関わる働きを「腎」として捉えます。

ここでいう腎は、西洋医学の腎臓だけを指すものではありません。

妊活相談では、月経や治療経過に加え、足腰のだるさ、疲れ、冷えなども伺い、「補腎」という考え方を取り入れることがあります。

子宮腺筋症という病名だけで、同じ漢方薬を選ぶわけではありません。

体質、症状、服薬状況、妊活の段階を確認して検討します。なお、漢方による病変の消失や妊娠・出産を一律に約束できるものではありません。


婦人科・不妊治療と漢方相談を並行するために

子宮腺筋症の治療では、鎮痛薬やホルモン療法などが用いられます。

ホルモン療法には、ジエノゲストや低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬などがあります。妊娠を希望する場合には、治療の時期や採卵・胚移植の予定も含めて、主治医と相談する必要があります。

漢方相談の際には、次のものがあると状況を確認しやすくなります。

  • お薬手帳
  • 検査結果
  • 基礎体温表(記録している場合)
  • 採卵・胚移植などの予定
  • 月経や痛み、出血についての記録

処方薬を自己判断で中止せず、主治医にも漢方薬の使用をお伝えください。

特に40代の妊活では、時間も大切です。漢方の変化を待つために、必要な検査や不妊治療を先延ばしにしないよう、一緒に考えていきましょう。


土屋薬局に寄せられた5つの出産エピソード

ここからは、現在のサイトと過去ブログに記録された出産のご報告をご紹介します。

子宮腺筋症の程度や治療歴は、お一人おひとり異なります。以下は個々の経過であり、漢方だけの効果を示すものではありません。

1.41歳から相談し、体外受精を経てご出産

軽度の子宮腺筋症があり、経血量の多さや塊、冷え、疲れなどをお持ちの方です。

人工授精で結果が出ず、体外受精にも取り組まれました。

漢方相談を続ける中で、生理痛や鎮痛薬の使用について変化をご報告くださいました。

その後、妊娠・出産を経て、生後6か月のお子様とご家族で来店してくださいました。

詳しい経過:41歳からの子宮腺筋症・妊活相談

2.体外受精後、治療を休んだ周期に自然妊娠・ご出産

初回相談時は41歳。子宮内膜症、子宮腺筋症、チョコレート嚢胞があり、人工授精や体外受精を経験されていました。

胚移植で陽性反応が出たものの、妊娠継続が難しいという結果に。

その後、転院を考えながら治療を休んでいた周期に自然妊娠され、2025年10月、38週3日で女の子をご出産されました。

詳しい経過:子宮内膜症・子宮腺筋症がある中での自然妊娠と出産

3.38歳から相談、41歳でご出産。お子様は小学3年生に

子宮内膜症と子宮腺筋症があり、癒着についても説明を受けていた方です。

38歳のときに初めて相談され、医療機関での不妊治療と漢方相談を続け、41歳で出産されました。

2026年には、お子様が小学3年生になったという近況を伺いました。

出産の喜びに加え、その後の成長をお知らせいただけることも、私たちにとって大きな喜びです。

詳しい経過:41歳で出産、お子様は小学3年生に

4.子宮腺筋症の治療歴がある40歳の方から、第二子出産のご報告

20代で子宮腺筋症の治療を受けた経験があり、40歳のとき、二人目を希望して相談された方です。

月経前の不正出血や便秘なども伺いました。

相談開始後に妊娠され、第二子の女の子をご出産。妊娠中は切迫早産で入院管理を受け、36週での出産でした。

その後、母子の近況と、二人のお子様を育てる喜びをお知らせくださいました。

詳しい経過:子宮腺筋症の治療歴と第二子の妊娠・出産

5.子宮腺筋症・卵管留水腫・チョコレート嚢胞がある方からのお手紙

過去ブログには、北東北のお客様からいただいた出産のお手紙も残っています。

子宮腺筋症に加え、卵管留水腫やチョコレート嚢胞があり、病院での治療と漢方相談を並行されていました。

妊娠・出産後のお手紙では、授かったお子様を大切に育てていきたいというお気持ちを伝えてくださいました。

過去ブログの出産のお手紙紹介(記事内の北東北のお客様)


喜びのご報告と、今も心に残っていること

これまで、子宮腺筋症のある6人の方から、妊娠のご報告をいただいてきました。

うれしいご報告がある一方で、妊娠に至らなかった方や、妊娠されても出産まで届かなかった方もいらっしゃいます。遠方まで子宮腺筋症の手術を受けに行き、それでも出産には至らなかった方のことも、今も心に残っています。

「あのとき、もっとお力になれることはなかっただろうか」

振り返ることがあります。

だからこそ、私が大切にしている目標は、妊娠の陽性反応だけでなく、無事に出産を迎えることです。

まずは、激しい生理痛や出血による負担を少しでも和らげること。そして、婦人科・不妊治療と並行しながら、妊娠・出産を目指す歩みに漢方相談で併走すること。

結果をお約束することはできませんが、お一人おひとりの希望と悩みに向き合えるよう、これからも学び、相談を重ねていきたいと思っています。

子宮腺筋症で悩んでいる方の力に、これからもなりたい。それが私の思いです。

土屋薬局の漢方相談コーナーで、白衣を着て笑顔を見せる薬剤師・土屋幸太郎

山形県東根市・土屋薬局の薬剤師、土屋幸太郎。子宮腺筋症で悩む方の妊娠・出産への歩みに、漢方相談で併走します。


子宮腺筋症と漢方・妊活のよくあるご質問

漢方をどのくらい飲めば妊娠できますか?

妊娠までの期間は決められません。相談では、痛み、鎮痛薬の使用、月経量、冷え、睡眠などの変化を確認し、費用も含めて継続の必要性を見直します。妊娠の見通しについては、不妊治療の担当医と相談しながら進めます。

ピルやジエノゲスト、不妊治療のお薬と併用できますか?

併用できる場合もありますが、漢方薬と処方薬の組み合わせによります。お薬手帳と、採卵・移植などの予定をお知らせください。主治医にも漢方薬の使用を伝えましょう。

妊娠が分かったら、そのまま漢方薬を続けてよいですか?

妊娠中の使用には注意が必要な処方があります。妊娠の可能性がある時期も含め、服用前に医師・薬剤師へ確認してください。妊娠判定後に自動的に別の漢方へ切り替えればよい、というものではありません。

生理痛が軽くなれば、子宮腺筋症も治っていますか?

症状の変化と病変の状態は、分けて確認する必要があります。痛みが軽くなっても、婦人科での診察・検査を続けてください。


妊活を続けるための生活の工夫

痛みがつらい日は、無理をせず休みましょう。

下腹部や腰を心地よい範囲で温めることも、楽に過ごす工夫の一つです。カイロや湯たんぽは低温やけどに注意してください。

経血量が多い方は、貧血の検査について婦人科で相談しましょう。食事だけで対応しようとせず、必要に応じた治療を受けることが大切です。

月経の記録、鎮痛薬を使った日、出血の様子をメモしておくと、相談に役立ちます。

大量の出血、強いめまい・息切れ、急な激痛がある場合は、早めに医療機関へ相談してください。

子宮腺筋症になったことを、ご自身の生活や努力不足のせいだと思う必要はありません。

身体と気持ちの負担を、少しずつ減らしていきましょう。


子宮腺筋症の妊活漢方相談は、山形県東根市の土屋薬局へ

子宮腺筋症があっても、妊娠・出産を目指したい。

生理痛や出血の負担を相談しながら、不妊治療を続けたい。

採卵や胚移植の予定に合わせて、身体のことを相談したい。

そのようなお気持ちを、どうぞお聞かせください。

土屋薬局では、診断内容や治療歴、現在のお薬、月経、冷え、睡眠、胃腸の状態などを伺い、ご予算やご希望も含めて相談を進めます。

相談料は無料です。ご相談だけでも大丈夫です。

私自身も、夫婦で10年間の不妊を経験し、52歳で父親になりました。

先が見えない不安や、治療を続けながら日々を過ごす難しさは、私たち夫婦にとっても身近なものでした。

お一人おひとりの歩みを大切に、妊娠・出産を目指す日々を支えるお手伝いができればと思っています。

生理痛がつらい今も、赤ちゃんを迎えたいこれからも。一緒に考えていきましょう。

土屋薬局は、あなたの人生を応援します!


この記事を書いた人

薬剤師・認定不妊カウンセラー・国際中医専門員A級の土屋幸太郎です。

中医学・中医不妊症を約30年学び、山形県東根市神町の土屋薬局で、妊活、不妊治療、子宮内膜症、子宮腺筋症、PCOS、40代妊活などの漢方相談に携わっています。

42歳で結婚し、52歳で父親になるまで、夫婦で10年間の不妊を経験しました。

私たちの詳しい経歴は、土屋薬局スタッフ紹介をご覧ください。

医学情報の参考資料


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※相談例は個々の経過をご紹介するもので、同じ結果を保証するものではありません。