こんにちは。山形県東根市の土屋薬局、薬剤師・不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
「主人は『早く幸太郎先生に3人で行こう』と言っています」
女の子をご出産されたNさまから、こんなうれしいメールをいただきました。
初めてご来店されたときは、34歳、結婚4年目。子宮腺筋症、子宮筋腫、チョコレート嚢胞、卵管閉塞があり、人工授精や体外受精を経験されていました。
強い生理痛に加え、食欲の低下や眠れないこと、治療への不安も抱えていらっしゃいました。
今回は、ご本人から掲載の許可をいただき、漢方相談からご出産までの経過をご紹介します
子宮腺筋症・チョコレート嚢胞があり、次の体外受精に向けてご相談
Nさまは、お隣の県からご来店くださいました。
子宮腺筋症、漿膜下の子宮筋腫、約3センチのチョコレート嚢胞があり、両側の卵管閉塞に対して卵管鏡下卵管形成術を受けていらっしゃいました。手術後も、半年ほどで再び卵管が詰まりかけたとのことでした。
これまでの不妊治療は、人工授精4回、体外受精1回。
初めての体外受精では、5個の卵子を採卵し、受精した2個を移植しましたが、妊娠には至りませんでした。
卵子の状態についてのお悩みがあり、ご主人も精子の数や運動率を指摘されていました。
病院では次の体外受精を勧められ、ピルを服用しながら準備を進めているところでした
生理痛が強く、疲れやすさや不安もありました
月経周期は28~29日、月経期間は4~5日。
生理痛は初日から3日目まで強く、鎮痛薬を服用されていました。月経前には下腹部が張って痛み、ときには経血に塊も見られたそうです。
疲れやすく、ため息が出る。気分が落ち込み、眠れなかったり、不安になったりすることもありました。
食欲も落ちていて、胃カメラの検査を受けていらっしゃいました。
次の治療のことを考えながら、毎月の痛みや体調の悪さにも向き合う日々だったと思います。
ご相談では、検査や治療の経過とともに、こうした日常のお困りごとも伺っていきました。
漢方相談では、月経痛とともに胃腸・冷え・睡眠も確認
Nさまの舌は、ふっくらと大きく、白い苔が見られました。
食欲の低下や疲れやすさもありましたので、胃腸の調子を大切にしながら、月経に伴う不調や冷えに対応していくことを考えました。
中医学では、月経痛や経血の塊などを「瘀血(おけつ)」という、血の巡りの滞りの観点から捉えることがあります。
ただ、子宮腺筋症やチョコレート嚢胞という病名が同じでも、痛みの様子、冷え、体力、胃腸の状態はお一人ずつ違います。Nさまにも、体調と治療の段階に合わせて、婦宝当帰膠、晶三仙、爽月宝、シベリア霊芝などをご案内しました。
その後は、腰から下、とくにつま先の冷たさについてもご相談があり、そのつど内容を調整していきました。
ご主人についてもご相談をいただき、ご夫婦で漢方相談を続けてくださいました。
子宮内膜症やチョコレート嚢胞の漢方相談については、「子宮内膜症と漢方|生理痛・チョコレート嚢胞・妊活相談」でも詳しくご紹介しています。
採卵8個、受精7個。「嬉しすぎて怖いです」
病院では、体外受精に向けた点鼻薬の使用と、排卵誘発が始まりました。
卵胞の育ちを確認しながら注射の量が調整され、前回よりも日数をかけて採卵に進まれました。
採卵を終えたNさまから、メールが届きました。
昨日、入院・採卵し、ただいま帰宅しました。採卵が8個で受精が7個でした。
前回は採卵が5個(未成熟卵含)、受精が2個でした。
凄すぎます。
嬉しすぎて怖いです。
まだ主人にも言ってません。
卵胞が育つまでの間には、注射の効きがよくないと言われたり、生理痛のような痛みが出たりして、不安も大きかったそうです。
それだけに、このご報告からは、喜びと驚きが伝わってきました。
メールの最後には、ブログについてのお言葉もありました。
ブログ、いつも拝見してます。文面もさることながら写真がとっってもいいです!
写されてるものすべてに「生」を感じ、とても癒されます。私が撮っていた身近な風景の写真を、そんなふうに見てくださっていたこともうれしく、心に残っています。
その後、4分割の胚を1個移植し、判定日を待つことになりました。
陽性判定の後に流産。次の移植までの漢方相談
判定日を前に出血があり、Nさまからご相談をいただきました。
「ここ2週間、悪い夢ばかり見ていました」とのお話もあり、結果を待つ時間の長さや、不安の大きさを感じました。
妊娠判定では陽性の反応が見られましたが、再度の確認が必要となり、その後、残念ながら流産となりました。
病院では、子宮腺筋症や子宮内の状態について説明を受け、これからの治療についても確認されていました
流産後は出血や腹痛が続き、予定していた移植を見送った時期もありました。
食欲やお通じ、睡眠は保たれていましたが、「つねに不安感がある」「悪い方に考えてしまう」とお話しされていました。
この時期は、出血や腹痛の経過、胃腸や睡眠の状態を伺い、婦宝当帰膠、炒麦芽、芎帰調血飲第一加減、六君子湯などを、そのときの状態に合わせてご案内しました。
年末には、Nさまからこんなメールもいただきました。
土屋薬局さんにお会いできたことは、私にしてみたら本当に良い出会いだったと思います。
ありがとうございました。
また来年もよろしくお願いします。
治療の結果を待つ間も、つらい出来事の後も、お気持ちを話せる場所として頼っていただけたのであれば、私たちもうれしく思います。同じように、子宮内膜症・チョコレート嚢胞があり、流産後の胚移植を経てご出産された方の漢方相談の記録もご紹介しています。
再び胚移植へ。陽性判定、その後も順調とのご連絡
体調を確認しながら過ごされ、再び胚移植に進まれました。
そして、Nさまから「陽性でした」とのご連絡をいただきました。
その後も「順調です」とご報告があり、心拍確認の予定や葉酸についてなど、ご相談をいただきました。
一度流産を経験されていましたので、うれしさとともに、心配もあったことと思います。一つずつ経過を伺いながら、私たちも赤ちゃんの成長を願っていました。
子宮筋腫・子宮腺筋症があり、妊娠中も慎重に経過観察
妊娠中は、子宮筋腫や子宮腺筋症が大きくなり、お腹の痛みや炎症について病院で診察を受けていらっしゃいました。
仕事を休んで過ごされる時期もあり、早産のリスクについての説明も受けていました。
大学病院では、超音波検査やMRIなどで、お母さんと赤ちゃんの状態を確認されていました。
そのような中でも、妊娠7か月のころには「赤ちゃんは順調です」とのご報告をいただきました。
漢方についても、病院での治療内容や、その時々の体調を伺いながら対応しました。
入院、緊急帝王切開を経て、女の子をご出産
出産前には、子宮筋腫の変性により、2か月余り入院されていました。
年末年始に一時退院されたものの、お腹の張りが強くなり、元日に再入院。その翌日、赤ちゃんの心拍が下がり、予定より早く緊急帝王切開となりました。
そして、1月2日に女の子をご出産されました。
ご出産を知らせる寒中見舞いに続いて、1か月健診を終えたNさまからメールが届きました。
早いもので先日1ヶ月健診を終えました。
赤ちゃんは泣き止まない時は憎たらしいですが…やはり可愛いものですね。
この率直な言葉に、赤ちゃんとの毎日の暮らしが感じられて、私も思わず笑顔になりました。
さらに、こんなお言葉をいただきました。
お話してて精神的にも毎回楽になってました。
本当に感謝しています。
ありがとうございます。
主人は「早く幸太郎先生に3人で行こう」と言ってます。
どれだけ気が早いのやら。
手術が終わり暖かくなったらまた伺いたいと思います。
Nさまとご主人との会話は、いつも楽しかったことを覚えています。とくにご主人とは私も趣味が合い、お話しするのが楽しみでした。そのご夫婦に赤ちゃんが生まれ、「今度は3人で」と言っていただけたことが、何よりうれしいご報告でした。
子宮腺筋症・チョコレート嚢胞の妊活で、不安を抱えている方へ
今回、Nさまのご相談内容を読み返し、いくつもの心配事がある中で、無事にご出産されたことを改めてうれしく思いました。
子宮腺筋症、チョコレート嚢胞、子宮筋腫、卵管閉塞。病名がいくつも並ぶと、それだけで気持ちが重くなる方もいらっしゃると思います。
Nさまの経過も、採卵結果に喜んだとき、流産でつらかったとき、妊娠中の痛みや入院があったときと、さまざまでした。
同じ病名であっても、治療の進み方や妊娠・出産までの経過は一人ひとり異なります。今回のご紹介が、今のお悩みを言葉にして、相談してみようと思うきっかけになれば幸いです。
土屋薬局では、病院での治療を大切にしながら、生理痛や冷え、胃腸の不調、睡眠などについてもご相談を伺っています。
子宮腺筋症については、41歳で体外受精による妊娠・出産を迎えられた方の漢方相談例も、あわせてお読みください。
Nさまにお贈りする、山形の風景
若木山から眺めた月山と葉山連峰です。
雪の合間に、すっきりと晴れた一日でした。空気が透き通り、遠くの山々が美しく見えています。

ちょうどそのとき、山形空港から飛行機が大空へ飛び立ちました。
なんとも心を打つ風景です。


Nさまご一家のご健康とご多幸を、心からお祈り申し上げます。
お子さまには、健やかに、元気に育っていっていただきたいです。
いつの日にか、ご家族3人で遊びにいらしてくださいね。
このたびは、まことにおめでとうございました。
山形県東根市・土屋薬局の妊活漢方相談
子宮腺筋症やチョコレート嚢胞があり、これからの妊活についてお悩みの方、体外受精に向けて体調を整えたい方は、土屋薬局へご相談ください。
初回は約1時間をかけて、これまでの治療経過、月経の様子、食事や睡眠、現在お困りのことなどを伺います。検査結果や基礎体温表、服用中のお薬が分かるものがありましたら、ご用意ください。
山形県内をはじめ、宮城県・福島県など県外からもご相談をいただいています。遠方の方は、電話・メール・LINEでのご相談も承っています。
漢方相談は予約制・相談無料です。
お電話:0237-47-0033
妊活・子宝の漢方相談フォームはこちら
関連する漢方相談の記録
- 子宮腺筋症の漢方相談
- チョコレート嚢胞の漢方相談
- 子宮内膜症の漢方相談
※ご本人の許可をいただいて掲載しています。お客様のお言葉は個人の感想です。病院での治療と漢方相談を並行された一例であり、同様の結果を保証するものではありません。記載した漢方などは、ご相談時の状態に合わせてご案内したものです。


















