子宮内膜症・チョコレート嚢胞の漢方相談|瘀血・熱・冷えから考える

チョコレート嚢胞中医学の学び・研修記録子宮内膜症

2026年10月30日

子宮内膜症・チョコレート嚢胞の漢方相談―瘀血・熱・冷えから考える|土屋薬局。お茶や生薬を描いた温かなイラスト。

こんにちは。薬剤師・認定不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
以前、東京や長崎など、全国の薬局をテレビ電話で結んで行った勉強会で、チョコレート嚢胞のお客様の症例を検討しました。ある漢方薬局に寄せられたご相談について、参加した先生方と意見を出し合う勉強会です。
私からは、子宮内膜症やチョコレート嚢胞の漢方相談で大切にしている、中医学の視点をお話ししました。


瘀血(おけつ)―血の巡りの滞り

中医学には、血の巡りが滞った状態を表す「瘀血」という考え方があります。「痛み・しこり・黒ずみ」などを手がかりに、お身体の状態を考えます。
子宮内膜症やチョコレート嚢胞、子宮腺筋症の漢方相談でも、この瘀血の視点を大切にしています。痛みの強さや場所、月経血の色、血の塊の有無などをうかがい、血の巡りを整える「活血化瘀(かっけつかお)」の考え方を検討します。

熱―熱のサインにも目を向ける

血の巡りだけでなく、中医学でいう「熱」のサインがないかにも目を向けます。
医学的な炎症と、中医学の「熱」は、そのまま同じ意味ではありません。病名だけで熱があると決めず、ほてりや口の渇きなど、ほかの症状も合わせて考えることが大切です。
そのうえで、熱を冷ます「清熱(せいねつ)」や「清熱解毒(せいねつげどく)」という方法を検討します。

寒(かん)―冷えの状態を確かめる

一方で、冷えに悩まれている方もいらっしゃいます。
手足やお腹が冷えるのか、寒いときに痛みが強くなるのか、温めると楽になるのか。こうした違いも、ご相談の際にうかがっています。
同じ子宮内膜症やチョコレート嚢胞という病名でも、お身体の状態は一人ひとり異なります。温めることを考える場合もあれば、熱のサインに配慮する場合もあります。


病名とともに、一人ひとりのお身体をみる

実際の漢方相談では、三つのタイプにはっきり分けるわけではありません。痛みや月経の状態、冷え、胃腸の調子、病院での検査・治療内容などをうかがいながら、漢方の組み合わせを考えています。
この日の勉強会は、20時から21時40分ごろまで続きました。一つの症例について先生方と意見を交わす時間は、自分の相談を振り返る機会にもなります。
土屋薬局では、婦人科での検査・治療と並行して、子宮内膜症・チョコレート嚢胞・子宮腺筋症についての漢方相談を承っています。

月山が冠雪となり、身を斬るような寒さがやってきました。これからあと5ヶ月間くらいは冬との戦いです。元気に過ごしていこうと思います。

昨日は色々なお客様たちがやってきましたので、頭の中で振り返りつつ、僕ちゃん社長の登園バスを見送りました。

では本日もよろしくお願い申し上げます。令和8年10月30日