頻尿と漢方薬|夜間頻尿・夜中のトイレと「腎」の働き|土屋薬局

冷え性睡眠障害頻尿・尿もれ

2026年10月8日

「夜中に何度もトイレに起きてしまう」

「夜間のトイレが気になって、ぐっすり眠れない」

「日中はそれほど気にならないのに、夜になると尿の回数が増える」

このような頻尿や夜間頻尿のお悩みはありませんか?

こんにちは。山形県東根市神町の土屋薬局です。

夜間頻尿は、年齢を重ねるにつれて増えやすいお悩みの一つです。

夜中に何度も目が覚めると、睡眠が途切れてしまい、翌朝の疲れや日中の眠気にもつながります。

今回は、頻尿と漢方薬、そして中医学で考える「腎」と膀胱の関係についてご紹介します。


夜間頻尿とは? 夜中に何度もトイレに起きる原因

夜間頻尿とは、夜間の睡眠中に排尿のために1回以上起きる状態をいいます。

ただし、治療が必要かどうかは回数だけではなく、睡眠や日常生活への影響によっても変わります。

夜間頻尿の原因には、さまざまなものがあります。

  • 加齢による膀胱機能の変化
  • 過活動膀胱
  • 夜間の尿量の増加
  • 夕方以降の水分やカフェインの摂取
  • 睡眠障害
  • 前立腺肥大症
  • 糖尿病や心臓・腎臓の病気など

そのため、頻尿だからといって、すべて同じ漢方薬を使うわけではありません。

まずは原因を確認することが大切です。


中医学では頻尿を「腎」の働きから考えます

中国漢方には、「腎は二便をつかさどる」という言葉があります。

二便とは、大便と小便のことです。

中医学では、尿の生成や排泄には「腎」の働きが深く関係していると考えます。

ここでいう「腎」は、西洋医学でいう腎臓だけを指すものではありません。成長や老化、水分代謝、生殖などに関わる、中医学独自の機能的な概念です。そのため、中医学で「腎の働きが弱っている」と説明しても、必ずしも腎臓の検査に異常があるという意味ではありません。

特に、身体を温め、さまざまな働きを支える「腎陽(じんよう)」が不足した状態を、腎陽虚(じんようきょ)といいます。

中医学では、腎陽虚になると身体を温める力が弱まり、冷えや疲れやすさなどとともに、頻尿や夜間頻尿がみられることがあると考えます。


冷えと夜間頻尿の関係

「寒い夜になると、トイレが近くなる」

このような経験はありませんか?

寒さによって発汗量が減ったり、身体の水分調節が変化したりすることで、尿量が増える場合があります。

中医学では、冷えを伴う頻尿について、腎陽の不足という観点から考えることがあります。

また、尿を適切に保持する働きには、「固摂(こせつ)」という考え方も関わります。

固摂とは、身体に必要なものが漏れ出ないように、保ち支える働きのことです。

中医学では、腎の働きが弱まると、尿を保持する力も低下し、尿が近くなったり、尿もれが起こりやすくなったりすると考えます。蛇口の締まりが緩むと水が漏れやすくなるように、尿を保持する働きをたとえると、イメージしやすいかもしれません。

これは、中医学の考え方を分かりやすく説明するためのたとえです。

冷えと夜間頻尿の関係と、中医学の固摂(尿を保持する働き)を蛇口のたとえで説明するイラスト

夜間頻尿の漢方治療「補腎縮尿法」とは?

中医学では、腎の働きを補い、尿を保持する力を助ける治療の考え方を、「補腎縮尿法(ほじんしゅくにょうほう)」といいます。

「補腎」は、腎の働きを補うこと。「縮尿」は、尿を保持する働きを助け、頻尿などの改善を目指すことを意味します。腎陽虚が関係すると考えられる頻尿では、身体を温める働きを補う生薬や、尿を保持する働きを助ける生薬を組み合わせることがあります。

ただし、夜間頻尿には、夜間の尿量が増える「夜間多尿」や睡眠障害など、さまざまな原因があります。

補腎縮尿法は、中医学的に適した体質を見極めて用いる方法です。


頻尿の漢方相談で用いられる生薬

中医学では、頻尿の体質や症状に応じて、さまざまな生薬が用いられます。

ここでは、補腎縮尿の考え方に関わる生薬をご紹介します。

鹿茸(ろくじょう)

鹿茸は、シカの幼角を用いた生薬です。

中医学では、腎陽を補う代表的な生薬の一つとして知られています。

冷えや疲れやすさなどを伴う、腎陽虚の状態に用いられることがあります。

巴戟天(はげきてん)

巴戟天も、腎陽を補う目的で用いられる生薬です。

中医学では、冷えを伴う腎陽虚などに使用されます。

桑螵蛸(そうひょうしょう)

桑螵蛸は、カマキリの卵鞘を用いた生薬です。

中医学では、腎の働きを補いながら、尿を保持する力を助ける生薬として知られています。

頻尿や尿もれなどに用いられてきた伝統があります。

金桜子(きんおうし)

金桜子は、尿を保持する働きを助ける「固精縮尿」の目的で用いられる生薬です。

中医学では、頻尿などに使用されることがあります。

これらの生薬は、それぞれの特徴と体質との相性を考えて用います。頻尿があるからといって、どなたにも同じ組み合わせが適しているわけではありません。


漢方食品「安固丹(あんこたん)」について

土屋薬局では、頻尿や夜間頻尿に関する漢方相談も承っております。

今回ご紹介する星火安固丹(せいかあんこたん)は、桑螵蛸、牡蛎、サンシュユなどを配合した粒タイプの漢方食品です。

中医学の「補腎」や「縮尿」という伝統的な考え方とともに、ご相談の際にご紹介しています。

安固丹は食品であり、医薬品としての漢方薬とは区分が異なります。

頻尿の原因や体質は、一人ひとり異なります。夜間頻尿だからといって、すべての方に同じ製品が適しているわけではありません。現在服用しているお薬や持病、冷えや睡眠の状態なども確認しながら、漢方薬も含めて、ご自身に合った方法を一緒に考えていくことが大切です。

土屋薬局の店内で撮影した漢方食品・星火安固丹の箱とボトル
星火安固丹の粒と黄色いラベルのボトル

夜間頻尿と睡眠の質

夜間頻尿で困ることの一つが、睡眠の質の低下です。

せっかく眠りについても、夜中に2回、3回とトイレに起きると、十分に休めた感じがしないことがあります。

一方で、眠りが浅いために目が覚め、そのついでにトイレへ行く場合もあります。

つまり、夜間頻尿と睡眠は、互いに関係しているのです。

頻尿の改善を考える際には、尿の回数だけではなく、睡眠の状態にも目を向けたいですね。

夕方以降のカフェインや飲酒、寝る直前の水分のとり方を振り返ることも役立ちます。ただし、トイレを減らそうとして、水分を極端に控えることは避けましょう。

なお、急に頻尿が始まった場合や、排尿時の痛み、血尿、発熱、強い喉の渇き、むくみなどがある場合には、医療機関で原因を確認することが大切です。


頻尿・夜間頻尿の漢方相談は山形県東根市の土屋薬局へ

夜中に何度もトイレに起きてしまう。

ぐっすり眠りたいのに、睡眠が途切れてしまう。

冷えや疲れやすさも気になっている。

このようなお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。

中医学では、頻尿という症状だけでなく、冷えや疲れ、睡眠、胃腸の状態なども含めて体質を考えていきます。

漢方薬は、ご予算やご希望に合わせてご提案しております。

相談料は無料です。ご相談だけでも大丈夫です。

山形県東根市神町の土屋薬局では、皆さまの健康づくりを応援しております。

土屋薬局は、あなたの人生を応援します!