
東根市は気温37℃を超える猛暑日。
薬局で仕事をしていると、一本の電話が鳴りました。
「リンリンリン!」
「はい、土屋です。」
すると、とても嬉しいお声が聞こえてきました。
「お陰様で先月、双子を出産しました。自然周期で戻して、無事に着床しました。」
その一言で、夏の暑さも吹き飛ぶような気持ちになりました。
令和5年6月から始まった漢方妊活
お客様が初めて土屋薬局へご相談に来られたのは、令和5年6月17日でした。
体外受精に取り組まれていましたが、
「FSHが高く、遺残卵胞があるため採卵が見送りになってしまいました。」
というお悩みがありました。
当時の状況は、
- AMH:1.25
- FSH:15~17と高値
- 基礎体温は低めでギザギザ
- クロミッド、HMG注射(ゴナールF)を使用
- プレマリンとヒスロンによるカウフマン療法
という経過でした。
漢方は3種類からスタート
そこで最初に、
の3種類をご紹介しました。
遺残卵胞や基礎体温の状態、これまでの治療経過や体質を総合的に考え、この組み合わせから身体づくりを始めました。
その後、TRIO検査などで着床しない原因についても詳しく調べながら、不妊治療を継続されました。
漢方も体調や治療内容に合わせて、
- 婦宝当帰膠
- 心脾顆粒
- 紫煌珠
- シベリア霊芝
へと調整し、採卵、そして移植へ向けて身体づくりを続けていきました。
お客様は決して諦めることなく、一歩一歩治療を続けられました。
双子をご出産
そして先日、
「双子を出産しました。」
という、とても嬉しいご報告のお電話をいただきました。
自然周期で移植した受精卵が無事に着床し、元気な双子をご出産されたとのことでした。
この嬉しいご報告に、夏の暑さも忘れてしまうほど胸が熱くなりました。
改めまして、本当におめでとうございます。
ご家族皆さまの末永いご健康とお幸せを心よりお祈り申し上げます。
遺残卵胞を中医学ではどのように考えるのか
遺残卵胞がある場合、中医学では「瘀血(おけつ)」と「痰湿(たんしつ)」が関係していることが少なくありません。
そこで今回は、
瘀血対策として、基礎体温が低めだったことも考慮し、ピクノジェノールとシナモンを配合した爽月宝を。
痰湿対策としてシベリア霊芝を。
さらに、気・血・水の巡りを整える芎帰調血飲第一加減を組み合わせ、身体全体のバランスを整えることを目標にしました。
妊娠判定後は、「攻める漢方」から「守る漢方」へ切り替えます。
着床を支え、流産予防も意識しながら、気血を補い、お母さんと赤ちゃんを育む身体づくりへと移行しました。
妊活養生について
漢方だけでなく、毎日の養生もとても大切です。
瘀血対策としては、
- 青魚
- 玉ねぎ
- 黒きくらげ
など、血の巡りを助ける食材。
痰湿対策には、
- はとむぎ
- 小豆
- きのこ類
など、余分な水分をさばく食材。
さらに、
- 鶏肉
- 卵
- 山芋
- なつめ
など、気血を養い胃腸を元気にする食材もおすすめしました。
漢方だけでなく、食事、睡眠、身体を冷やさない生活など、一つひとつの積み重ねを大切にしながら、一緒に身体づくりを進めていきました。
妊活は、不安や焦りを感じることも少なくありません。
だからこそ、こうして
「双子を出産しました。」
というお電話をいただけることは、私にとっても何より嬉しい瞬間です。
改めまして、このたびは双子のご出産、誠におめでとうございます。
ご家族皆さまの末永いお幸せを心よりお祈り申し上げます。🍒
薬剤師・認定不妊カウンセラー・国際中医専門員
土屋 幸太郎
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