卵巣機能低下・卵巣機能不全と漢方|改善を目指す女性のバイオリズムと中医学の考え方

AMH低値妊娠力アップの身体づくり子宝漢方早発閉経(卵巣機能低下)

2026年7月27日

AMH低値・FSH高値など卵巣機能低下・卵巣機能不全と漢方について解説するアイキャッチ画像

「卵巣機能が低下していると言われました。」

「AMHが低く、卵胞が育ちにくいと言われています。」

「FSHが高く、このまま妊娠できるのか不安です。」

土屋薬局には、このようなご相談が数多く寄せられます。

こんにちは。
山形県東根市の土屋薬局、薬剤師・認定不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。

病院では、卵巣機能低下や卵巣機能不全に対して、タイミング療法や人工授精、体外受精(IVF)、顕微授精(ICSI)、排卵誘発剤などによる治療が行われます。

一方、漢方では「卵巣だけ」をみるのではなく、身体全体のバランスを整えながら妊娠しやすい身体づくりを目指します。

今回は、中医学で考える女性のバイオリズムと、卵巣機能低下・卵巣機能不全に対する漢方の考え方についてご紹介いたします。


卵巣機能低下・卵巣機能不全とは?

卵巣機能低下とは、卵胞が育ちにくくなったり、排卵しにくくなったりする状態をいいます。

病院では、

  • FSH(卵胞刺激ホルモン)が高い
  • AMH(抗ミュラー管ホルモン)が低い
  • 卵胞が十分に育たない
  • 排卵しにくい
  • 採卵数が少ない

などから、卵巣機能の低下が考えられることがあります。

また、「早発閉経(早発卵巣不全:POI)」や加齢による卵巣機能の変化も関係することがあります。

しかし、同じ卵巣機能低下といっても、その背景は一人ひとり異なります。

  • 冷え
  • 睡眠不足
  • 強いストレス
  • 胃腸の働き
  • 血流
  • 月経周期の乱れ

など、さまざまな要因が重なっている場合も少なくありません。

そのため、漢方では体質全体をみながら改善を目指していきます。


女性には一生を通じた「バイオリズム」があります

中医学では、女性の身体には二つのリズムがあると考えます。

大きなリズム(ライフサイクル)

  • 少女期
  • 思春期
  • 成熟期
  • 更年期
  • 老年期

『黄帝内経(こうていだいけい)』という約2000年前の医学書では、女性は「7年周期」で身体が変化すると考えられています。

例えば、

  • 7歳:身体が成長し始める
  • 14歳:初潮を迎え、妊娠できる身体になる
  • 28歳:もっとも充実した時期
  • 35歳:少しずつ変化が始まる
  • 42歳:卵巣機能やホルモンバランスに変化が現れやすい
  • 49歳:閉経を迎える頃

もちろん現代では個人差が大きく、実際の閉経年齢も人それぞれです。

しかし、中医学では古くから「女性の身体は年齢とともに変化する」という考え方が大切にされてきました。


卵巣機能を支える「腎(じん)」という考え方

中医学では、卵巣機能や生殖能力は「腎(じん)」という働きと深く関係すると考えます。

ここでいう腎は、西洋医学の腎臓そのものではなく、

  • 成長
  • 発育
  • 老化
  • 生殖機能
  • ホルモンバランス

などを司る生命エネルギーを意味します。

そのため、卵巣機能低下や卵巣機能不全の方では、この「腎」の働きを整えることが大切だと考えられています。


女性のバイオリズムと中医学の考え方

女性の身体は、一生を通じて大きく変化していきます。

初潮を迎え、月経を繰り返し、妊娠・出産を経験し、更年期を迎えるという流れは、男性にはない女性ならではのバイオリズムです。

中医学では、このリズムを理解することが、健康づくりや妊娠しやすい身体づくりの第一歩と考えられています。


女性には「二つのリズム」があります

中医学では、女性の身体には二つのリズムがあると考えます。

① 大きなリズム(ライフサイクル)

女性の一生を通じた変化です。

  • 少女期
  • 思春期
  • 成熟期
  • 更年期
  • 老年期

古典医学書『黄帝内経(こうていだいけい)』には、女性は「7年周期」で身体が変化すると記されています。

例えば、

  • 7歳:身体が発育する
  • 14歳:初潮を迎え、生殖機能が成熟する
  • 28歳:心身ともに最も充実する時期
  • 35歳:少しずつ身体の変化が始まる
  • 42歳:卵巣機能やホルモンバランスの変化が現れやすくなる
  • 49歳頃:閉経を迎える時期

もちろん現代では閉経年齢や妊娠できる年齢には個人差があります。

しかし、中医学では約2000年前から、女性の身体は年齢とともに少しずつ変化していくことに着目していました。


② 小さなリズム(月経周期)

女性の身体は約1か月ごとにも大きく変化しています。

  • 月経期
  • 卵胞期
  • 排卵期
  • 黄体期

というリズムを繰り返しながら、妊娠の準備を行っています。

このリズムが乱れると、

  • 月経不順
  • 排卵障害
  • 卵胞が育ちにくい
  • 黄体機能の低下

などにつながることがあります。

そのため中医学では、月経周期全体をみながら身体を整えることを大切にしています。


中医学では「腎・血・気」のバランスを重視します

西洋医学ではホルモン値や超音波検査などを中心に診断を行います。

一方、中医学では検査結果だけではなく、身体全体のバランスを重視します。

特に女性の健康では、

  • 腎(じん)
  • 血(けつ)
  • 気(き)

の三つが大切だと考えられています。


腎(じん)

中医学でいう「腎」は、西洋医学の腎臓だけを意味するものではありません。

  • 成長
  • 発育
  • 老化
  • 生殖機能
  • 卵巣機能

などを支える生命力の源と考えられています。

卵巣機能低下や早発卵巣不全(POI)の方では、「腎」の働きが弱っている(腎虚)と考えることがあります。


血(けつ)

中医学では「女性は血をもって本となす」といわれます。

月経、妊娠、出産、授乳など、女性は一生を通じて多くの血を必要とします。

そのため、

  • 顔色が悪い
  • 冷えやすい
  • めまい
  • 月経量が少ない
  • 子宮内膜が薄い

などは、「血」が不足した血虚(けっきょ)という状態として考えることがあります。


気(き)

「気」は身体を動かすエネルギーです。

ストレスや疲労が続くと、

  • 気の巡りが悪くなる
  • 自律神経が乱れる
  • 月経周期が乱れる
  • 排卵が不安定になる

こともあります。

中医学では、この状態を気滞(きたい)と考えます。


女性の身体は「血の海」といわれます

中医学には、

「女子は血をもって本となす」

という言葉があります。

女性は月経、妊娠、出産、授乳を通して、多くの血を消耗します。

そのため、

  • 血を補うこと(養血)
  • 血の巡りを良くすること(活血)
  • 卵巣機能を支えること(補腎)

が、女性の健康づくりや妊娠しやすい身体づくりでは重要だと考えられています。


土屋薬局が大切にしていること

土屋薬局では、検査結果だけではなく、

  • 基礎体温
  • 月経周期
  • 冷え
  • 睡眠
  • 胃腸の調子
  • ストレス
  • おりもの
  • 病院での治療内容

などを丁寧にお伺いし、一人ひとりの体質に合わせて漢方をご提案しています。

卵巣機能低下や卵巣機能不全と診断された場合でも、その背景は人それぞれ異なります。

だからこそ、中医学では身体全体のバランスを整えながら、病院での治療を支える身体づくりを目指していきます。


卵巣機能低下・卵巣機能不全と漢方の考え方

卵巣機能低下や卵巣機能不全と診断されると、

「AMHが低いからもう難しいのでしょうか。」

「FSHが高く、卵胞が育ちません。」

「体外受精や顕微授精を勧められています。」

と、不安なお気持ちで相談に来られる方が少なくありません。

病院ではホルモン値や超音波検査などをもとに治療方針が決められます。

一方、漢方では検査結果だけではなく、その方の体質や身体全体の状態を重視します。

同じ「卵巣機能低下」と診断されても、冷えが強い方、ストレスが大きい方、胃腸が弱い方、月経周期が乱れている方では、必要となる漢方の考え方も異なります。


中医学では「補腎・養血・活血」を大切にします

女性の身体を整えるうえで、中医学では次の三つを基本と考えます。

① 補腎(ほじん)

卵巣機能や生殖機能を支える「腎」の働きを補う治療です。

中医学では「腎」は、

  • 成長
  • 発育
  • 老化
  • 妊娠する力

を支える重要な働きと考えます。

年齢とともに卵巣機能が変化してくる方や、早発卵巣不全(POI)、AMH低値、FSH高値の方では、「補腎」の考え方を取り入れることがあります。


② 養血(ようけつ)

女性は月経や妊娠、出産によって多くの血を必要とします。

血が不足すると、

  • 月経量が少ない
  • 子宮内膜が薄い
  • 顔色が悪い
  • 冷えやすい
  • 疲れやすい

などの症状がみられることがあります。

中医学では、このような状態を「血虚(けっきょ)」と考え、血を補うことを大切にします。


③ 活血(かっけつ)

血液の流れが滞ると、

  • 月経痛
  • 肩こり
  • 手足の冷え
  • 子宮内膜の血流低下

などにつながると考えられています。

そのため、血流を整え、身体全体の巡りを良くすることも女性の身体づくりでは重要です。


漢方は「卵巣だけ」を治療するものではありません

漢方相談では、

  • 基礎体温
  • 月経周期
  • 月経痛
  • おりもの
  • 冷え
  • 睡眠
  • 食欲
  • 胃腸の調子
  • ストレス
  • 病院での治療内容

などを詳しくお聞きします。

その理由は、卵巣機能低下の背景には、一人ひとり異なる体質があるからです。

例えば、

「胃腸が弱く、栄養を十分に吸収できていない方」

「ストレスが続き、自律神経の乱れが強い方」

「冷えが強く、血流が低下している方」

では、同じ診断名でも考え方は異なります。


病院での治療と漢方は併用できますか?

よくいただくご質問です。

タイミング療法、人工授精(AIH)、体外受精(IVF)、顕微授精(ICSI)などの治療を受けながら、漢方を併用される方は多くいらっしゃいます。

病院での治療を基本としながら、漢方では妊娠しやすい身体づくりを目指します。

治療内容や体質に合わせて漢方を選ぶため、自己判断ではなく、主治医の先生や漢方に詳しい薬剤師・医師に相談しながら進めることが大切です。


土屋薬局で大切にしていること

土屋薬局では、

「AMHが低いから無理」

「FSHが高いから妊娠できない」

とは考えていません。

もちろん、病院での検査結果はとても大切です。

しかし、それだけでなく、

  • お身体の状態
  • 月経周期
  • 基礎体温
  • 年齢
  • 病院での治療経過
  • 日常生活

などを総合的に確認しながら、一人ひとりに合わせた身体づくりをご提案しています。


当帰を主成分とした漢方薬の研究

当帰を含む婦人科向け漢方薬については、これまでさまざまな研究が報告されています。

例えば、

  • 血流改善
  • 微小循環の改善
  • 女性ホルモン環境への関与
  • 卵胞発育を助ける可能性
  • 子宮内膜環境を整える可能性
  • 月経痛の軽減

などが報告されています。

また、視床下部―下垂体―卵巣からなる「性腺軸(HPO軸)」に関与する可能性についても研究が進められています。

一方で、漢方薬だけで卵巣機能低下や卵巣機能不全が改善すると断定できるわけではありません。

そのため土屋薬局では、病院での治療を大切にしながら、漢方を身体づくりの一つの選択肢としてご提案しています。


まとめ|卵巣機能低下・卵巣機能不全でお悩みの方へ

卵巣機能低下や卵巣機能不全は、AMHやFSHなどの検査結果だけでは語れない部分があります。

病院での治療では、

  • タイミング療法
  • 人工授精(AIH)
  • 体外受精(IVF)
  • 顕微授精(ICSI)

などが行われ、それぞれの状況に応じた治療方針が立てられます。

一方、漢方では、

  • 冷え
  • 月経周期
  • 血流
  • 胃腸の働き
  • 睡眠
  • ストレス
  • おりもの
  • 基礎体温

など、身体全体のバランスを整えながら、妊娠しやすい身体づくりを目指します。

もちろん、漢方だけで卵巣機能低下や卵巣機能不全が改善すると断定できるものではありません。

しかし、病院での治療を大切にしながら、その方の体質に合わせて身体づくりを行うことは、多くの方が取り入れている選択肢の一つです。

土屋薬局では、病院での治療内容も確認しながら、お一人おひとりに合わせた漢方相談を行っています。

「卵胞が育たない」

「AMHが低いと言われた」

「FSHが高くて不安」

「採卵数が少ない」

そんなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。


よくあるご質問(Q&A)

Q. 卵巣機能低下と卵巣機能不全は同じですか?

一般的には、卵巣の働きが低下した状態を指して使われることが多く、「卵巣機能低下」「卵巣機能不全」という言葉がほぼ同じ意味で用いられることがあります。病院では原因や状態によって、早発卵巣不全(POI)などの診断名が使われることもあります。


Q. AMHが低いと妊娠できませんか?

AMHは卵巣予備能の目安の一つですが、妊娠できるかどうかを直接決める検査ではありません。

年齢や卵子の状態、排卵、精子の状態など、さまざまな要素を総合的に考えることが大切です。


Q. FSHが高い場合でも漢方は飲めますか?

病院での治療を基本としながら、漢方を併用される方は多くいらっしゃいます。

漢方では、検査結果だけではなく、月経周期や冷え、睡眠、胃腸の状態なども確認しながら体質に合わせてご提案しています。


Q. タイミング療法や体外受精と漢方は併用できますか?

はい。

タイミング療法、人工授精、体外受精、顕微授精などの治療と併用される方は少なくありません。

服用中のお薬との兼ね合いもありますので、主治医の先生や薬剤師に相談しながら進めることをおすすめしています。


Q. 漢方はどれくらい続ければよいですか?

体質や治療内容によって異なります。

一般的には、月経周期の変化をみながら数か月単位で経過を確認することが多く、土屋薬局でも病院での治療経過と合わせながらご相談を行っています。


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お一人おひとりの体質や病院での治療内容を丁寧にお伺いし、「がんばらせない漢方」を大切にしながら、妊娠しやすい身体づくりをお手伝いいたします。