
「FSHが高いと言われました」
「卵胞が見えない周期が続いています」
「早発閉経、POIと言われたのですが、もう難しいのでしょうか?」
土屋薬局では、このようなご相談をいただくことがあります。
POI(早発卵巣不全:Premature Ovarian Insufficiency)は、一般に40歳未満で月経が不規則になったり無月経になったりし、卵巣機能の低下が確認される状態をいいます。
ただし、POIだからといって、卵巣の働きがずっと同じ状態で推移するとは限りません。
卵巣の働きには「波」がみられることがあります。
FSHが高い=ずっと同じ状態、とは限りません
妊活中、とくにPOIや卵巣予備能の低下を指摘されている方にとって、「FSHがいくつだった」という数字はとても気になるものです。
たしかにFSHは、卵巣の状態を考えるうえで大切な指標のひとつです。
しかし、FSHだけを見るのではなく、
・E2(エストラジオール)
・卵胞が見えているか
・卵胞の大きさ
・子宮内膜の厚さ
・月経や出血の状態
・その周期に使用しているホルモン剤
などを一緒に見ていくことが大切です。
POIでは卵巣の活動が間欠的にみられる場合があり、周期によって状態が変化することがあります。
そのため私は、「ひとつの数字だけで一喜一憂しすぎないようにしましょう」とお話しすることがあります。
卵胞が見えない周期から、卵胞が確認されることも
最近ご相談いただいたお客様も、病院で丁寧に経過をみてもらっていました。
ある周期では、
FSH 63.3
E2 9.6
という検査結果で、エコーでは卵胞が確認できない時期がありました。
その後も病院でホルモン治療や排卵誘発を行いながら経過を観察。
そして別の診察では、右の卵巣に10mmを超える卵胞が確認されました。
※個人が特定されないよう、経過の一部を紹介しています。また、この経過がすべての方に当てはまるものではありません。
こういう経過を拝見すると、改めて感じます。
卵巣の働きには波がある。
調子の良い時の波をうまく捉えながら、良い結果を目指していきたいものですね。
「FSHを下げること」だけを目標にしない
POIのご相談では、「漢方でFSHを下げられますか?」と尋ねられることがあります。
でも私は、FSHという一つの検査値だけを下げることを漢方相談の目的にはしていません。
ホルモン剤を使用している場合には、その影響によってFSHなどの数値も変化します。
ですから、「FSHが下がった=卵巣機能そのものが回復した」と単純には判断できません。
検査値だけではなく、卵胞の育ち方やE2、子宮内膜、月経の状態、そして冷えや睡眠、疲労、胃腸の状態など、その方の身体全体を見ていきます。
POIの漢方相談で大切にしていること
中医学では、年齢や月経、生殖に関わる働きを「腎」と深く関連するものとして考えます。
ただし、すべての方に同じ「補腎」の漢方を使えばよいわけではありません。
体質をみながら、
「腎」を補うことを中心に考える方。
血を養うことを大切にする方。
ストレスや睡眠の状態を整えていく方。
胃腸を立て直すところから始める方。
その方によって組み立ては変わります。
土屋薬局では、病院での治療内容やホルモン値、エコーの結果も確認しながら、漢方では身体全体を整えていくことを大切にしています。
病院の治療と漢方、それぞれの役割を大切に
POIでは、妊娠のことだけでなく、女性ホルモンが少ない状態が長く続くことによる骨や心血管系などへの影響も考える必要があります。
そのため、病院での定期的な診察や必要なホルモン治療はとても大切です。
漢方はそれに置き換わるものではありません。
また現在の医学では、漢方を含め「これをすればPOIの卵巣活動が確実に回復する」「自然妊娠率を高められる」と確立された治療法があるわけではありません。
だからこそ私たちは、病院での治療を大切にしながら、その方の体調や体質に合わせて身体づくりをお手伝いしていきます。
数字だけを見ず、その周期の「動き」を見ていく
FSHが高かった。
卵胞が見えなかった。
そんな結果を聞けば、不安になるのは当然だと思います。
でも、ひとつの検査結果だけではなく、その後の変化も見ていくことが大切です。
卵巣の働きには波があります。
FSH、E2、卵胞、子宮内膜、月経の状態。
そしてご本人の体調。
それらを一緒に見ながら、調子の良い時の波をうまく捉えて、良い結果を目指していきたいものですね。
土屋薬局では、POI(早発卵巣不全)、FSH高値、AMH低値などで妊活中の方からの漢方相談も承っています。
病院での検査結果や治療経過がございましたら、お持ちください。
一つひとつ確認しながら、その方に合った無理のない身体づくりを一緒に考えていきます。
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この記事を書いた人
薬剤師・認定不妊カウンセラー・国際中医専門員A級の土屋幸太郎です。
私たちの詳しい経歴は、土屋薬局スタッフ紹介をご覧ください。
42歳で結婚し、52歳で父親になるまで、夫婦で10年間の不妊を経験しました。中医学・中医不妊症を約30年学び、妊活、不妊治療、子宮内膜症、子宮腺筋症、PCOS、40代妊活などの漢方相談に携わっています。

神町小学校、東根一中、山形南高校を経て、東京の品川区の星薬科大学を卒業後、東京大学医学部附属病院薬剤部での勤務や、中医学を学ぶイスクラ高円寺中医学研修塾を経て、現在は山形県東根市神町の土屋薬局で漢方相談に携わっています。
山形県は、東北地方に存在し、冬は雪が降り寒く、夏は蒸し暑いという厳しい自然風土があります。農作業に従事している人が多いので、「痛み、しびれ」を訴える人が多いのが実情です。そのような地域のニーズに応じて、土屋薬局では「痛み、しびれ」の漢方相談を得意としています。
2人目のお子様が授からない、流産を繰り返すなどの不妊のお悩み、不育症、体外受精でなかなか授からない、多嚢胞性卵巣症候群、排卵障害、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣嚢腫(チョコレート嚢胞)、高プロラクチン血症によるホルモンバランスの乱れなど、さまざまなご相談を承っています。
そのほか、にきび、アトピー、湿疹、肌荒れ、掌蹠膿疱症、乾燥肌、喘息、精神疲労、抑うつ感、漢方ダイエット、耳鳴り、耳のつまり、聴力低下、メニエル、めまい、ストレス、不眠、高血圧、高血糖、糖尿病、痛風、高脂血症、腎臓病、肝臓病、がん、冷え、生理痛、男女更年期障害、免疫力の低下、起立性調節障害、発達障害などのご相談もお気軽にどうぞ。
私自身も夫婦で10年間の不妊を経験し、52歳で父になりました。その経験と、約30年にわたる中医学の学び、認定不妊カウンセラーとしての知識を生かしながら、妊活中の方のお気持ちに寄り添う相談を大切にしています。
土屋薬局の妊活漢方相談は、「中医不妊症を約30年学び続けてきた専門性」と「認定不妊カウンセラーとしての学び」を二つの柱としています。私たち夫婦自身の10年間の不妊経験も含め、相談に対する思いをこちらの記事で詳しくご紹介しています。
▶ 中医不妊症を学び続けて約30年|土屋薬局の妊活漢方相談を支える2つの柱
妊活相談を支える二つの専門性
土屋薬局の妊活・子宝漢方相談は、「中医不妊症を約30年学び続けてきた専門性」と「認定不妊カウンセラーとしての学び」の二つを大きな柱としています。私たち夫婦自身が10年間の不妊を経験したからこそ、専門的な知識だけでなく、妊活中の不安や迷いにも寄り添う相談を大切にしています。
①中医不妊症を学び続けて約30年

2017年、イスクラ中医不妊症専門講座エキスパートコースを修了しました。
私は、中医学と中医不妊症について約30年にわたり学びを続けてきました。
その学びの一つとして、漢方メーカーのイスクラ産業が主催する「イスクラ中医不妊症専門講座エキスパートコース」において、10年以上にわたる研究課程を修了しています。
修了証書には、「中医不妊症エキスパートとしての十分な知識を習得したことを証します」と記されています。
長年積み重ねてきた中医学の知識と、土屋薬局での漢方相談の経験を生かし、現在も妊活中の方や不妊治療に取り組んでいる方のご相談に携わっています。
妊活の漢方相談では、月経周期に合わせて身体の状態を考える「月経周期療法」について継続して学び、日々の相談に取り入れています。
ご相談は、年代や治療の段階に応じて承っています。
- 20代・30代・40代の妊活
- 自然妊娠を希望されている方
- 病院でタイミング療法を受けている方
- 人工授精(AIH)に取り組んでいる方
- 体外受精・顕微授精(IVF・ICSI)に取り組んでいる方
- 採卵や胚移植に向けて身体を整えたい方
- 流産を繰り返す不育症にお悩みの方
- 二人目をご希望の方
- ご主人さまの男性不妊について相談したい方
中医学には、その方の年齢や体質、月経周期、不妊治療の経過などに応じて考える、さまざまな漢方があります。
「まだ治療を始めたばかり」「病院での治療と漢方を併用してよいか分からない」「夫婦で一緒に相談したい」といった段階でも大丈夫です。
これまでの経過や現在のお気持ちを丁寧に伺い、ご予算やご希望も確認しながら、その方に合った方法を一緒に考えていきます。
②認定不妊カウンセラーとして

日本不妊カウンセリング学会認定の不妊カウンセラーとして、妊活・不妊治療中の方のご相談に携わっています。
不妊治療に関する医学的な知識を学ぶだけでなく、治療中に生じる不安や迷い、ご夫婦のお気持ちにも寄り添うことを大切にしています。私自身も、結婚してから子どもを授かるまで、夫婦で10年間の不妊を経験しました。そして52歳で、ようやく父になることができました。
不妊治療は「終わりの見えないマラソン」にたとえられることがあります。
期待して、結果を待ち、喜んだり、落ち込んだり、不安になったりする。その繰り返しは、気持ちのジェットコースターのようでもあります。周囲からの何気ない言葉に傷ついたり、ほかの人と自分の人生を比べてしまったりすることもあります。私たち夫婦も、同じような経験をしてきました。
だからこそ、土屋薬局の妊活相談では、検査の数値や治療の予定だけでなく、これまで歩んできた経過や現在のお気持ちも丁寧に伺うことを大切にしています。
中医学を約30年学び続けてきた専門知識、認定不妊カウンセラーとしての学び、そして私たち夫婦自身の10年間の不妊経験。この三つを生かしながら、お一人おひとりの妊活を応援しています。
これまでに、妊娠・出産に関する1,028件の嬉しいご報告をいただきました。
中国漢方では、目の前の症状だけでなく、その方の体質や心身全体の状態を見ながら、身体が本来持っている力を支えていくことを大切にします。
病名だけで判断せず、月経の状態、冷え、胃腸、睡眠、疲れ、ストレス、これまでの治療経過などを確認しながら、その方に合った漢方を一緒に考えていきます。
ご本人だけでなく、ご夫婦での相談や、ご主人さまの男性不妊についてのご相談も承っています。
無理に漢方をおすすめすることはありません。ご予算やご希望を伺いながら、ご紹介した漢方の中から、取り入れたいものをご自身で自由に選んでいただけます。相談したからといって、必ず購入する必要もありません。
「まずは話だけ聞いてみたい」「病院の治療と漢方を一緒に続けられるか相談したい」「今の身体の状態について確認してみたい」という方も、どうぞ安心して土屋薬局の子宝漢方相談をご利用ください。
病名だけで判断せず、これまでの経過や現在のお気持ちを丁寧に伺い、ご予算やご希望に合わせて一緒に考えていきます。ご本人だけでなく、ご夫婦やお子さま、ご両親など、ご家族全体の健康についてもお気軽にご相談ください。
お客様の立場に立った親切で丁寧な漢方相談を心がけ、東北に根を張る薬局として、土屋薬局は従業員一同、もちの木のように粘り強く努力してまいります。

2026年7月18日 土屋薬局にて
薬剤師の妻と息子です。夫婦で土屋薬局に立ちながら、子育てにも奮闘しています。家族で過ごす時間も、日々の相談に向き合う大切な力になっています😊
女性薬剤師へのご相談も承っています
土屋薬局には、女性薬剤師の土屋幸もおります。男性薬剤師・女性薬剤師から、ご希望の相談担当者をお選びいただけます。
女性同士の目線で不妊治療について相談したい方や、月経、排卵、おりものなど、男性には話しにくいと感じることがある方も、安心してお声がけください。
漢方相談は無料です
当店では、妊活の漢方として婦宝当帰膠をご紹介することが多く、300ml入り1本・約1か月分の目安で6,490円です。
症状や年齢、治療状況に応じて、併用する漢方もご案内しますが、ご予算やご希望に合わせて自由にお選びいただけます。ご相談後に購入を見送っていただいても大丈夫です。
山形県内はもちろん、県外にお住まいの方からの電話・メール相談も承っています。相談表は、分かる範囲でご記入いただければ大丈夫です。
漢方相談は、山形県東根市神町の土屋薬局へお気軽にお問い合わせください。
土屋薬局は、あなたの人生を応援します!
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山形県東根市神町中央1-10-7
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