子宮筋腫による不正出血が続いた44歳女性の漢方相談例

不正出血と漢方子宮筋腫の漢方ケア

2025年12月23日

― 婦宝当帰膠と田七人参を用いた中医学的アプローチ ―

こんにちは。
薬剤師・認定不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。

今回は、子宮筋腫があり、不正出血がなかなか止まらずに悩まれていた方の漢方相談例を、ご本人のご了承を得てご紹介します。

子宮筋腫による不正出血で悩んでいた44歳女性の漢方相談例を説明したイラスト。舌の状態から血虚と考え、体調の変化がみられた経過をやさしく表現している。

※本記事は過去のご相談記録の一例であり、同様の結果を保証するものではありません。


子宮筋腫もあり、不正出血が続いていた方のご相談

悩んでいた不正出血が良くなった、そんな嬉しいご報告がありました。

転用掲載の許可をいただきましたので、ご紹介させていただきます。


実際にいただいたご連絡(原文を活かして)

3月末から出血がなかなか止まらなかったのですが、土屋薬局様の漢方薬を25日(金曜日)から飲み始めたところ、27日(日曜日)朝、一度うすく出血がみられましたが、おかげさまでその後はまったくありません。

今も出血はありません。

こんなに早く変化があり、本当にうれしいです。
2ヶ月近く出血で悩んでいたことが嘘のようです。
ありがとうございました。

不正出血が落ち着き、ほっとした表情を浮かべる女性の様子をやさしく表現したイラスト

婦人科での診察結果について

その後、月曜日に婦人科を受診され、

  • 子宮がん検査:異常なし
  • 子宮筋腫:約2cm
  • 手術の必要は現時点ではなし

との説明を受けたそうです。

出血も落ち着いていたため、新たなお薬の処方はありませんでした。


Nさん(44歳)のこれまでの月経・体調の経過

Nさんは、44歳の女性です。

  • 初潮:12歳
  • 月経周期:30日周期
  • 若い頃は月経痛が強く、寝込んだり鎮痛剤を使用
  • 結婚後は月経痛が楽になる

昨年5月、生理が終わっても出血があり、婦人科で子宮筋腫が見つかりました。

今年になってから、3月頃より再び不正出血が続くようになり、

  • 出血が止まりにくい
  • レバー状の塊が多い

といった状態が続いていました。


舌の状態からみた中医学的な見立て

子宮筋腫による不正出血に悩んでいた44歳女性の漢方相談例をイラストで解説。舌の状態から血虚と判断し、中医学的な視点で体調の変化を示した図。

Nさんの舌の状態は、

  • 舌質:淡白(たんぱく)
  • 舌苔:薄白(はくはく)

いわゆる**血虚(けっきょ)**をベースとした状態でした。

血虚の状態では、

  • 出血が長引きやすい
  • 貧血傾向
  • めまい、目の疲れ
  • 不眠、夢が多い
  • 不安感、憂うつ感
  • 顔色が悪い、冷えやすい

といった症状が出やすくなります。


ご提案した漢方について

不正出血の漢方相談で用いた、婦宝当帰膠と田七人参をイラストで示したもの

婦宝当帰膠と田七人参

今回のご相談では、

  • 婦宝当帰膠
  • 田七人参

の2種類をご提案しました。

婦宝当帰膠は、血を補い、巡らせることで、出血しやすい体質を整えていくことを目的とした処方です。

田七人参は、血流を整えながら、出血と瘀血(おけつ)の両面に配慮する生薬として用いました。

田七人参はこちらのコラムも参考になりましたら、幸いです。

この2つを併用し、体全体のバランスを見ながら進めていく方針としました。

正直なところ、良い経過のご報告をいただき、私自身も「ほっとした」という気持ちでした。


不正出血・子宮筋腫でお悩みの方へ

子宮筋腫による不正出血は、

  • 年齢
  • 体質
  • 血の状態
  • 生活習慣

などが重なって起こることが少なくありません。

「様子見と言われたけれど不安」
「この出血がいつまで続くのか心配」

そんな方にとって、この記録がひとつの参考になれば幸いです。


まとめ

  • 子宮筋腫があっても、すぐに手術が必要でないケースは多い
  • 不正出血の背景には、血虚や血の巡りの問題が隠れていることがある
  • 婦宝当帰膠や田七人参を用いた漢方相談が役立つ場合もある

今後も、一人ひとりの体質や経過を大切にしながら、丁寧にご相談をお受けしていきたいと思います。