3年前はご夫婦で、今は家族3人で|二人目妊活・採卵に向けた漢方相談

二人目不妊体外受精(IVF)妊娠・出産の喜び妊娠力アップの身体づくり

2026年8月17日

「3年前は、ご夫婦で。今日は、3人家族で。」と白い紙に黒い文字で書かれた、二人目妊活と漢方相談の記事のアイキャッチ画像

こんにちは。

山形県東根市・土屋薬局の薬剤師、認定不妊カウンセラー、国際中医専門員A級の土屋幸太郎です。

先日、とてもうれしい再会がありました。

令和5年に県外から不妊の漢方相談に来られたご夫婦が、お子さまを連れて、家族3人で土屋薬局へご来店くださったのです。

3年前はご夫婦で。

今回は、お子さまと3人家族で。

久しぶりにお会いし、お子さまのお顔まで見ることができて、本当に感激しました。

この日は、ご家族で山形に泊まられるとのこと。ご家族の大切な時間のなかで、再び土屋薬局へ足を運んでいただけたことを、とてもうれしく思います。

※個人が特定されないよう、内容の一部を調整してご紹介しています。また、漢方による体調の変化には個人差があります。


今回は二人目妊活、体外受精の採卵に向けたご相談

今回のご相談は、二人目のお子さまを希望され、体外受精の採卵に向けて体調を整えたいというものでした。

一人目の妊活のころは、月経周期が35日ほどありました。

現在は26〜27日ほどになり、以前より月経周期が短くなっています。

採卵を控えていると、

  • 卵胞は育ってくれるだろうか
  • 採卵できる卵子の数はどのくらいだろう
  • 空胞や未熟卵にならないだろうか
  • 採卵後、受精して育ってくれるだろうか

など、いろいろなことが気になりますよね。

検査の数値や卵胞の大きさに、気持ちが大きく揺れることもあると思います。

そのようなときこそ、病院での治療と歩調を合わせながら、睡眠、胃腸、冷え、血流、疲労など、現在の体調を一つずつ確認することが大切です。


月経周期が短くなったときに考えること

月経周期が以前より短くなってきた場合、年齢や卵巣機能、ホルモンバランスなど、さまざまな要因が考えられます。

中医学では、月経周期が短くなる背景の一つとして、「陰」の不足を考えることがあります。

「陰」とは、身体を潤し、養い、落ち着かせるための物質的な土台です。

妊活では、卵胞や卵子を育むための潤いや栄養のようなものとして捉えます。

陰が不足すると、身体のなかに相対的な熱が生まれやすくなり、月経が以前より早く来る、基礎体温が高めになる、ほてる、眠りが浅い、疲れやすいといった傾向が現れることがあります。

ただし、月経周期が短くなる原因を中医学だけで判断することはできません。変化が続く場合は、病院でホルモン検査や卵巣の状態を確認することも大切です。


採卵に向けて考える「補陰」と「補陽」

中医学では、卵胞や卵子を育む物質的な土台を「陰」、成長や変化を後押しする働きを「陽」と考えます。

簡単に説明すると、

  • 陰:卵胞や卵子を育む潤いや栄養などの土台
  • 陽:排卵や受精、その後の成長を後押しする力

というイメージです。

採卵に向けた体づくりでは、まず「補陰」によって卵胞を育む土台を支えながら、必要に応じて「補陽」によって成長する力も補います。

補陰と補陽のどちらか一方だけを行えばよいわけではありません。

月経周期、基礎体温、冷えやほてり、睡眠、胃腸の状態、疲労感、病院での検査結果などを確認しながら、その方に合ったバランスを考えていきます。


夏の暑さによる消耗も踏まえて漢方を検討

今回は、月経周期が35日ほどから26〜27日ほどに短くなっていることに加え、8月の暑さによる体力と潤いの消耗も踏まえて漢方を考えました。

ご紹介したのは、

などです。

婦宝当帰膠は、「血」を補い、巡らせながら、月経のリズムや冷えなどを整える際に用います。

麦味参顆粒は、夏の暑さや発汗によって消耗した「気」と潤いを補う目的で用います。

二至丹は、女貞子と旱蓮草を配合したもので、中医学の「補陰」の考え方から、身体の潤いや栄養を補う際に検討します。

また、前回の妊娠中の血圧についても伺いながら、現在の体調に合わせて巡りを整えるものを組み合わせました。


ご主人さまも採精に向けた体づくりを

妊活というと、どうしても女性側の通院や服薬、採卵に注目が集まりやすくなります。

しかし、受精や胚の発育には、男性側の精子の状態も関係します。

そこで今回は、ご主人さまにも現在の体調を伺い、採精に向けた体づくりを支えるものをご紹介しました。

妊活は、どちらか一人だけが頑張るものではありません。

ご夫婦それぞれの体調や生活を確認しながら、二人で同じ方向へ進んでいける形を考えることが大切です。


採卵に向けて、今できる体づくりを

漢方を服用すれば、空胞や未熟卵を必ず防げる、卵子や精子の状態が確実によくなるというものではありませんが、採卵数や受精、胚の発育、妊娠には、年齢、卵巣機能、精子の状態、治療方法など、さまざまな要因が関係します。

それでも、少しでもよい状態で採卵の日を迎えられるように、

  • 睡眠を整える
  • 胃腸の状態を確認する
  • 冷えや血流に配慮する
  • 暑さによる消耗を補う
  • 月経周期や基礎体温の変化を確認する

など、今の身体を丁寧に整えていくことには意味があると考えています。

漢方だけに頼るのではなく、病院の検査や不妊治療と並行しながら、無理のない体づくりを一緒に考えていきます。


3年前のご夫婦が、家族3人で目の前に

3年前にご夫婦で相談に来られたお二人が、今回はお子さまを連れて、家族3人で目の前にいる。

こういう再会は、本当にうれしいものですね。

お子さまのお顔を見ながら、これまでの時間を思い、私も胸がいっぱいになりました。

改めまして、ご出産おめでとうございました。

そして二人目のお子さまに向けて、また一緒に進んでいきましょう。

採卵を控えていて、卵胞の育ち、空胞、未熟卵、受精後の発育などが気になる方。

月経周期が以前より短くなってきた方。

二人目の妊活や、ご夫婦での体づくりについて悩まれている方。

一人で抱え込まず、どうぞ土屋薬局へご相談ください。

病院の治療内容や検査結果を確認しながら、お一人おひとりの月経周期や体調に合った方法を一緒に考えていきます。


二人目妊活・採卵前の体づくりについてよくあるご質問

Q1.体外受精の治療中でも漢方相談を受けられますか?

はい。採卵や移植に向けて病院で治療を受けながら、漢方による体調づくりを並行される方もいらっしゃいます。

服用中のお薬や注射、検査結果、今後の治療予定などを確認しながら、月経周期や現在の体調に合った方法を一緒に考えていきます。

Q2.月経周期が以前より短くなったときは、どのように考えますか?

月経周期が短くなる背景には、年齢や卵巣機能、ホルモンバランス、ストレス、睡眠、体調など、さまざまな要因があります。

中医学では、身体を潤し、養う「陰」の不足も一つの視点として考えます。周期の短縮が続く場合には、婦人科で現在の状態を確認しながら、基礎体温や体調も含めて考えていくことが大切です。

Q3.採卵に向けた漢方は、いつから始めるとよいですか?

卵胞の発育には一定の時間が必要です。そのため、採卵の日程が決まってから慌てて始めるより、少し早めに体調づくりを始める方法があります。

まずは3か月ほどを一つの目安として、月経周期や基礎体温、睡眠、胃腸、冷えや疲れなどの変化を確認していきます。採卵が近い場合も、その時点からできることを一緒に考えます。

Q4.夫婦一緒に漢方相談を受けられますか?

はい。妊活や体外受精では、女性だけでなく、ご主人の睡眠、疲労、ストレス、胃腸の状態なども大切です。

採精に向けた体づくりについても、ご夫婦それぞれの状態を確認しながらご相談いただけます。

Q5.漢方相談の際には、何を持参すればよいですか?

お薬手帳、病院の検査結果、基礎体温表、採卵や移植の予定が分かる資料などがございましたらお持ちください。

これまでの治療経過や月経周期についてもお聞かせいただくと、現在の状況を把握しやすくなります。資料がそろっていない場合も、まずはお気軽にご相談ください。


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薬剤師・認定不妊カウンセラー
国際中医専門員A級
土屋幸太郎