土屋薬局では、脊柱管狭窄症や坐骨神経痛、腰痛、膝痛など、痛み・しびれの漢方相談を数多くお受けしています。現在の相談につながる大きなきっかけのひとつが、2013年に受講した「中医痺証専門漢方講座」でした。
今回は当時の記録を振り返りながら、土屋薬局が痛み・しびれの漢方を学び続けてきた原点をご紹介します。
豪雪の山形から東京へ
2013年1月27日の日曜日。
雪深い山形から東京へ向かい、妻と一緒にイスクラ産業本社で開催された「中医痺証専門漢方講座」を受講しました。この年に全4回で開催された、痛み・しびれの漢方を専門的に学ぶ講座です。午後1時から5時までの4時間でしたが、内容がとても興味深く、時間があっという間に過ぎていきました。
帰り道では妻と、「今日の一日は、時間が過ぎるのが早かったね」と話したことを覚えています。
漢方で考える「痺証」とは
中医学では、身体の痛みやしびれ、関節の動かしにくさなどを「痺証(ひしょう)」という考え方で捉えます。
講座では、次の内容を学びました。
- 痺証の基本的な考え方
- 症状や体質の見分け方
- 痛みやしびれに対する漢方の組み立て方
- 痺証に活用する中成薬
痛みといっても、現れる場所や悪化する条件は一人ひとり異なります。
寒い日に痛むのか、雨の日につらくなるのか、夜になると痛むのか。冷えや疲れ、体力の低下を伴っているのか。
こうした違いを丁寧に確認することが、漢方相談では大切になります。
痛み・しびれの相談は全身に及びます
薬局に寄せられる痛みやしびれのご相談には、さまざまなものがあります。
- 肩が痛い、夜になると痛む、腕が上がらない
- 首が痛い、首から手にかけてしびれる
- 物を持ったり、雑巾を絞ったりすると肘が痛む
- 指が動かしにくい、引っかかる、痛む
- 坂道や階段を下りるときに膝が痛む
- 腰が痛い、歩くと足がしびれる
- 足の裏やかかとが痛む
- 股関節や足の付け根が痛む
現代医学の病名では、関節リウマチ、痛風、線維筋痛症、頸椎症、五十肩、腰椎圧迫骨折、ぎっくり腰、腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、変形性膝関節症など、多くの病気が関係します。
病名だけで判断せず、痛む場所や経過、冷え、天候、体力、食欲、睡眠なども含めて全身の状態を伺うことが、漢方相談の基本です。
「地域に必要とされる専門性を高める」
講座で印象に残ったのは、講師の中医師から伺った、「これからの薬局は、それぞれの地域に合わせて漢方の専門性を高めていくことが大切です」というお話でした。
すべての分野を同じように扱うのではなく、地域のお客様が実際に困っている症状に向き合い、必要な知識と経験を積み重ねていく。
この言葉に共感し、土屋薬局でも「痛み・しびれに強い薬局」を目指して学びを続けてきました。
新幹線の中でも資料を読み返して
行き帰りの山形新幹線では、講座の資料だけでなく、それまで10年以上学んできた中医不妊症の講座ノートや、仙台で周先生から教えていただいた資料も読み返していました。特別に器用なわけではありません。だからこそ、講座に参加し、ノートを読み返し、実際の相談を振り返る。その積み重ねを大切にしてきました。
2013年当時に学んだ「活血化瘀(かっけつかお)」も、現在の相談で大切にしている考え方のひとつです。
これは、中医学で血の巡りの滞りを整えるという考え方です。痛み・しびれだけでなく、女性の月経や妊活の相談などでも、体質に応じて検討します。
あれから13年
この講座を受講してから、13年が経ちました。
現在も土屋薬局には、脊柱管狭窄症や坐骨神経痛、腰痛、膝痛、頸椎症など、さまざまな痛み・しびれのご相談が寄せられています。
長く相談を続けていると、「少し長く歩けるようになりました」「犬の散歩に行けました」「足取りが軽くなりました」といった嬉しいご報告をいただくことがあります。
一方で、痛みやしびれの原因や程度は人によって異なり、医療機関での診断や治療が必要な場合もあります。
病院での治療を大切にしながら、その方の冷えや体力、巡りなどを確認し、漢方でできることを一緒に考えていく。それが土屋薬局の痛み・しびれ相談です。
これからも学びを止めず、お客様一人ひとりの暮らしに寄り添える薬局でありたいと思います。

<2013年1月27日 東京 イスクラ産業本社>

痛みの師匠の陶先生の漢方薬のご講義です。

<2013年1月27日 山形新幹線つばさからの車窓の風景です。一面の銀世界!>

雪国の風景は美しいです。
二日間の豪雪に耐えました。
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この記事を書いた人
薬剤師・認定不妊カウンセラー・国際中医専門員A級の土屋幸太郎です。
私たちの詳しい経歴は、土屋薬局スタッフ紹介をご覧ください。
42歳で結婚し、52歳で父親になるまで、夫婦で10年間の不妊を経験しました。中医学・中医不妊症を約30年学び、妊活、不妊治療、子宮内膜症、子宮腺筋症、PCOS、40代妊活などの漢方相談に携わっています。

神町小学校、東根一中、山形南高校を経て、東京の品川区の星薬科大学を卒業後、東京大学医学部附属病院薬剤部での勤務や、中医学を学ぶイスクラ高円寺中医学研修塾を経て、現在は山形県東根市神町の土屋薬局で漢方相談に携わっています。
山形県は、東北地方に存在し、冬は雪が降り寒く、夏は蒸し暑いという厳しい自然風土があります。農作業に従事している人が多いので、「痛み、しびれ」を訴える人が多いのが実情です。そのような地域のニーズに応じて、土屋薬局では「痛み、しびれ」の漢方相談を得意としています。
2人目のお子様が授からない、流産を繰り返すなどの不妊のお悩み、不育症、体外受精でなかなか授からない、多嚢胞性卵巣症候群、排卵障害、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣嚢腫(チョコレート嚢胞)、高プロラクチン血症によるホルモンバランスの乱れなど、さまざまなご相談を承っています。
そのほか、にきび、アトピー、湿疹、肌荒れ、掌蹠膿疱症、乾燥肌、喘息、精神疲労、抑うつ感、漢方ダイエット、耳鳴り、耳のつまり、聴力低下、メニエル、めまい、ストレス、不眠、高血圧、高血糖、糖尿病、痛風、高脂血症、腎臓病、肝臓病、がん、冷え、生理痛、男女更年期障害、免疫力の低下、起立性調節障害、発達障害などのご相談もお気軽にどうぞ。
私自身も夫婦で10年間の不妊を経験し、52歳で父になりました。その経験と、約30年にわたる中医学の学び、認定不妊カウンセラーとしての知識を生かしながら、妊活中の方のお気持ちに寄り添う相談を大切にしています。
土屋薬局の妊活漢方相談は、「中医不妊症を約30年学び続けてきた専門性」と「認定不妊カウンセラーとしての学び」を二つの柱としています。私たち夫婦自身の10年間の不妊経験も含め、相談に対する思いをこちらの記事で詳しくご紹介しています。
▶ 中医不妊症を学び続けて約30年|土屋薬局の妊活漢方相談を支える2つの柱
妊活相談を支える二つの専門性
土屋薬局の妊活・子宝漢方相談は、「中医不妊症を約30年学び続けてきた専門性」と「認定不妊カウンセラーとしての学び」の二つを大きな柱としています。私たち夫婦自身が10年間の不妊を経験したからこそ、専門的な知識だけでなく、妊活中の不安や迷いにも寄り添う相談を大切にしています。
①中医不妊症を学び続けて約30年

2017年、イスクラ中医不妊症専門講座エキスパートコースを修了しました。
私は、中医学と中医不妊症について約30年にわたり学びを続けてきました。
その学びの一つとして、漢方メーカーのイスクラ産業が主催する「イスクラ中医不妊症専門講座エキスパートコース」において、10年以上にわたる研究課程を修了しています。
修了証書には、「中医不妊症エキスパートとしての十分な知識を習得したことを証します」と記されています。
長年積み重ねてきた中医学の知識と、土屋薬局での漢方相談の経験を生かし、現在も妊活中の方や不妊治療に取り組んでいる方のご相談に携わっています。
妊活の漢方相談では、月経周期に合わせて身体の状態を考える「月経周期療法」について継続して学び、日々の相談に取り入れています。
ご相談は、年代や治療の段階に応じて承っています。
- 20代・30代・40代の妊活
- 自然妊娠を希望されている方
- 病院でタイミング療法を受けている方
- 人工授精(AIH)に取り組んでいる方
- 体外受精・顕微授精(IVF・ICSI)に取り組んでいる方
- 採卵や胚移植に向けて身体を整えたい方
- 流産を繰り返す不育症にお悩みの方
- 二人目をご希望の方
- ご主人さまの男性不妊について相談したい方
中医学には、その方の年齢や体質、月経周期、不妊治療の経過などに応じて考える、さまざまな漢方があります。
「まだ治療を始めたばかり」「病院での治療と漢方を併用してよいか分からない」「夫婦で一緒に相談したい」といった段階でも大丈夫です。
これまでの経過や現在のお気持ちを丁寧に伺い、ご予算やご希望も確認しながら、その方に合った方法を一緒に考えていきます。
②認定不妊カウンセラーとして

日本不妊カウンセリング学会認定の不妊カウンセラーとして、妊活・不妊治療中の方のご相談に携わっています。
不妊治療に関する医学的な知識を学ぶだけでなく、治療中に生じる不安や迷い、ご夫婦のお気持ちにも寄り添うことを大切にしています。私自身も、結婚してから子どもを授かるまで、夫婦で10年間の不妊を経験しました。そして52歳で、ようやく父になることができました。
不妊治療は「終わりの見えないマラソン」にたとえられることがあります。
期待して、結果を待ち、喜んだり、落ち込んだり、不安になったりする。その繰り返しは、気持ちのジェットコースターのようでもあります。周囲からの何気ない言葉に傷ついたり、ほかの人と自分の人生を比べてしまったりすることもあります。私たち夫婦も、同じような経験をしてきました。
だからこそ、土屋薬局の妊活相談では、検査の数値や治療の予定だけでなく、これまで歩んできた経過や現在のお気持ちも丁寧に伺うことを大切にしています。
中医学を約30年学び続けてきた専門知識、認定不妊カウンセラーとしての学び、そして私たち夫婦自身の10年間の不妊経験。この三つを生かしながら、お一人おひとりの妊活を応援しています。
これまでに、妊娠・出産に関する1,028件の嬉しいご報告をいただきました。
中国漢方では、目の前の症状だけでなく、その方の体質や心身全体の状態を見ながら、身体が本来持っている力を支えていくことを大切にします。
病名だけで判断せず、月経の状態、冷え、胃腸、睡眠、疲れ、ストレス、これまでの治療経過などを確認しながら、その方に合った漢方を一緒に考えていきます。
ご本人だけでなく、ご夫婦での相談や、ご主人さまの男性不妊についてのご相談も承っています。
無理に漢方をおすすめすることはありません。ご予算やご希望を伺いながら、ご紹介した漢方の中から、取り入れたいものをご自身で自由に選んでいただけます。相談したからといって、必ず購入する必要もありません。
「まずは話だけ聞いてみたい」「病院の治療と漢方を一緒に続けられるか相談したい」「今の身体の状態について確認してみたい」という方も、どうぞ安心して土屋薬局の子宝漢方相談をご利用ください。
病名だけで判断せず、これまでの経過や現在のお気持ちを丁寧に伺い、ご予算やご希望に合わせて一緒に考えていきます。ご本人だけでなく、ご夫婦やお子さま、ご両親など、ご家族全体の健康についてもお気軽にご相談ください。
お客様の立場に立った親切で丁寧な漢方相談を心がけ、東北に根を張る薬局として、土屋薬局は従業員一同、もちの木のように粘り強く努力してまいります。

2026年7月18日 土屋薬局にて
薬剤師の妻と息子です。夫婦で土屋薬局に立ちながら、子育てにも奮闘しています。家族で過ごす時間も、日々の相談に向き合う大切な力になっています😊
女性薬剤師へのご相談も承っています
土屋薬局には、女性薬剤師の土屋幸もおります。男性薬剤師・女性薬剤師から、ご希望の相談担当者をお選びいただけます。
女性同士の目線で不妊治療について相談したい方や、月経、排卵、おりものなど、男性には話しにくいと感じることがある方も、安心してお声がけください。
漢方相談は無料です
当店では、妊活の漢方として婦宝当帰膠をご紹介することが多く、300ml入り1本・約1か月分の目安で6,490円です。
症状や年齢、治療状況に応じて、併用する漢方もご案内しますが、ご予算やご希望に合わせて自由にお選びいただけます。ご相談後に購入を見送っていただいても大丈夫です。
山形県内はもちろん、県外にお住まいの方からの電話・メール相談も承っています。相談表は、分かる範囲でご記入いただければ大丈夫です。
漢方相談は、山形県東根市神町の土屋薬局へお気軽にお問い合わせください。
土屋薬局は、あなたの人生を応援します!
▶ 一般のお悩みはこちら「漢方相談表」
土屋薬局の漢方相談コーナーには、中国の子授け観音「送子観音菩薩像」が皆さまを見守っています。
▶ 妊活・不育症はこちら「子宝相談表」
漢方電話相談室:0237-48-2550
土屋薬局
山形県東根市神町中央1-10-7
営業時間:平日9時~19時/土曜日9時~18時