痛み・しびれの漢方を学び続けて13年|「中医痺証専門漢方講座」が相談の原点

中医学の学び・研修記録痛み・しびれ

2026年9月10日

土屋薬局では、脊柱管狭窄症や坐骨神経痛、腰痛、膝痛など、痛み・しびれの漢方相談を数多くお受けしています。現在の相談につながる大きなきっかけのひとつが、2013年に受講した「中医痺証専門漢方講座」でした。
今回は当時の記録を振り返りながら、土屋薬局が痛み・しびれの漢方を学び続けてきた原点をご紹介します。


豪雪の山形から東京へ

2013年1月27日の日曜日。
雪深い山形から東京へ向かい、妻と一緒にイスクラ産業本社で開催された「中医痺証専門漢方講座」を受講しました。この年に全4回で開催された、痛み・しびれの漢方を専門的に学ぶ講座です。午後1時から5時までの4時間でしたが、内容がとても興味深く、時間があっという間に過ぎていきました。

帰り道では妻と、「今日の一日は、時間が過ぎるのが早かったね」と話したことを覚えています。


漢方で考える「痺証」とは

中医学では、身体の痛みやしびれ、関節の動かしにくさなどを「痺証(ひしょう)」という考え方で捉えます。

講座では、次の内容を学びました。

  • 痺証の基本的な考え方
  • 症状や体質の見分け方
  • 痛みやしびれに対する漢方の組み立て方
  • 痺証に活用する中成薬

痛みといっても、現れる場所や悪化する条件は一人ひとり異なります。

寒い日に痛むのか、雨の日につらくなるのか、夜になると痛むのか。冷えや疲れ、体力の低下を伴っているのか。

こうした違いを丁寧に確認することが、漢方相談では大切になります。


痛み・しびれの相談は全身に及びます

薬局に寄せられる痛みやしびれのご相談には、さまざまなものがあります。

  • 肩が痛い、夜になると痛む、腕が上がらない
  • 首が痛い、首から手にかけてしびれる
  • 物を持ったり、雑巾を絞ったりすると肘が痛む
  • 指が動かしにくい、引っかかる、痛む
  • 坂道や階段を下りるときに膝が痛む
  • 腰が痛い、歩くと足がしびれる
  • 足の裏やかかとが痛む
  • 股関節や足の付け根が痛む

現代医学の病名では、関節リウマチ、痛風、線維筋痛症、頸椎症、五十肩、腰椎圧迫骨折、ぎっくり腰、腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、変形性膝関節症など、多くの病気が関係します。

病名だけで判断せず、痛む場所や経過、冷え、天候、体力、食欲、睡眠なども含めて全身の状態を伺うことが、漢方相談の基本です。


「地域に必要とされる専門性を高める」

講座で印象に残ったのは、講師の中医師から伺った、「これからの薬局は、それぞれの地域に合わせて漢方の専門性を高めていくことが大切です」というお話でした。

すべての分野を同じように扱うのではなく、地域のお客様が実際に困っている症状に向き合い、必要な知識と経験を積み重ねていく。

この言葉に共感し、土屋薬局でも「痛み・しびれに強い薬局」を目指して学びを続けてきました。


新幹線の中でも資料を読み返して

行き帰りの山形新幹線では、講座の資料だけでなく、それまで10年以上学んできた中医不妊症の講座ノートや、仙台で周先生から教えていただいた資料も読み返していました。特別に器用なわけではありません。だからこそ、講座に参加し、ノートを読み返し、実際の相談を振り返る。その積み重ねを大切にしてきました。

2013年当時に学んだ「活血化瘀(かっけつかお)」も、現在の相談で大切にしている考え方のひとつです。

これは、中医学で血の巡りの滞りを整えるという考え方です。痛み・しびれだけでなく、女性の月経や妊活の相談などでも、体質に応じて検討します。


あれから13年

この講座を受講してから、13年が経ちました。
現在も土屋薬局には、脊柱管狭窄症や坐骨神経痛、腰痛、膝痛、頸椎症など、さまざまな痛み・しびれのご相談が寄せられています。

長く相談を続けていると、「少し長く歩けるようになりました」「犬の散歩に行けました」「足取りが軽くなりました」といった嬉しいご報告をいただくことがあります。
一方で、痛みやしびれの原因や程度は人によって異なり、医療機関での診断や治療が必要な場合もあります。
病院での治療を大切にしながら、その方の冷えや体力、巡りなどを確認し、漢方でできることを一緒に考えていく。それが土屋薬局の痛み・しびれ相談です。

これからも学びを止めず、お客様一人ひとりの暮らしに寄り添える薬局でありたいと思います。

痛み・しびれの漢方を学ぶ中医痺証専門漢方講座

<2013年1月27日 東京 イスクラ産業本社>

講演される陶先生

痛みの師匠の陶先生の漢方薬のご講義です。

山形新幹線からの雪の美しい車窓

<2013年1月27日 山形新幹線つばさからの車窓の風景です。一面の銀世界!>

雪国の風景

雪国の風景は美しいです。

二日間の豪雪に耐えました。

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