
人工授精を3回、体外受精を2回経験し、2回目の採卵では空胞。
卵管閉塞やAMH低値も指摘されていた37歳のお客様から、自然妊娠、そして無事にご出産されたという嬉しいご報告をいただきました。
こちらのお客様が土屋薬局へ初めて子宝漢方の相談に来店されたのは、33歳のときでした。
その後、FT(卵管鏡下卵管形成術)や人工授精、体外受精などの不妊治療を経験。病院での治療をしばらくお休みしていた時期に自然妊娠され、無事に出産まで迎えられた事例をご紹介します。
※ご紹介しているのはお客様個人の経過です。すべての方に同様の結果をお約束するものではありません。
33歳で初めての子宝漢方相談
初めてご相談いただいた当時、片方の卵管は詰まっており、もう片方も通ってはいるものの細い状態と説明されていました。
月経周期は23日ほど。
20代のころから月経周期が短めで、生理中にはチクチクするような痛みがあり、お通じも緩くなりやすい体質でした。
中医学では、月経周期や基礎体温、生理の状態、冷えや疲れ、睡眠、胃腸の調子などを総合的に確認しながら、その方の体質を考えていきます。
最初は「疏肝理気(そかんりき)」という考え方から、ストレスや緊張によって滞りやすい「気」の巡りを整えることを中心に漢方をご提案しました。
その後は、月経周期が短いことも考慮し、卵胞期、排卵期、黄体期という月経周期の変化に合わせて、少しずつ漢方の内容を調整していきました。
FTで両方の卵管が通るように
初回相談の翌年には、FT(卵管鏡下卵管形成術)を受けられました。
手術後は、両方の卵管が通るようになったとのことです。
同時に、見える範囲の子宮内膜症の病変も処置されたと伺っています。子宮鏡検査も受け、子宮内の状態について確認されました。
このころも月経周期は23日ほどで、短めの状態が続いていました。
FTは、卵管の閉塞や狭窄に対して、卵管の通過性を改善する目的で行われる治療です。
卵管が通ることで、自然妊娠や人工授精を検討できる可能性が広がります。
人工授精3回・体外受精2回を経験
その後、約1年間、漢方相談をお休みされました。
そして37歳になったお客様が、久しぶりに土屋薬局へ来店されました。
その間に経験されていた不妊治療は、人工授精が3回、体外受精が2回でした。
AMHも低く、卵巣予備能の低下を指摘されていました。
1回目の体外受精はショート法で行われ、採卵できた卵子は1個。5分割まで成長した胚を子宮へ戻しましたが、妊娠には至りませんでした。
2回目はロング法で採卵に臨みましたが、結果は空胞でした。
採卵までの通院や注射を重ね、期待と不安を抱えながら迎えた結果が空胞だったことは、さすがに精神的にもこたえたご様子でした。
再び体外受精へ進むことも検討されていました。
基礎体温と体質から漢方を再検討
再来店時のお客様は、顔色がやや青白く、全身が華奢な印象でした。
基礎体温表を拝見すると、低温期も高温期もあまり上がらず、グラフ全体の山が小さめでした。
生活環境にも変化があり、同居生活も始まっていました。
そこで今回は、細く華奢な体に少しずつ厚みや土台をつくるようなイメージで、体全体を支えることを目的に3種類をご提案しました。
中医学でいう、
・養血調経(ようけつちょうけい)
・補腎精(ほじんせい)
・補腎陰(ほじんいん)
という考え方を中心にした組み合わせです。
「養血調経」は、女性の体を支える「血」を補いながら、月経のリズムを整えていく考え方です。
「補腎」は、年齢や生殖機能と関係が深いと考えられている「腎」を支える方法です。
卵巣や卵子に直接作用するという意味ではなく、月経周期や基礎体温、冷え、疲れなどを確認しながら、妊活を続けるための体調を整えていくことを目標にしました。
病院治療を休んでいた時期に自然妊娠
その後、病院での不妊治療をしばらくお休みしていた時期に、自然妊娠されたという嬉しいご報告をいただきました。
人工授精を3回、体外受精を2回経験し、空胞というつらい結果も乗り越えたあとの自然妊娠でした。
そして妊娠経過を大切に過ごされ、無事にご出産されました。
FTによって両方の卵管が通るようになったこと、不妊治療を続けてこられたこと、生活環境の変化、そして漢方相談を通して体調を整えてきたこと。
どれか一つだけで結果を説明できるものではありませんが、これまで取り組んできたことが重なるなかで届いた、本当に嬉しいご報告でした。
自然妊娠、そしてご出産、誠におめでとうございました。
AMH低値や空胞でお悩みの方へ
AMHが低い、採卵しても卵子が採れない、空胞が続くといった状況では、焦りや不安がとても大きくなります。
土屋薬局では、病院での検査や不妊治療を大切にしながら、基礎体温、月経周期、冷え、疲労、睡眠、胃腸の状態などを確認し、その方に合った体調管理をご一緒に考えています。
人工授精や体外受精を続けながら漢方を併用したい方、一度治療を休んで体調を整えたい方も、どうぞご相談ください。
よくあるご質問
Q1.AMHが低いと、自然妊娠は難しいのでしょうか?
AMHは、卵巣内に残っている卵胞数の目安となる数値です。
AMHが低いからといって、卵子がまったく残っていないことや、自然妊娠ができないことを直接意味するものではありません。
ただし、採卵できる卵子の数が少なくなる可能性があるため、年齢や月経周期、FSH、卵胞の育ち方なども含めて考える必要があります。
土屋薬局では、AMHの数値だけで判断せず、基礎体温や月経周期、冷え、疲れ、睡眠なども確認しながら、妊活中の体調を整える方法をご一緒に考えています。
詳しくは、AMHが低い・FSHが高い方へ|妊活中に始めたい卵巣養生と漢方もご覧ください。
Q2.体外受精で空胞だった場合、漢方で改善できますか?
空胞には、卵胞の成熟状態、採卵のタイミング、ホルモンの反応、刺激方法など、さまざまな要因が関係します。
漢方を服用すれば、次回は必ず卵子が採れる、空胞を防げるというものではありません。
まずは主治医と今回の採卵経過を振り返り、次回の刺激方法などを相談することが大切です。
そのうえで、月経周期や睡眠、胃腸、冷え、疲労などを確認しながら、次の採卵に向けた体調管理として漢方を併用することはできます。
採卵へ進めずお悩みの方は、遺残卵胞で体外受精を2回見送り|35歳、漢方相談後に自然妊娠・出産も参考になさってください。
Q3.卵管閉塞があっても自然妊娠できますか?
両方の卵管が完全に閉塞している場合、卵子と精子が出会うことが難しくなるため、一般的には体外受精が検討されます。
片方の卵管が通っている場合や、FTによって卵管の通過性が改善した場合には、自然妊娠や人工授精を検討できる可能性があります。
今回のお客様も、FTを受けたあとに両方の卵管が通るようになったと伺っています。
そのため、自然妊娠という結果を漢方だけによるものとは考えず、FTや病院での不妊治療を含めた経過全体を見ることが大切です。
卵管の問題については、クラミジア感染後の卵管性不妊と漢方相談でも詳しくご紹介しています。
Q4.人工授精や体外受精を休んでいる間に、自然妊娠することはありますか?
排卵があり、精子の状態や卵管の通過性などの条件が整っていれば、治療を休んでいる周期に自然妊娠することはあります。
ただし、年齢や卵巣機能、卵管の状態などによって状況は異なります。「治療を休めば自然妊娠しやすくなる」という意味ではありません。
病院治療を続けるか、少し休むかは自己判断だけで決めず、主治医と相談することが大切です。
同じように病院治療を休んだ周期の症例として、体外受精後、治療を休んだ周期に40代で自然妊娠・出産も掲載しています。
Q5.妊活の漢方は、どのくらい続ければよいですか?
月経や卵胞の変化は、1か月だけでは判断しにくいことがあります。
当店で病院治療と漢方の併用を検討される場合には、まずは3~6か月ほど期間を決めて取り組むことをおすすめしています。
ただ長く続けるのではなく、基礎体温、月経周期、卵胞の育ち方、採卵結果、冷えや疲れなどを確認しながら、その時々の状態に合わせて内容を見直していきます。
ご予算についても、無理に何種類も服用する必要はありません。続けられる範囲を伺いながら、優先順位を考えてご提案いたします。
人工授精から体外受精へのステップアップでお悩みの方には、35歳・AMH1.0代|人工授精3回で妊娠せず、漢方相談後に自然妊娠・出産も参考になると思います。
土屋薬局の漢方相談について
土屋薬局では、自然妊娠をご希望の方から、タイミング療法、人工授精、体外受精、顕微授精に取り組んでいる方まで、治療状況や体質に合わせた漢方相談を承っています。
山形県内の方はもちろん、遠方の方もお電話やホームページの相談表からご相談いただけます。
ご相談は、お電話0237-48-2550「漢方電話相談室」、またはホームページの漢方相談表をご活用ください。
土屋薬局
薬剤師・認定不妊カウンセラー・国際中医専門員A級
土屋幸太郎












