
こんにちは。土屋薬局の土屋幸太郎です。
子宮腺筋症のご相談では、
「生理痛がつらいです」
というお悩みだけではなく、
「生理前から下痢になる」
「生理中になるとお腹がゆるくなる」
「生理痛よりも下痢の腹痛のほうが気になる」
というご相談をいただくことがあります。
生理痛だけでも大変なのに、下痢まで重なると仕事や家事、外出にも影響してしまいます。
私自身、不妊症や婦人科疾患の漢方相談を続ける中で、生理のリズムや体調を整えることの大切さを改めて感じています。
実際に、不妊症の体質改善で漢方薬を服用されていたお客様から、
「生理の1週間前から続いていた下痢が、今回は1日だけでした」
という嬉しいご報告をいただいたことがあります。
生理前や生理中の下痢はホルモンバランスの変化も関係しますが、中医学(中国漢方)では「気・血・水(き・けつ・すい)」のバランスや、「気(き)」の不足も関係すると考えます。
今回は、子宮腺筋症の方にみられる生理中の下痢と生理痛について、中医学的な視点から考えてみたいと思います。
生理中の下痢は意外と多いお悩みです
以前、子宮腺筋症と高度の子宮内膜症による癒着があり、さらに子宮筋層内の子宮筋腫も併発している方から次のようなお話を伺いました。
「生理痛というより、生理中によく下痢になりやすいです。
下痢の時のような腹痛がありますが、すぐ治ります。
出血量が多い時ほど下痢になりやすく、下腹部というよりも腸のあたりが痛い感じがします。」
子宮腺筋症では、
・生理痛
・過多月経
・レバー状の血の塊
・貧血
・生理期間の延長
などがよくみられますが、生理中の下痢や軟便を伴う方も少なくありません。
中医学で考える「生理中の下痢」
私が婦人科中医学の研修を受講した際、次のような内容を学びました。
子宮腺筋症の方では、
「生理がすっきり出ない」
という特徴がみられることがあります。
若い頃は勢いよく生理が来ていたのに、
・だらだら続く
・後半になってからしっかり出る
・出血量が多い
といった変化がみられることがあります。
このような場合には、「気を補い、気を持ち上げる」という考え方を用いることがあります。
中医学では「気」が身体を支えるエネルギーと考えられています。
出血量が多い状態が続くと気も消耗しやすくなります。
その結果、
・疲れやすい
・胃腸が弱くなる
・下痢しやすくなる
という状態につながることがあります。
気の不足と下痢の関係
中医学では、
「気は血を統(す)べる」
と考えます。
気が十分にあれば血液は正常な場所に留まりますが、気が不足すると出血しやすくなったり、身体を支える力が弱くなったりします。
また、胃腸の働きも低下しやすくなるため、
・軟便
・下痢
・食後の眠気
・疲れやすさ
などがみられることがあります。
特に生理中は出血によって気を消耗しやすいため、もともと胃腸が弱い方では下痢が起こりやすくなることがあります。
子宮腺筋症では「瘀血(おけつ)」も大切
子宮腺筋症を中医学で考えるときに欠かせないのが「瘀血(おけつ)」です。
瘀血とは血流の滞りのことです。
・生理痛が強い
・レバー状の血の塊が出る
・経血量が多い
・下腹部が張る
などの症状がみられることがあります。
そのため、実際の漢方相談では、
・瘀血への対応
・気血不足への対応
・胃腸機能のサポート
などを総合的に考えていきます。
漢方は体質に合わせて考えることが大切です
生理中の下痢といっても、
・気虚タイプ
・気陥タイプ
・瘀血タイプ
・冷えを伴うタイプ
など、人によって背景は異なります。
そのため、
「下痢だからこの漢方」
ではなく、
「なぜ下痢が起きているのか」
を考えることが大切です。
まとめ
子宮腺筋症の方で、
・生理中に下痢になる
・生理前からお腹がゆるくなる
・生理痛と下痢が同時に起こる
・出血量が多い
という場合には、中医学的な体質が関係していることがあります。
実際の漢方相談では、子宮腺筋症そのものだけでなく、胃腸の状態や疲れやすさ、冷え、睡眠なども含めて体質を考えていきます。
生理痛だけでなく、生理中の下痢や軟便でお悩みの方も、どうぞお気軽にご相談ください。
土屋薬局では、子宮腺筋症、子宮内膜症、不妊症、妊活の漢方相談を行っております。
追記)
なお、今さらながら付け加えますと、子宮腺筋症や子宮内膜症の体質の方は、生理中に下痢や軟便になりやすい「気虚(ききょ)」の傾向を持つことも少なくありません。
中医学では、気虚とは身体を支えるエネルギーが不足した状態を指します。気虚になると胃腸の働きが弱くなり、疲れやすさや軟便、下痢などがみられることがあります。
特に生理中は出血によって気を消耗しやすいため、もともと気虚傾向のある方では、生理痛だけでなく下痢や胃腸の不調として現れることもあります。
そのため、子宮腺筋症や子宮内膜症の漢方相談では、瘀血(おけつ)への対応だけでなく、気血を補い胃腸の働きを整えることも大切なポイントになると考えています。
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子宮腺筋症や子宮内膜症では、生理痛だけでなく、過多月経、生理中の下痢、基礎体温の変化など様々な症状がみられます。体質改善や妊活の参考に、あわせてご覧ください。
この記事を書いた人
薬剤師・認定不妊カウンセラー・国際中医専門員A級の土屋幸太郎です。(私たちの経歴は、こちらです)

神町小学校、東根一中、山形南高校を経て、東京の品川区の星薬科大学を卒業後、東京大学医学部附属病院薬剤部での勤務や、中医学を学ぶイスクラ高円寺中医学研修塾を経て、現在は山形県東根市神町の土屋薬局で漢方相談に携わっています。
山形県は、東北地方に存在し、冬は雪が降り寒く、夏は蒸し暑いという厳しい自然風土があります。農作業に従事している人が多いので、「痛み、しびれ」を訴える人が多いのが実情です。そのような地域のニーズに応じて、土屋薬局では「痛み、しびれ」の漢方相談を得意としています。
2人目のお子様が授からない、流産を繰り返すなどの不妊のお悩み、不育症、体外受精でなかなか授からない、多嚢胞性卵巣症候群、排卵障害、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣嚢腫(チョコレート嚢胞)、高プロラクチン血症によるホルモンバランスの乱れなど、さまざまなご相談を承っています。
そのほか、にきび、アトピー、湿疹、肌荒れ、掌蹠膿疱症、乾燥肌、喘息、精神疲労、抑うつ感、漢方ダイエット、耳鳴り、耳のつまり、聴力低下、メニエル、めまい、ストレス、不眠、高血圧、高血糖、糖尿病、痛風、高脂血症、腎臓病、肝臓病、がん、冷え、生理痛、男女更年期障害、免疫力の低下、起立性調節障害、発達障害などのご相談もお気軽にどうぞ。
私自身も夫婦で10年間の不妊を経験し、52歳で父になりました。その経験と、約30年にわたる中医学の学び、認定不妊カウンセラーとしての知識を生かしながら、妊活中の方のお気持ちに寄り添う相談を大切にしています。
土屋薬局の妊活相談を支える専門性について、以下で詳しくご紹介します。イスクラ中医不妊症専門講座エキスパートコースも修了していますので、どうぞ安心して子宝相談をご利用ください。
妊活相談を支える二つの専門性
土屋薬局の妊活・子宝漢方相談は、「中医不妊症を約30年学び続けてきた専門性」と「認定不妊カウンセラーとしての学び」の二つを大きな柱としています。私たち夫婦自身が10年間の不妊を経験したからこそ、専門的な知識だけでなく、妊活中の不安や迷いにも寄り添う相談を大切にしています。
①中医不妊症を学び続けて約30年

2017年、イスクラ中医不妊症専門講座エキスパートコースを修了しました。
私は、中医学と中医不妊症について約30年にわたり学びを続けてきました。
その学びの一つとして、漢方メーカーのイスクラ産業が主催する「イスクラ中医不妊症専門講座エキスパートコース」において、10年以上にわたる研究課程を修了しています。
修了証書には、「中医不妊症エキスパートとしての十分な知識を習得したことを証します」と記されています。
長年積み重ねてきた中医学の知識と、土屋薬局での漢方相談の経験を生かし、現在も妊活中の方や不妊治療に取り組んでいる方のご相談に携わっています。
妊活の漢方相談では、月経周期に合わせて身体の状態を考える「月経周期療法」について継続して学び、日々の相談に取り入れています。
ご相談は、年代や治療の段階に応じて承っています。
- 20代・30代・40代の妊活
- 自然妊娠を希望されている方
- 病院でタイミング療法を受けている方
- 人工授精(AIH)に取り組んでいる方
- 体外受精・顕微授精(IVF・ICSI)に取り組んでいる方
- 採卵や胚移植に向けて身体を整えたい方
- 流産を繰り返す不育症にお悩みの方
- 二人目をご希望の方
- ご主人さまの男性不妊について相談したい方
中医学には、その方の年齢や体質、月経周期、不妊治療の経過などに応じて考える、さまざまな漢方があります。
「まだ治療を始めたばかり」「病院での治療と漢方を併用してよいか分からない」「夫婦で一緒に相談したい」といった段階でも大丈夫です。
これまでの経過や現在のお気持ちを丁寧に伺い、ご予算やご希望も確認しながら、その方に合った方法を一緒に考えていきます。
②認定不妊カウンセラーとして

日本不妊カウンセリング学会認定の不妊カウンセラーとして、妊活・不妊治療中の方のご相談に携わっています。
不妊治療に関する医学的な知識を学ぶだけでなく、治療中に生じる不安や迷い、ご夫婦のお気持ちにも寄り添うことを大切にしています。私自身も、結婚してから子どもを授かるまで、夫婦で10年間の不妊を経験しました。そして52歳で、ようやく父になることができました。
不妊治療は「終わりの見えないマラソン」にたとえられることがあります。
期待して、結果を待ち、喜んだり、落ち込んだり、不安になったりする。その繰り返しは、気持ちのジェットコースターのようでもあります。周囲からの何気ない言葉に傷ついたり、ほかの人と自分の人生を比べてしまったりすることもあります。私たち夫婦も、同じような経験をしてきました。
だからこそ、土屋薬局の妊活相談では、検査の数値や治療の予定だけでなく、これまで歩んできた経過や現在のお気持ちも丁寧に伺うことを大切にしています。
中医学を約30年学び続けてきた専門知識、認定不妊カウンセラーとしての学び、そして私たち夫婦自身の10年間の不妊経験。この三つを生かしながら、お一人おひとりの妊活を応援しています。
これまでに、妊娠・出産に関する1,028件の嬉しいご報告をいただきました。
中国漢方では、目の前の症状だけでなく、その方の体質や心身全体の状態を見ながら、身体が本来持っている力を支えていくことを大切にします。
病名だけで判断せず、月経の状態、冷え、胃腸、睡眠、疲れ、ストレス、これまでの治療経過などを確認しながら、その方に合った漢方を一緒に考えていきます。
ご本人だけでなく、ご夫婦での相談や、ご主人さまの男性不妊についてのご相談も承っています。
無理に漢方をおすすめすることはありません。ご予算やご希望を伺いながら、ご紹介した漢方の中から、取り入れたいものをご自身で自由に選んでいただけます。相談したからといって、必ず購入する必要もありません。
「まずは話だけ聞いてみたい」「病院の治療と漢方を一緒に続けられるか相談したい」「今の身体の状態について確認してみたい」という方も、どうぞ安心して土屋薬局の子宝漢方相談をご利用ください。
病名だけで判断せず、これまでの経過や現在のお気持ちを丁寧に伺い、ご予算やご希望に合わせて一緒に考えていきます。ご本人だけでなく、ご夫婦やお子さま、ご両親など、ご家族全体の健康についてもお気軽にご相談ください。
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2026年7月18日 土屋薬局にて
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当店では、妊活の漢方として婦宝当帰膠をご紹介することが多く、300ml入り1本・約1か月分の目安で6,490円です。
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