
「無事に女の子を出産しました」
令和8年2月、遠方から漢方相談をご利用いただいていたYさまより、うれしいご出産のご報告をいただきました。
Yさまには多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と生理不順があり、過去には妊娠7~8週頃の流産も経験されていました。
病院での治療と並行しながら、婦宝当帰膠と炒麦芽による体づくりを継続。その後、タイミング法で妊娠され、39週1日で女の子をご出産されました。
お客様から掲載の許可をいただきましたので、ご相談から妊娠、ご出産までの経過をご紹介します。
※個人の体験をご紹介するものであり、すべての方に同様の経過や結果を保証するものではありません。
39週1日、女の子をご出産
令和8年2月10日、Yさまより、次のメールをいただきました。
「ご無沙汰しております。
さっそくですが…
39w1dになる2月の夜🌕に無事女の子を出産しました。
妊娠後期から赤ちゃんが小さめと言われ、それでも出産当日に受けた健診では2900g予想でしたが、はるかに小さい24◯◯gの小さめベビーでした。低体重と私が妊娠糖尿病だったこともあり、娘は翌日から低血糖になってしまいNICUに移動になりましたが、元気はあり経過を診ております。
退院は一緒にできませんでしたが、1日でも早く退院できるのを楽しみにしています。今は毎日病院へ母乳を届けており、オムツ交換やミルクをあげたりするようにもなりました。
昔、甥っ子姪っ子で経験はありましたが、慣れるまでもう少しかかりそうです。
毎日可愛い娘に癒されております。遊離脂肪酸が高かったり(他血液検査の結果は異常がないため、現段階では代謝異常は疑ってないそうです)、少し心配なことも出てきてしまってますが頑張って生きようとしている娘に負けないように、私もできることを頑張ろうと思います。
久しぶりのご連絡になりましたが、今後ともどうぞよろしくお願いします。」
小さく生まれた赤ちゃんは、低血糖のためNICUへ移られました。
お母さまは先に退院されましたが、毎日病院へ母乳を届け、オムツ交換やミルクのお世話をされているとのことでした。
心配なこともあるなかで、「毎日可愛い娘に癒されております」という言葉に、お母さまの深い愛情が伝わってきます。
赤ちゃんが一日も早く元気に退院し、ご家族と一緒に過ごせることを心より願っております。
妊娠7週5日、心拍確認のご報告
今回のご出産からさかのぼること約8か月。
令和7年6月24日には、妊娠7週5日で心拍を確認できたとのご報告をいただいていました。
「土屋薬局 土屋様
お世話になっております。
お久しぶりです。安定期に入ってからのご報告を目指していたのですが、どうしても伺いたいことがあり、ご連絡させていただきました。
4月からタイミング法で妊活を再開してなんとか授かることができました。現在7週目と5日になります。2週間ほど出血もあったため、またダメかぁと不安な日々を過ごしていましたが、昨日病院で心拍確認することができました。
ちゃんと心臓動いてました。ホッとしたのもつかの間、気になる症状があったため、医師に相談し血液検査をしたところ、血糖値が糖尿病の数値になってしまっているそうで、次回内科も受診することになってしまいました。電話連絡だったので詳しい数値などはまだ伺えていません。
もともと血糖値が高いのは伝えていたのですが、医師も大丈夫だと思い込んでいたそうです…今日からさっそく食事に気をつけています。
そこで気になったのが婦宝当帰膠なのですが、
朝一番最初に飲んでいるため、血糖値を急上昇させてないか気になってます。白砂糖黒砂糖を使用してるとのことで結構甘めなので。まだまだ妊娠初期ですので、今後どうなるかわかりませんが、自分にできることは最善を尽くしたいと思ってます。
お忙しいことと存じますが、お手隙の際にお返事をいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。」
以前に流産を経験されていたため、妊娠初期の出血を見ながら、不安な日々を過ごされていたことと思います。
そのなかで確認できた赤ちゃんの心拍。
「ちゃんと心臓動いてました。」
この短い一文には、言葉では表しきれないほどの安堵と喜びが込められていました。
一方、血糖値については医療機関での管理が必要となり、妊娠中も決して平坦な道のりではありませんでした。
36歳、PCOSと長く続く生理不順
最初に漢方相談のメールをいただいたのは、令和6年6月5日でした。
遠方にお住まいのお客様でしたが、同年6月22日には土屋薬局へご来店いただき、詳しくお話を伺いました。
当時、Yさまは36歳。結婚3年目で、流産を1回経験されていました。
主な体調と治療歴は次のとおりです。
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
- 軽度の高プロラクチン血症
- 肥満傾向
- 生理不順
- 不正出血
- 肩こり
- 月経前後の頭痛
- 生理痛
- 寝つきの悪さ
- 血糖値がやや高い
- 胸焼け
- 便が硬く、肛門が切れやすい
- 腰痛と膝の痛み
もともと生理不順があり、数年に一度、不正出血が長く続くことがありました。
2年前の流産後からは、はっきりとした生理が来にくくなり、数週間から1か月ほど不正出血が続いたあと、ようやく生理らしい出血になる状態でした。
病院では、プラノバールやクロミッドを数回試されていました。
さらに、プラノバール、クロミッド、糖尿病のお薬、HCG注射を組み合わせて治療を受けましたが、思うような結果につながらず、漢方相談を希望されました。
ご来店時の月経周期とホルモン値
令和6年6月22日のご来店時は、月経周期18日目でした。
直近の月経は6月5日から11日まで。前周期には、クロミッド1錠、メトホルミン、HCG注射を使用されていましたが、この周期は通院をお休みされていました。
ホルモン検査の結果は、
- FSH:5.0
- LH:5.4
- テストステロン:0.51
でした。
多嚢胞性卵巣症候群の診断基準には、ぎりぎり当てはまる程度とのことでした。
また、前年9月には妊娠7~8週頃に流産を経験。心拍確認には至りませんでした。
赤血球と血小板の数が多く、多血症も指摘されていました。
婦宝当帰膠と炒麦芽をご提案
Yさまの月経の状態、流産後の体調、寝つき、胃腸の状態などを確認し、土屋薬局からは次の2つをご提案しました。
- 婦宝当帰膠
- 炒麦芽
婦宝当帰膠は、中医学でいう「養血調経」の考え方に基づき、血を養いながら女性の月経リズムを整える目的で用いられます。
炒麦芽は、胃腸の働きや睡眠、流産後の体調などを考慮して組み合わせました。
PCOSや生理不順では、単に排卵だけを見るのではなく、胃腸の働き、睡眠、ストレス、体重、血糖値など、体全体の状態を確認することも大切です。
Yさまは、病院での治療と並行しながら、婦宝当帰膠と炒麦芽による体づくりを継続されました。
そして令和7年4月、タイミング法で妊娠。
妊娠初期には出血があり、妊娠糖尿病の管理も必要になりましたが、一つひとつ乗り越え、令和8年2月2日に女の子をご出産されました。
病院の治療と歩調を合わせながら
PCOSは、排卵が起こりにくく、生理不順や不正出血につながることがあります。
今回の経過は、漢方だけによるものではありません。
病院での検査や排卵誘発、HCG注射、血糖値の管理などを受けながら、漢方による体づくりも続けてこられた経過です。
土屋薬局では、不妊治療を否定したり、漢方だけで頑張ることをおすすめしたりはしていません。
病院の治療内容や検査結果を確認しながら、その方の体質に合った漢方を考えていきます。
焦らず、治療と歩調を合わせながら、体全体を整えていくことを大切にしています。
ご出産、本当におめでとうございます
流産後の生理不順、不正出血、PCOS、妊娠初期の出血、妊娠糖尿病、そして赤ちゃんのNICU入院。
たくさんの不安を抱えながらも、できることに一つひとつ取り組み、無事に女の子をご出産されました。
Yさま、このたびは本当におめでとうございます。
小さな体で一生懸命頑張っている赤ちゃんが、元気に退院し、ご家族そろって穏やかな毎日を過ごせることを、心より願っております。
大切なご報告と掲載の許可をいただき、誠にありがとうございました。
多嚢胞性卵巣症候群、生理不順、流産後の体調、病院の不妊治療などでお悩みの方は、どうぞ土屋薬局へご相談ください。
お一人おひとりの治療内容や体質を確認しながら、無理のない妊活を一緒に考えていきます。
土屋薬局
薬剤師・認定不妊カウンセラー
土屋幸太郎
PCOSと漢方妊活についてよくあるご質問
Q1.PCOSでもタイミング法で妊娠できますか?
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)があっても、排卵の状態や年齢、卵管・精子の状態などによっては、タイミング法で妊娠する可能性があります。
ただし、排卵しにくい状態が続く場合には、医療機関で検査を受け、排卵誘発などの治療が必要になることもあります。今回のYさまも、病院での治療と漢方による体づくりを並行して進められました。
Q2.PCOSによる月経不順も漢方相談の対象になりますか?
はい。PCOSでは、排卵の遅れや無排卵などによって、月経周期が長くなったり、不正出血が続いたりすることがあります。
漢方相談では月経周期だけでなく、冷え、胃腸の状態、睡眠、ストレス、体重、血糖値なども確認し、その方の体質に合わせて体づくりを考えていきます。
Q3.不妊治療と漢方は併用できますか?
タイミング療法、排卵誘発、人工授精、体外受精などの治療と並行して、漢方相談を受ける方もいらっしゃいます。
服用中のお薬や注射、検査結果、治療予定を確認しながら組み合わせを検討することが大切です。通院先の治療を中断せず、医師や薬剤師と相談しながら進めましょう。
Q4.流産後は、いつから妊活を再開できますか?
妊活を再開できる時期は、流産後の経過や処置の内容、月経の回復状態などによって異なります。まずは心身を休め、医師から妊活再開の許可を得ることが大切です。
出血が長く続く、強い腹痛や発熱があるなどの場合は、早めに医療機関へ相談してください。
Q5.漢方はどのくらい続けるものですか?
体調や月経周期、治療内容によって異なるため、一律に期間を決めることはできません。
月経ごとの変化を確認しながら見直し、まずは3か月程度を一つの目安として体づくりを進める場合があります。焦らず、病院の治療と歩調を合わせていくことが大切です。
PCOS・月経不順・流産後の妊活に関する記事
あわせて、こちらの記事もご覧ください。
- PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の漢方|中医学では「痰湿」を考える
- 【PCOSでも妊娠できた】生理不順・排卵障害から妊娠・出産へ
- 不育症と漢方|繰り返す流産と体質改善の考え方
- 婦宝当帰膠とは?効果・飲み方・妊活への考え方

令和8年7月29日 東根市タントクルセンターにて
おはようございます。山形県東根市の土屋薬局、薬剤師・認定不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。 昨日は夕方に夏休みの息子を誘って、タントクルセンターへ。 久しぶりに行きましたが、一緒に下から上に登ったり、狭い網の中をくぐり抜けたり、わたしも手に汗握っていい運動になりました。 本日もどうぞよろしくお願い申し上げます。 暑さ厳しいのと、最近は辛いニュースも多いですから、自分を見失いようにお過ごしくださいね。 タントクルセンターは平日の夕方5時30分頃に行きましたが、子供たちの声と賑やかな笑い声で活気がありました。














