日経新聞で話題「隠れ脳梗塞」|中医学では「瘀血(おけつ)」という視点があります
ブログ冠元顆粒土屋幸太郎の中医学教室
2026年8月5日

こんにちは。
山形県東根市・土屋薬局の薬剤師、認定不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
先日の日経新聞に、「隠れ脳梗塞」に関する記事が掲載されていました。
隠れ脳梗塞とは、自覚症状がないまま脳に小さな梗塞が起こっている状態です。脳ドックなどで偶然見つかることもあり、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病との関連が知られています。
記事では、血圧管理や減塩、適度な運動、禁煙など、毎日の生活習慣を見直すことの大切さが紹介されていました。
脳ドックで隠れ脳梗塞を指摘され、「今すぐ治療する必要はありません」と言われたものの、「自分でも何かできることはないだろうか」と不安になる方もいらっしゃると思います。
また、ご自身だけでなく、ご主人やご家族の健康維持のために、普段からできることを知りたいという方もいらっしゃるでしょう。
この記事を読みながら、私は中医学の「瘀血(おけつ)」という考え方を思い出しました。
中医学では「血の巡り」をとても大切にします
中医学では、「気(き)」と「血(けつ)」が全身を巡ることで、私たちの体は健康に保たれると考えます。
血は、全身の組織や臓器に栄養を届け、体を潤し、心を安定させる大切な存在です。
この血の巡りが悪くなり、滞ってしまった状態を「瘀血(おけつ)」といいます。
瘀血は、単に「血液がドロドロしている」という意味ではありません。
血の流れが滞り、本来の働きが十分に発揮できなくなった状態を表す、中医学独自の病態です。
瘀血の特徴は「痛み・しこり・黒ずみ」
私は漢方相談で瘀血を考えるときに、
「痛み・しこり・黒ずみ」
この三つを大切にしています。
痛み
瘀血による痛みは、
- 刺すような痛み
- 同じ場所が痛み続ける
- 慢性的で治りにくい痛み
などが特徴とされています。
肩こりや頭痛、腰痛なども、体質によっては瘀血が関係していることがあります。
しこり
血の巡りが長期間滞ると、しこりとして現れることがあると中医学では考えます。
例えば、
なども、瘀血という視点から体質を考えることがあります。
黒ずみ
さらに、
- シミやくすみ
- 唇や歯ぐきの色が暗い
- 舌が紫色っぽい
- 舌の裏の静脈が太く怒張している
なども、瘀血を考える際の参考になります。
もちろん、これらの特徴が一つあるだけで、瘀血と判断するわけではありません。
舌や脈、お顔の色、体調、生活習慣などを総合的に確認しながら、その方の体質を判断していきます。
私は不妊相談でも瘀血を非常に重視しています
瘀血というと、「脳」や「心臓」の病気を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、私は不妊相談でも瘀血を非常に重視しています。
子宮内膜症、子宮筋腫、チョコレート嚢胞、月経痛が強い方、経血にレバー状の血の塊が多い方などでは、瘀血という視点から体質を考えることが少なくありません。
もちろん、瘀血だけではありません。
中医学では、中医学では、
- 気虚(ききょ)
- 血虚(けっきょ)
- 腎虚(じんきょ)
- 気滞(きたい)
- 痰湿(たんしつ)
なども合わせて考え、その方に合った漢方薬を選んでいきます。
「病名」だけを見るのではなく、「その人全体」をみる。
これが漢方相談の大きな特徴だと思っています。
西洋医学と中医学、それぞれの良さがあります
今回の日経新聞の記事では、生活習慣病の管理や、血圧、食事、運動の大切さが紹介されていました。
これは、中医学の考え方とも共通する部分があります。
西洋医学では、MRIやCT、血液検査などによって、体の状態や病気を詳しく調べて診断します。
一方、中医学では、舌や脈、体質、「気・血・水」のバランスなどを総合的に考えます。
アプローチは異なりますが、どちらも健康を守るために大切な考え方です。
私は、病院での検査や治療を大切にしながら、中医学の体質改善も取り入れることが、より良い健康づくりにつながると考えています。
漢方相談では体質に合わせてご提案しています
土屋薬局では、
「脳ドックで隠れ脳梗塞があると言われました」
「血圧が気になります」
「肩こりや頭痛が続いています」
このようなご相談をいただくことがあります。
病院での治療や定期的な検査を大切にしていただきながら、中医学的な体質も参考にし、お一人おひとりに合わせた漢方相談を行っています。
その中で、瘀血という体質が考えられる場合には、冠元顆粒や田七人参などをご紹介することがあります。
※漢方薬や健康食品のご提案は、体質や健康維持を考慮したものであり、脳梗塞の治療や予防を目的とするものではありません。
「未病」の段階から体を見直すという考え方
中医学には、「未病(みびょう)」という考え方があります。
未病とは、まだ明らかな病気として現れていなくても、体の中では少しずつバランスが崩れ始めている状態をいいます。
「病気になってから治療する」のではなく、まだ大きな症状が現れていない段階から体調の変化に気づき、生活習慣や体質を整えていく。これを中医学では「治未病(ちみびょう)」と呼び、大切にしてきました。
隠れ脳梗塞も、自覚症状がないまま脳ドックなどで偶然見つかることがあります。
自覚症状がないからといってそのままにせず、病院での定期的な検査や血圧・血糖・脂質などの管理を続けながら、食事、運動、睡眠、禁煙など、毎日の暮らしを見直すことが大切です。
中医学では、さらに舌や脈、冷え、肩こり、頭痛、疲れやすさ、睡眠、便通なども確認し、「気・血・水」のバランスや瘀血の有無を考えていきます。
未病の段階から自分の体に関心を持ち、小さな変化を見逃さずに整えていくことが、これからの健康を守る第一歩になると思います。
おわりに
「隠れ脳梗塞」と言われて、
「自分でも何かできることはないだろうか」
そう感じる方もいらっしゃると思います。
まずは、病院での定期的な検査や治療を続けながら、血圧や食事、運動、睡眠などの生活習慣を見直すことが大切です。
そして中医学には、病気が大きく進む前の「未病」の段階から、体質や日々の小さな変化に目を向けて健康を守るという考え方があります。
隠れ脳梗塞と言われて不安な方、ご自身でも未病の段階から健康づくりに取り組みたい方、ご主人やご家族の健康維持について考えたい方は、どうぞ土屋薬局へご相談ください。
病院での検査や治療を大切にしながら、お一人おひとりの体質に合わせた漢方相談を通じて、これからも毎日を健やかに過ごすためのお手伝いができれば幸いです。
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中医学の「瘀血」や、血の巡りを意識した日頃の健康管理について、土屋薬局のサイトでも詳しくご紹介しています。
冠元顆粒について
冠元顆粒は、中国伝統医学の「冠心Ⅱ号方」をもとに、日本人の体質や暮らしに合わせて改良された漢方製剤です。丹参、紅花、赤芍、川芎などの生薬を含み、土屋薬局でも血の巡りや毎日の健康維持についてご相談いただく際にご紹介することがあります。
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田七人参について
田七人参は、中国雲南省を代表する植物で、栽培から収穫まで長い年月を必要とすることから、「金不換(お金に換えられないほど貴重なもの)」とも呼ばれてきました。「三七人参(さんしちにんじん)」という別名もあります。
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この記事を書いた人
薬剤師・認定不妊カウンセラー・国際中医専門員A級の土屋幸太郎です。
山形県東根市の土屋薬局で、漢方相談を行っています。
この記事を書いた人
薬剤師・認定不妊カウンセラー・国際中医専門員A級の土屋幸太郎です。
私たちの詳しい経歴は、土屋薬局スタッフ紹介をご覧ください。
42歳で結婚し、52歳で父親になるまで、夫婦で10年間の不妊を経験しました。中医学・中医不妊症を約30年学び、妊活、不妊治療、子宮内膜症、子宮腺筋症、PCOS、40代妊活などの漢方相談に携わっています。

神町小学校、東根一中、山形南高校を経て、東京の品川区の星薬科大学を卒業後、東京大学医学部附属病院薬剤部での勤務や、中医学を学ぶイスクラ高円寺中医学研修塾を経て、現在は山形県東根市神町の土屋薬局で漢方相談に携わっています。
山形県は、東北地方に存在し、冬は雪が降り寒く、夏は蒸し暑いという厳しい自然風土があります。農作業に従事している人が多いので、「痛み、しびれ」を訴える人が多いのが実情です。そのような地域のニーズに応じて、土屋薬局では「痛み、しびれ」の漢方相談を得意としています。
2人目のお子様が授からない、流産を繰り返すなどの不妊のお悩み、不育症、体外受精でなかなか授からない、多嚢胞性卵巣症候群、排卵障害、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣嚢腫(チョコレート嚢胞)、高プロラクチン血症によるホルモンバランスの乱れなど、さまざまなご相談を承っています。
そのほか、にきび、アトピー、湿疹、肌荒れ、掌蹠膿疱症、乾燥肌、喘息、精神疲労、抑うつ感、漢方ダイエット、耳鳴り、耳のつまり、聴力低下、メニエル、めまい、ストレス、不眠、高血圧、高血糖、糖尿病、痛風、高脂血症、腎臓病、肝臓病、がん、冷え、生理痛、男女更年期障害、免疫力の低下、起立性調節障害、発達障害などのご相談もお気軽にどうぞ。
私自身も夫婦で10年間の不妊を経験し、52歳で父になりました。その経験と、約30年にわたる中医学の学び、認定不妊カウンセラーとしての知識を生かしながら、妊活中の方のお気持ちに寄り添う相談を大切にしています。
土屋薬局の妊活漢方相談は、「中医不妊症を約30年学び続けてきた専門性」と「認定不妊カウンセラーとしての学び」を二つの柱としています。私たち夫婦自身の10年間の不妊経験も含め、相談に対する思いをこちらの記事で詳しくご紹介しています。
▶ 中医不妊症を学び続けて約30年|土屋薬局の妊活漢方相談を支える2つの柱
妊活相談を支える二つの専門性
土屋薬局の妊活・子宝漢方相談は、「中医不妊症を約30年学び続けてきた専門性」と「認定不妊カウンセラーとしての学び」の二つを大きな柱としています。私たち夫婦自身が10年間の不妊を経験したからこそ、専門的な知識だけでなく、妊活中の不安や迷いにも寄り添う相談を大切にしています。
①中医不妊症を学び続けて約30年

2017年、イスクラ中医不妊症専門講座エキスパートコースを修了しました。
私は、中医学と中医不妊症について約30年にわたり学びを続けてきました。
その学びの一つとして、漢方メーカーのイスクラ産業が主催する「イスクラ中医不妊症専門講座エキスパートコース」において、10年以上にわたる研究課程を修了しています。
修了証書には、「中医不妊症エキスパートとしての十分な知識を習得したことを証します」と記されています。
長年積み重ねてきた中医学の知識と、土屋薬局での漢方相談の経験を生かし、現在も妊活中の方や不妊治療に取り組んでいる方のご相談に携わっています。
妊活の漢方相談では、月経周期に合わせて身体の状態を考える「月経周期療法」について継続して学び、日々の相談に取り入れています。
ご相談は、年代や治療の段階に応じて承っています。
- 20代・30代・40代の妊活
- 自然妊娠を希望されている方
- 病院でタイミング療法を受けている方
- 人工授精(AIH)に取り組んでいる方
- 体外受精・顕微授精(IVF・ICSI)に取り組んでいる方
- 採卵や胚移植に向けて身体を整えたい方
- 流産を繰り返す不育症にお悩みの方
- 二人目をご希望の方
- ご主人さまの男性不妊について相談したい方
中医学には、その方の年齢や体質、月経周期、不妊治療の経過などに応じて考える、さまざまな漢方があります。
「まだ治療を始めたばかり」「病院での治療と漢方を併用してよいか分からない」「夫婦で一緒に相談したい」といった段階でも大丈夫です。
これまでの経過や現在のお気持ちを丁寧に伺い、ご予算やご希望も確認しながら、その方に合った方法を一緒に考えていきます。
②認定不妊カウンセラーとして

日本不妊カウンセリング学会認定の不妊カウンセラーとして、妊活・不妊治療中の方のご相談に携わっています。
不妊治療に関する医学的な知識を学ぶだけでなく、治療中に生じる不安や迷い、ご夫婦のお気持ちにも寄り添うことを大切にしています。私自身も、結婚してから子どもを授かるまで、夫婦で10年間の不妊を経験しました。そして52歳で、ようやく父になることができました。
不妊治療は「終わりの見えないマラソン」にたとえられることがあります。
期待して、結果を待ち、喜んだり、落ち込んだり、不安になったりする。その繰り返しは、気持ちのジェットコースターのようでもあります。周囲からの何気ない言葉に傷ついたり、ほかの人と自分の人生を比べてしまったりすることもあります。私たち夫婦も、同じような経験をしてきました。
だからこそ、土屋薬局の妊活相談では、検査の数値や治療の予定だけでなく、これまで歩んできた経過や現在のお気持ちも丁寧に伺うことを大切にしています。
中医学を約30年学び続けてきた専門知識、認定不妊カウンセラーとしての学び、そして私たち夫婦自身の10年間の不妊経験。この三つを生かしながら、お一人おひとりの妊活を応援しています。

子宝相談をご利用くださったお客様が、赤ちゃんと一緒にご来店くださいました。健やかなご成長を、一緒に喜ばせていただきました。令和8年10月17日
これまでに、妊娠・出産に関する1,028件の嬉しいご報告をいただきました。
中国漢方では、目の前の症状だけでなく、その方の体質や心身全体の状態を見ながら、身体が本来持っている力を支えていくことを大切にします。
病名だけで判断せず、月経の状態、冷え、胃腸、睡眠、疲れ、ストレス、これまでの治療経過などを確認しながら、その方に合った漢方を一緒に考えていきます。
ご本人だけでなく、ご夫婦での相談や、ご主人さまの男性不妊についてのご相談も承っています。
無理に漢方をおすすめすることはありません。ご予算やご希望を伺いながら、ご紹介した漢方の中から、取り入れたいものをご自身で自由に選んでいただけます。相談したからといって、必ず購入する必要もありません。
「まずは話だけ聞いてみたい」「病院の治療と漢方を一緒に続けられるか相談したい」「今の身体の状態について確認してみたい」という方も、どうぞ安心して土屋薬局の子宝漢方相談をご利用ください。
病名だけで判断せず、これまでの経過や現在のお気持ちを丁寧に伺い、ご予算やご希望に合わせて一緒に考えていきます。ご本人だけでなく、ご夫婦やお子さま、ご両親など、ご家族全体の健康についてもお気軽にご相談ください。
お客様の立場に立った親切で丁寧な漢方相談を心がけ、東北に根を張る薬局として、土屋薬局は従業員一同、もちの木のように粘り強く努力してまいります。

2026年7月18日 土屋薬局にて
薬剤師の妻と息子です。夫婦で土屋薬局に立ちながら、子育てにも奮闘しています。家族で過ごす時間も、日々の相談に向き合う大切な力になっています😊
女性薬剤師へのご相談も承っています
土屋薬局には、女性薬剤師の土屋幸もおります。男性薬剤師・女性薬剤師から、ご希望の相談担当者をお選びいただけます。
女性同士の目線で不妊治療について相談したい方や、月経、排卵、おりものなど、男性には話しにくいと感じることがある方も、安心してお声がけください。
漢方相談は無料です
当店では、妊活の漢方として婦宝当帰膠をご紹介することが多く、300ml入り1本・約1か月分の目安で6,490円です。
症状や年齢、治療状況に応じて、併用する漢方もご案内しますが、ご予算やご希望に合わせて自由にお選びいただけます。ご相談後に購入を見送っていただいても大丈夫です。
山形県内はもちろん、県外にお住まいの方からの電話・メール相談も承っています。相談表は、分かる範囲でご記入いただければ大丈夫です。
漢方相談は、山形県東根市神町の土屋薬局へお気軽にお問い合わせください。
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▶ 一般のお悩みはこちら「漢方相談表」
土屋薬局の漢方相談コーナーには、中国の子授け観音「送子観音菩薩像」が皆さまを見守っています。
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土屋薬局
山形県東根市神町中央1-10-7
営業時間:平日9時~19時/土曜日9時~18時