
こんにちは。
山形県東根市・土屋薬局の薬剤師、認定不妊カウンセラー、国際中医専門員A級の土屋幸太郎です。
先日、とてもうれしい再会がありました。
令和5年に県外から不妊の漢方相談に来られたご夫婦が、お子さまを連れて、家族3人で土屋薬局へご来店くださったのです。
3年前はご夫婦で。
今回は、お子さまと3人家族で。
久しぶりにお会いし、お子さまのお顔まで見ることができて、本当に感激しました。
この日は、ご家族で山形に泊まられるとのこと。ご家族の大切な時間のなかで、再び土屋薬局へ足を運んでいただけたことを、とてもうれしく思います。
※個人が特定されないよう、内容の一部を調整してご紹介しています。また、漢方による体調の変化には個人差があります。
今回は二人目妊活、体外受精の採卵に向けたご相談
今回のご相談は、二人目のお子さまを希望され、体外受精の採卵に向けて体調を整えたいというものでした。
一人目の妊活のころは、月経周期が35日ほどありました。
現在は26〜27日ほどになり、以前より月経周期が短くなっています。
採卵を控えていると、
- 卵胞は育ってくれるだろうか
- 採卵できる卵子の数はどのくらいだろう
- 空胞や未熟卵にならないだろうか
- 採卵後、受精して育ってくれるだろうか
など、いろいろなことが気になりますよね。
検査の数値や卵胞の大きさに、気持ちが大きく揺れることもあると思います。
そのようなときこそ、病院での治療と歩調を合わせながら、睡眠、胃腸、冷え、血流、疲労など、現在の体調を一つずつ確認することが大切です。
月経周期が短くなったときに考えること
月経周期が以前より短くなってきた場合、年齢や卵巣機能、ホルモンバランスなど、さまざまな要因が考えられます。
中医学では、月経周期が短くなる背景の一つとして、「陰」の不足を考えることがあります。
「陰」とは、身体を潤し、養い、落ち着かせるための物質的な土台です。
妊活では、卵胞や卵子を育むための潤いや栄養のようなものとして捉えます。
陰が不足すると、身体のなかに相対的な熱が生まれやすくなり、月経が以前より早く来る、基礎体温が高めになる、ほてる、眠りが浅い、疲れやすいといった傾向が現れることがあります。
ただし、月経周期が短くなる原因を中医学だけで判断することはできません。変化が続く場合は、病院でホルモン検査や卵巣の状態を確認することも大切です。
採卵に向けて考える「補陰」と「補陽」
中医学では、卵胞や卵子を育む物質的な土台を「陰」、成長や変化を後押しする働きを「陽」と考えます。
簡単に説明すると、
- 陰:卵胞や卵子を育む潤いや栄養などの土台
- 陽:排卵や受精、その後の成長を後押しする力
というイメージです。
採卵に向けた体づくりでは、まず「補陰」によって卵胞を育む土台を支えながら、必要に応じて「補陽」によって成長する力も補います。
補陰と補陽のどちらか一方だけを行えばよいわけではありません。
月経周期、基礎体温、冷えやほてり、睡眠、胃腸の状態、疲労感、病院での検査結果などを確認しながら、その方に合ったバランスを考えていきます。
夏の暑さによる消耗も踏まえて漢方を検討
今回は、月経周期が35日ほどから26〜27日ほどに短くなっていることに加え、8月の暑さによる体力と潤いの消耗も踏まえて漢方を考えました。
ご紹介したのは、
などです。
婦宝当帰膠は、「血」を補い、巡らせながら、月経のリズムや冷えなどを整える際に用います。
麦味参顆粒は、夏の暑さや発汗によって消耗した「気」と潤いを補う目的で用います。
二至丹は、女貞子と旱蓮草を配合したもので、中医学の「補陰」の考え方から、身体の潤いや栄養を補う際に検討します。
また、前回の妊娠中の血圧についても伺いながら、現在の体調に合わせて巡りを整えるものを組み合わせました。
ご主人さまも採精に向けた体づくりを
妊活というと、どうしても女性側の通院や服薬、採卵に注目が集まりやすくなります。
しかし、受精や胚の発育には、男性側の精子の状態も関係します。
そこで今回は、ご主人さまにも現在の体調を伺い、採精に向けた体づくりを支えるものをご紹介しました。
妊活は、どちらか一人だけが頑張るものではありません。
ご夫婦それぞれの体調や生活を確認しながら、二人で同じ方向へ進んでいける形を考えることが大切です。
採卵に向けて、今できる体づくりを
漢方を服用すれば、空胞や未熟卵を必ず防げる、卵子や精子の状態が確実によくなるというものではありませんが、採卵数や受精、胚の発育、妊娠には、年齢、卵巣機能、精子の状態、治療方法など、さまざまな要因が関係します。
それでも、少しでもよい状態で採卵の日を迎えられるように、
- 睡眠を整える
- 胃腸の状態を確認する
- 冷えや血流に配慮する
- 暑さによる消耗を補う
- 月経周期や基礎体温の変化を確認する
など、今の身体を丁寧に整えていくことには意味があると考えています。
漢方だけに頼るのではなく、病院の検査や不妊治療と並行しながら、無理のない体づくりを一緒に考えていきます。
3年前のご夫婦が、家族3人で目の前に
3年前にご夫婦で相談に来られたお二人が、今回はお子さまを連れて、家族3人で目の前にいる。
こういう再会は、本当にうれしいものですね。
お子さまのお顔を見ながら、これまでの時間を思い、私も胸がいっぱいになりました。
改めまして、ご出産おめでとうございました。
そして二人目のお子さまに向けて、また一緒に進んでいきましょう。
採卵を控えていて、卵胞の育ち、空胞、未熟卵、受精後の発育などが気になる方。
月経周期が以前より短くなってきた方。
二人目の妊活や、ご夫婦での体づくりについて悩まれている方。
一人で抱え込まず、どうぞ土屋薬局へご相談ください。
病院の治療内容や検査結果を確認しながら、お一人おひとりの月経周期や体調に合った方法を一緒に考えていきます。
二人目妊活・採卵前の体づくりについてよくあるご質問
Q1.体外受精の治療中でも漢方相談を受けられますか?
はい。採卵や移植に向けて病院で治療を受けながら、漢方による体調づくりを並行される方もいらっしゃいます。
服用中のお薬や注射、検査結果、今後の治療予定などを確認しながら、月経周期や現在の体調に合った方法を一緒に考えていきます。
Q2.月経周期が以前より短くなったときは、どのように考えますか?
月経周期が短くなる背景には、年齢や卵巣機能、ホルモンバランス、ストレス、睡眠、体調など、さまざまな要因があります。
中医学では、身体を潤し、養う「陰」の不足も一つの視点として考えます。周期の短縮が続く場合には、婦人科で現在の状態を確認しながら、基礎体温や体調も含めて考えていくことが大切です。
Q3.採卵に向けた漢方は、いつから始めるとよいですか?
卵胞の発育には一定の時間が必要です。そのため、採卵の日程が決まってから慌てて始めるより、少し早めに体調づくりを始める方法があります。
まずは3か月ほどを一つの目安として、月経周期や基礎体温、睡眠、胃腸、冷えや疲れなどの変化を確認していきます。採卵が近い場合も、その時点からできることを一緒に考えます。
Q4.夫婦一緒に漢方相談を受けられますか?
はい。妊活や体外受精では、女性だけでなく、ご主人の睡眠、疲労、ストレス、胃腸の状態なども大切です。
採精に向けた体づくりについても、ご夫婦それぞれの状態を確認しながらご相談いただけます。
Q5.漢方相談の際には、何を持参すればよいですか?
お薬手帳、病院の検査結果、基礎体温表、採卵や移植の予定が分かる資料などがございましたらお持ちください。
これまでの治療経過や月経周期についてもお聞かせいただくと、現在の状況を把握しやすくなります。資料がそろっていない場合も、まずはお気軽にご相談ください。
二人目妊活・体外受精に関する記事
今回の記事とあわせて、こちらもご覧ください。
土屋薬局
薬剤師・認定不妊カウンセラー
国際中医専門員A級
土屋幸太郎
この記事を書いた人
薬剤師・認定不妊カウンセラー・国際中医専門員A級の土屋幸太郎です。
私たちの詳しい経歴は、土屋薬局スタッフ紹介をご覧ください。
42歳で結婚し、52歳で父親になるまで、夫婦で10年間の不妊を経験しました。中医学・中医不妊症を約30年学び、妊活、不妊治療、子宮内膜症、子宮腺筋症、PCOS、40代妊活などの漢方相談に携わっています。

神町小学校、東根一中、山形南高校を経て、東京の品川区の星薬科大学を卒業後、東京大学医学部附属病院薬剤部での勤務や、中医学を学ぶイスクラ高円寺中医学研修塾を経て、現在は山形県東根市神町の土屋薬局で漢方相談に携わっています。
山形県は、東北地方に存在し、冬は雪が降り寒く、夏は蒸し暑いという厳しい自然風土があります。農作業に従事している人が多いので、「痛み、しびれ」を訴える人が多いのが実情です。そのような地域のニーズに応じて、土屋薬局では「痛み、しびれ」の漢方相談を得意としています。
2人目のお子様が授からない、流産を繰り返すなどの不妊のお悩み、不育症、体外受精でなかなか授からない、多嚢胞性卵巣症候群、排卵障害、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣嚢腫(チョコレート嚢胞)、高プロラクチン血症によるホルモンバランスの乱れなど、さまざまなご相談を承っています。
そのほか、にきび、アトピー、湿疹、肌荒れ、掌蹠膿疱症、乾燥肌、喘息、精神疲労、抑うつ感、漢方ダイエット、耳鳴り、耳のつまり、聴力低下、メニエル、めまい、ストレス、不眠、高血圧、高血糖、糖尿病、痛風、高脂血症、腎臓病、肝臓病、がん、冷え、生理痛、男女更年期障害、免疫力の低下、起立性調節障害、発達障害などのご相談もお気軽にどうぞ。
私自身も夫婦で10年間の不妊を経験し、52歳で父になりました。その経験と、約30年にわたる中医学の学び、認定不妊カウンセラーとしての知識を生かしながら、妊活中の方のお気持ちに寄り添う相談を大切にしています。
土屋薬局の妊活漢方相談は、「中医不妊症を約30年学び続けてきた専門性」と「認定不妊カウンセラーとしての学び」を二つの柱としています。私たち夫婦自身の10年間の不妊経験も含め、相談に対する思いをこちらの記事で詳しくご紹介しています。
▶ 中医不妊症を学び続けて約30年|土屋薬局の妊活漢方相談を支える2つの柱
妊活相談を支える二つの専門性
土屋薬局の妊活・子宝漢方相談は、「中医不妊症を約30年学び続けてきた専門性」と「認定不妊カウンセラーとしての学び」の二つを大きな柱としています。私たち夫婦自身が10年間の不妊を経験したからこそ、専門的な知識だけでなく、妊活中の不安や迷いにも寄り添う相談を大切にしています。
①中医不妊症を学び続けて約30年

2017年、イスクラ中医不妊症専門講座エキスパートコースを修了しました。
私は、中医学と中医不妊症について約30年にわたり学びを続けてきました。
その学びの一つとして、漢方メーカーのイスクラ産業が主催する「イスクラ中医不妊症専門講座エキスパートコース」において、10年以上にわたる研究課程を修了しています。
修了証書には、「中医不妊症エキスパートとしての十分な知識を習得したことを証します」と記されています。
長年積み重ねてきた中医学の知識と、土屋薬局での漢方相談の経験を生かし、現在も妊活中の方や不妊治療に取り組んでいる方のご相談に携わっています。
妊活の漢方相談では、月経周期に合わせて身体の状態を考える「月経周期療法」について継続して学び、日々の相談に取り入れています。
ご相談は、年代や治療の段階に応じて承っています。
- 20代・30代・40代の妊活
- 自然妊娠を希望されている方
- 病院でタイミング療法を受けている方
- 人工授精(AIH)に取り組んでいる方
- 体外受精・顕微授精(IVF・ICSI)に取り組んでいる方
- 採卵や胚移植に向けて身体を整えたい方
- 流産を繰り返す不育症にお悩みの方
- 二人目をご希望の方
- ご主人さまの男性不妊について相談したい方
中医学には、その方の年齢や体質、月経周期、不妊治療の経過などに応じて考える、さまざまな漢方があります。
「まだ治療を始めたばかり」「病院での治療と漢方を併用してよいか分からない」「夫婦で一緒に相談したい」といった段階でも大丈夫です。
これまでの経過や現在のお気持ちを丁寧に伺い、ご予算やご希望も確認しながら、その方に合った方法を一緒に考えていきます。
②認定不妊カウンセラーとして

日本不妊カウンセリング学会認定の不妊カウンセラーとして、妊活・不妊治療中の方のご相談に携わっています。
不妊治療に関する医学的な知識を学ぶだけでなく、治療中に生じる不安や迷い、ご夫婦のお気持ちにも寄り添うことを大切にしています。私自身も、結婚してから子どもを授かるまで、夫婦で10年間の不妊を経験しました。そして52歳で、ようやく父になることができました。
不妊治療は「終わりの見えないマラソン」にたとえられることがあります。
期待して、結果を待ち、喜んだり、落ち込んだり、不安になったりする。その繰り返しは、気持ちのジェットコースターのようでもあります。周囲からの何気ない言葉に傷ついたり、ほかの人と自分の人生を比べてしまったりすることもあります。私たち夫婦も、同じような経験をしてきました。
だからこそ、土屋薬局の妊活相談では、検査の数値や治療の予定だけでなく、これまで歩んできた経過や現在のお気持ちも丁寧に伺うことを大切にしています。
中医学を約30年学び続けてきた専門知識、認定不妊カウンセラーとしての学び、そして私たち夫婦自身の10年間の不妊経験。この三つを生かしながら、お一人おひとりの妊活を応援しています。

子宝相談をご利用くださったお客様が、赤ちゃんと一緒にご来店くださいました。健やかなご成長を、一緒に喜ばせていただきました。令和8年10月17日
これまでに、妊娠・出産に関する1,028件の嬉しいご報告をいただきました。
中国漢方では、目の前の症状だけでなく、その方の体質や心身全体の状態を見ながら、身体が本来持っている力を支えていくことを大切にします。
病名だけで判断せず、月経の状態、冷え、胃腸、睡眠、疲れ、ストレス、これまでの治療経過などを確認しながら、その方に合った漢方を一緒に考えていきます。
ご本人だけでなく、ご夫婦での相談や、ご主人さまの男性不妊についてのご相談も承っています。
無理に漢方をおすすめすることはありません。ご予算やご希望を伺いながら、ご紹介した漢方の中から、取り入れたいものをご自身で自由に選んでいただけます。相談したからといって、必ず購入する必要もありません。
「まずは話だけ聞いてみたい」「病院の治療と漢方を一緒に続けられるか相談したい」「今の身体の状態について確認してみたい」という方も、どうぞ安心して土屋薬局の子宝漢方相談をご利用ください。
病名だけで判断せず、これまでの経過や現在のお気持ちを丁寧に伺い、ご予算やご希望に合わせて一緒に考えていきます。ご本人だけでなく、ご夫婦やお子さま、ご両親など、ご家族全体の健康についてもお気軽にご相談ください。
お客様の立場に立った親切で丁寧な漢方相談を心がけ、東北に根を張る薬局として、土屋薬局は従業員一同、もちの木のように粘り強く努力してまいります。

2026年7月18日 土屋薬局にて
薬剤師の妻と息子です。夫婦で土屋薬局に立ちながら、子育てにも奮闘しています。家族で過ごす時間も、日々の相談に向き合う大切な力になっています😊
土屋薬局から妊活中のみなさまへ
当店では、自然妊娠を希望される方をはじめ、人工授精・体外受精と並行して身体を整えたい方の漢方相談を承っています。独身の方や、将来の妊娠に向けて今から身体を整えたい方も、お気軽にご相談ください。
また、子宝を願うお守りや、妊娠・出産のお祝いとして、犬のマスコット、赤ちゃんアルバムなどのプレゼントもご用意しています。

子宝への願いを込めた「吉祥・南京豆」
店頭でお渡ししている「吉祥・南京豆」です。南京豆は、実がたくさんなることから、子孫繁栄や豊かさを願う縁起物とされています。土屋薬局でも、お客様の子宝への願いを込めてお渡ししています。
中国には、結婚を迎える二人のために、手作りの掛布団の縁に栗・棗・南京豆などを縫い込み、子宝や家族の幸せを願う風習があるそうです。小さなお守りですが、そんな願いが込められています。

無事のご出産を願う「犬のマスコット」
妊娠されたお客様には、無事のご出産を願って「犬のマスコット」をお渡ししています。
日本にも、犬の安産にあやかり、妊娠5か月目の戌の日に腹帯を巻いて安産を願う習慣があります。このマスコットにも、「どうぞ元気に赤ちゃんを迎えられますように」という私たちの気持ちを込めています。
ご出産後には、赤ちゃんと一緒にご来店くださるお客様もいらっしゃいます。お子さまの成長のお話を伺えることも、日々の相談の喜びになっています。
女性薬剤師へのご相談も承っています
土屋薬局には、女性薬剤師の土屋幸もおります。男性薬剤師・女性薬剤師から、ご希望の相談担当者をお選びいただけます。
女性同士の目線で不妊治療について相談したい方や、月経、排卵、おりものなど、男性には話しにくいと感じることがある方も、安心してお声がけください。
漢方相談は無料です
当店では、妊活の漢方として婦宝当帰膠をご紹介することが多く、300ml入り1本・約1か月分の目安で6,490円です。
症状や年齢、治療状況に応じて、併用する漢方もご案内しますが、ご予算やご希望に合わせて自由にお選びいただけます。ご相談後に購入を見送っていただいても大丈夫です。
山形県内はもちろん、県外にお住まいの方からの電話・メール相談も承っています。相談表は、分かる範囲でご記入いただければ大丈夫です。
漢方相談は、山形県東根市神町の土屋薬局へお気軽にお問い合わせください。
土屋薬局は、あなたの人生を応援します!
▶ 一般のお悩みはこちら「漢方相談表」
土屋薬局の漢方相談コーナーには、中国の子授け観音「送子観音菩薩像」が皆さまを見守っています。
▶ 妊活・不育症はこちら「子宝相談表」
漢方電話相談室:0237-48-2550
土屋薬局
山形県東根市神町中央1-10-7
営業時間:平日9時~19時/土曜日9時~18時